みなさんにもそういう人が多いかなと思いますが、最近はリモート(テレワーク)が一気に増えましたね。
私は実は数年前から週に1−2日のリモートをしていたので、オズビジョンでもリモート経験が長い方ですが、春から突然決まった「フルリモート」は初めての体験でした。
オズビジョンでは以前からあった「リモート推進」の動きのおかげで会社側の準備は割とできていたが・・・問題は「自宅で長期に渡って仕事をしなければいけない」私達従業員でした。どんな変化にもついていかないといけないものの、最初は正直ちょっと大変でした。
フルリモートにおいて、個人的に一番でっかいなと思った課題
フルリモートになる前にも少し感じていた毎日の「On/Offの切り替え」問題をどうにかするのが急務になりました。
一年前ぐらいは月曜日と金曜日の週2日はリモートで勤務をしていたものの、他の日は通勤して出社していたので、課題自体にうっすらとしか気づいていませんでした。おまけに、金曜日は会社の取り込みとして実施している「Win Session」という一週間の〆みたいな会のおかげで、その日は仕事の終わりのタイミングがつかみやすく、あくまでも「月曜日だけ残業多いな〜」レベルだったためか、気にしなかった部分もあります。
しかし・・・今年の3月になるとパンデミックの影響で通勤を極力減らすようにと、できる人は週5日全てリモート勤務をすることになりました。そして、気がつくと自分の残業時間が今まであんまりなかったレベルになりつつも、「業務が多い」とか「不慣れな部分の影響」とかのせいにしつつ頑張っていました。
ほぼ毎日、朝7時過ぎに勤務開始をして、夜8時過ぎに「もう脳みそが働かない」レベルに疲れた時に仕事を切り上げる日々が数ヶ月続きました。辛かったものの、仕事をこなす必要もあるし、どうしたらいいか全く検討もつかなかったです。
そして、なんと6月から急に夫の会社も一時的にフルリモートにスイッチしました。
そして、そこで軌跡が起きるわけです。
勤怠の平均が普段のレベルに戻り、9時〜10時に出勤、7時過ぎに退勤できるようになりました。というか、「するように」なったと言った方がいいですね。
その時こなせていた業務量も担当業務の範囲も今までと比べてぐんと減ったわけでも無いはずなのになぜ?!と思い、自分の心境と周辺の状況変化による影響ナノではと思い、少し分析してみました。
この時の分析目的は「長期的なリモート勤務をするのに、バランスの良い仕事をする上に必要なメカニズム」を見つけたかったです。単純に、家族がリモートから通常勤務に戻ったら、そのままだと自分もまたあの残業生活に戻ってしまうのは嫌でした。
自分に起きた変化を自分なりに分析してみた結果、わかった事が一つありました:
- 残業が多い時期も少ない時期も、「自分で決めた時間」で仕事をしていたわけではなく、何らかの「外部要因」によって「仕事ができる時間」と「できない時間」に変化があっただけ
つまり、自分自身では「10時から7時まで仕事をしよう」と決めていても、結局は「仕事ができちゃう状況」にある限り、仕事をしてしまっていただけでした。
ここまで自分が自分で決めたことを守れないのだなとわかった上、今後もちゃんとしたバランスの良い生活をするには恐らく「外部要因をうまく活用するしかない」という答えにたどり着きました。
On/Offを切り替えさせてくれる「外部要因」を自ら作り出す
予想通り、秋から夫がリモート勤務から通常の通勤に戻ってしまい、今まで便利に使えた「外部要因」がなくなったので、自分にダラダラと仕事をさせない「外部要因」を自ら作り出すことにしてみました。
細かくて小さなことばっかりだけど、実は今の所は効果ありなので、紹介します。
1. 自宅の中でも「通勤」をする。通勤途中で飲み物を調達してから「出勤」し、「退勤」もしっかり。
「場所がないと難しいのでは?」と思えるかもしれませんが実はそうでもないです、OnもOffも同じ部屋で過ごすとしてもできることが結構あります。
私はこのように、自宅内で通勤しています:
- 朝食を食べて歯磨きとか着替えをした後、コーヒーを淹れて、タンブラーに水か紅茶を次ぐ
- コーヒと水を持って「職場」に移動
- 「職場」についたら、机の電気をつけて、パソコンをしまっている棚から出して電源をOn
- パソコンで勤怠を入力して勤務開始
- お昼は、仕事をしている机を離れて、パソコンの蓋も閉じる。食事はできる限り仕事と別の場所で取るとか、散歩も良くする
