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【Excel VBA】TimeSerial関数|時・分・秒から時刻を作成する方法と注意点

Last updated at Posted at 2025-08-31

この記事ではTimeSerial関数の使い方と注意点について解説します。
他のよく使うVBA関数一覧はこちら。

TimeSerial関数の使い方と注意点

TimeSerial関数は、指定した時・分・秒から時刻を生成して返す関数です。
時間計算や処理の基点となる時刻を作るときによく利用されます。

構文

TimeSerial(, , )
  • : 0~23。ただし0未満や24以上を指定すると補正される
  • : 0~59。ただし0未満や60以上を指定すると繰り下げ・繰り上げ計算されます
  • : 0~59。ただし0未満や60以上を指定すると繰り下げ・繰り上げ計算されます
  • 戻り値 : 指定した時分秒を表す時刻(Date型)。日付部分は既定で「1899/12/30」が設定されます。

使用例

時刻を作成する

Sub Sample()
    Debug.Print TimeSerial(14, 30, 0)
End Sub

▶ 出力結果

14:30:00

分や秒の繰り上げ

分や秒に範囲外の値を指定すると自動補正されます。

まずは分に1時間を超える値を指定した場合、

Sub Sample()
    Debug.Print TimeSerial(10, 75, 0)   ' 分に75を指定
End Sub

▶ 出力結果

11:15:00

1時間より多い分の15分が繰り上げられ、11時15分となります。

秒に1分を超える値を指定した場合も同様に、

Sub Sample()
    Debug.Print TimeSerial(8, 0, 90)    ' 秒に90を指定
End Sub

▶ 出力結果

8:01:30

1分より多い分の30秒が繰り上げられ、8時1分30秒となります。

負の値を指定した繰り下げ

0未満を指定すると前の時間に補正されます。

まずは分に0未満の値を指定した場合、

Sub Sample()
    Debug.Print TimeSerial(12, -15, 0)
End Sub

▶ 出力結果

11:45:00

12時から15分が引かれ、11時45分00秒となります。

次に秒に0未満の値を指定した場合、

Sub Sample()
    Debug.Print TimeSerial(12, 0, -15)
End Sub

▶ 出力結果

11:59:45

12時から15秒が引かれ、11時59分45秒となります。

⚠️注意

時の補正は分・秒と異なる

分や秒は範囲外の値を指定すると繰り上げ・繰り下げが行われます。
一方「時」の場合、補正方法が異なるため注意が必要です。

Sub Sample()
    Debug.Print TimeSerial(0, 0, 0)    ' 0時ちょうど
    Debug.Print TimeSerial(-2, 0, 0)   ' -2時間
    Debug.Print TimeSerial(25, 0, 0)   ' 25時
End Sub

▶ 出力結果

0:00:00 
2:00:00 
1899/12/31 1:00:00 
  • 0未満を指定した場合
    -2のように負の値を指定すると「その絶対値が加算」されます。
    基準日が前日に繰り下がるわけではありません。
    TimeSerial(-2,0,0)は「2:00:00」となる(前日にはならない)。

  • 24以上を指定した場合
    分や秒と同様に繰り上がりが発生します。
    この場合は「基準日(1899/12/30)」から翌日に補正されるため、日付部分も変化して表示されます。
    TimeSerial(25,0,0)は「1899/12/31 1:00:00」

その他のVBA関数

【Excel VBA】VBAでよく使う関数一覧&基本の使い方

参考リンク

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