この記事ではYear関数の使い方と注意点について解説します。
他のよく使うVBA関数一覧はこちら。

Year関数の使い方と注意点

Year関数は、指定した日付から「年」の部分だけを取得する関数です。

構文

Year(日付)

日付 : 日付を表すDate型の値、もしくは日付として解釈可能な文字列
戻り値 : 日付の「年」（Integer型）

使用例

日付から年を取得する

Sub Sample()
    Dim Mydate As Date
    Mydate = #2025/01/02#
    Debug.Print Year(Mydate)
End Sub

▶ 出力結果

Now関数の結果から年を取得する

Sub Sample()
    Debug.Print Year(Now)
End Sub

▶ 出力結果(実行が2025年の場合)

日付の年ごとに処理を分ける

Sub Sample()
    Dim Mydate As Date
    Mydate = DateSerial(2024, 12, 31)
    
    If Year(Mydate) < 2025 Then
        Debug.Print "2024年以前です"
    Else
        Debug.Print "2025年以降です"
    End If
End Sub

▶ 出力結果

2024年以前です

⚠️注意

日付でない値を渡すとエラーになることも

引数にはDate型の値を渡すのが一般的です。
文字列で渡す場合はExcel VBAが日付として解釈できる形式である必要があります。

Sub Sample()
    On Error Resume Next

    Err.Clear
    Debug.Print Year("2025.07.09")    ' 区切り文字が不正
    If Err.Number <> 0 Then Debug.Print "2025.07.09 : エラー：" & Err.Description

    Err.Clear
    Debug.Print Year("2025年13月1日") ' 13月は存在しない
    If Err.Number <> 0 Then Debug.Print "2025年13月1日 : エラー：" & Err.Description
    
    Err.Clear
    Debug.Print Year("2025/07/32")    ' 日付が存在しない
    If Err.Number <> 0 Then Debug.Print "2025/07/32 : エラー：" & Err.Description
    
    Err.Clear
    Debug.Print Year("07-2025-09")    ' 順序・区切りが不正
    If Err.Number <> 0 Then Debug.Print "07-2025-09 : エラー：" & Err.Description
    
    Err.Clear
    Debug.Print Year("来年")          ' 自然言語は無効
    If Err.Number <> 0 Then Debug.Print "来年 : エラー：" & Err.Description
    
    On Error GoTo 0
End Sub

▶ 出力結果(実行が2025年の場合)

2025.07.09 : エラー：型が一致しません。
2025年13月1日 : エラー：型が一致しません。
2025/07/32 : エラー：型が一致しません。
07-2025-09 : エラー：型が一致しません。
来年 : エラー：型が一致しません。

上記ではエラー発生時にエラーを無視して次の処理を実行するよう記述していますが、
エラーを無視する記述が無い場合、エラー時に処理が止まってしまいます。
引数に渡す内容には注意しましょう。

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その他のVBA関数

【Excel VBA】VBAでよく使う関数一覧＆基本の使い方

参考リンク

Year 関数（Microsoft Learn）