- 仕事の終わりは、パソコンで勤怠に「退勤」を入れて、みんなにチャットでお疲れ様〜とかお先に〜とか声かけて、パソコンを閉じて棚にしまい、机の電気を消す。椅子から立ってその場所を離れる。飲んでいたコーヒのマグとかタンブラーを持って「帰る」。
重要なのは、「通勤している」という気持ちを持つこと、仕事を始める時と終わる時に、毎回同じ行動を取ることだと感じています。「移動」という行為を通じて脳内で「仕事モード」「プライベートモード」を切り替えやすくなりました。
後、パソコンの画面がいつでも覗けてしまう状態にしないことも大事です。
仕事用のスペースを作る前に生活空間と同じ部屋の隅っこで仕事していましたが、残業の改善が見られたのは、「毎日ノートPCをちゃんと閉じて本棚に入れる」など、小さな工夫で体と脳に切り替えを感じさせる行動を取るようにしてからでした。
2. 朝活を決めて、確実にやる。なるべく進捗があるもの、トレースできるものにする。
最初も今も(三日坊主な性格w)この部分だけはちょっと難しいですが、一個だけ「毎日すること」を決めて頑張っています。
自分の場合はただ、「散歩」することにしていますが、その日のうち歩く距離の目標値設定と達成度合いをチェックしてくれるアプリを入れてから以前に比べて継続できるようになりました。
自分が使っているのは Simple ( https://simple.life/ )というダイエット用のアプリですが、別にダイエットしているわけではない。
このアプリでやっているのは、その日の歩いた距離の計測と、実は飲んだ水分の想定だけ。(水分は単純に健康のためです)。
毎朝一定の距離を歩く&定時である10時に勤務開始できるには、だいたい8:30ぐらいに一度出かけないといけないので、ダラダラと朝起きてすぐボーッと業務始められなくなるわけです。
ついでに日差しも浴びられて、運動不足の解消にもつながり、ただ歩くだけで季節の変化が感じられて精神的に良いらしいです。帰りに買い物を済ませちゃえば、一石二鳥。
3. 夜も「時間を約束する」活動をぎっしり予定して忙しくする
ダラダラと遅い時間までずっと仕事してしまいがちな私なので、それを敢えて自分で「邪魔」しておくことで改善できました。
毎日同じだと正直飽きるけど、5日分の夕方を複数のアクティビティで埋めてしまえばいいと言うことで、なるべく「誰かと約束を結ぶ」活動を考えてカレンダーを埋めて見ました。
私の場合は平日の夜をこんな感じにしています:
- 月曜日: プライベートでやっている野鳥写真の整理と運用しているFBページにタイマーで一週間分の投稿を設定する。毎日の投稿は、ユーザーに約束をしているのでサボれない。
- 火曜日: ボランティアをしているCornell研究所の eBird というサービスのユーザーサポート&鳥類観察記録のレビュー対応。他にも仲間がいてお互いの対応日を決めているため、やらなかったら誰かが大変になるので、これもサボれない。
- 水曜日: 料理の日!サボれやすそうな感じではあるけど、好きな事でもあるので意外と大丈夫。
- 木曜日: 雑用の日にしています。実家の父にメールを書く、週末の予定組む、タイヤ交換の予約を入れるなど、やらないといけないリストを思いついた時に iPhoneのリマインダーに入れ込んでいて、この日はそれらを順番に対応。やらないとまずいってものが多いので、サボっちゃだめ。
- 金曜日: 会社で一週間の〆の事業部全員が集まるMTGがありお酒OKなので、ここはただ「飲んじゃう」。少量でも流石に美味しいお酒を飲んだらその後は仕事する気にならなくなるので問題解決。このようなMTGが会社にない人は、やってみるという提案をしてみてもいいかも?!
まとめ
上記の3点の改善によって残業が減ったという事実以外にも良い点がありました。
「残業する暇がない!」という状況から「残業できないけど終わらせなきゃいけない仕事が減ってないからガチで集中して仕事しよう!」という気持ちになる事が増えて、業務効率も少し改善した気がします。
忙しいので疲れるのはもちろんあるけど、なんだか充実した生活になって、「気づいたら夜〜何もできていない!」という日がほぼゼロに。
仕事も「辛い・疲れる」という感覚がなくなって、集中しているせいか「進んでいる」感覚がより感じるようになってなんだか、充実してきた気がします。
リモートという働き方は、人の仕事や生活における様々な能力をより発揮させたりするはずなので、今後もこの働き方の良いところを最大限に活用できるように改善や工夫を重ねていこうと思います。良い結果がでたら、また記事にします。