6
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

前編:EC2にFabric1.xでデプロイされていたPlayFrameworkのプロジェクトをGitHub Actions+CodeDeployでのデプロイに変えてみた話

Posted at

この記事は株式会社サイバー・バズ Advent calendar 2021の記事です。

前置き

当社では、現在ほとんどのサービスがAWSのECSで運用されています。

一方で、長いこと(7年近く)使われているPlayFramework2.3系の社内サービスがあり、それは未だに単体のEC2で運用されていました。
そのデプロイ方法がローカル環境からFabricのバージョン1系を利用する前提となっており

  • それぞれの人の環境によってFabricが実行できたりできなかったりする
  • 本番サーバー(EC2)にアクセス可能なSSH秘密鍵がデプロイに必要

という状況があったために、この社内サービスの変更が反映できる人は社内の一部の人だけでした。
今回はせめて環境に依らず、新人含め誰でもデプロイできるように、という目的のもと変更を行うことにしました。

前編では、ビルドした中間生成物をS3にストアするまでを解説し、
後編は「後編:EC2にFabric1.xでデプロイされていたPlayFrameworkのプロジェクトをGitHub Actions+CodeDeployでのデプロイに変えてみた話」で解説します。

変更点

変更に際して

  • Gitが使える人なら環境に依らずデプロイができること
  • デプロイに必要な認証情報はIAMだけにとどめたいこと
    • (SSHキー、ID・パスワード等を用いたくない)

を満たすことに焦点を当て、以下のような変更を行うことにしました。

従来 sinbad.drawio.png
変更後 sinbad-deploy.drawio (1).png

この変更により、
変更後はGitHub上でmasterブランチに変更が加わる=デプロイできる
という状況が作れます。

行った作業

  1. 中間生成物用のS3バケットの作成
  2. GitHub Actionsのworkflow作成
  3. 必要なIAMの作成
  4. CodeDeploy用のappspec.ymlと各スクリプトの作成
  5. CodeDeployのセットアップ

基本的にはこれだけですが、今回は2までを解説します。

中間生成物用のS3バケットの作成

S3バケットを作成します。
S3バケット名はもちろんユニークなものでなければなりませんが、
必要な追加設定はバージョニングの有効化のみです。

image.png

バケットの作成後、プロパティタブから変更可能です。

GitHub Actionsのworkflow作成

以下のようなファイルを追加しました。

  • 一部Node.jsによる事前ビルドが必要なコードが含まれるので、npm installおよびnpm run buildを実行
  • PlayFramework2.3系のため、ビルドは ./activator clean stage
  • ビルド後は必要ファイルをzipに固め、先ほど作成したS3にアップロード
.github/workflows/build.yml
name: Build

on:
  push:
    branches: [ master ]

jobs:
  build:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
    - uses: actions/checkout@v2
    - name: Set up JDK 8
      uses: actions/setup-java@v2
      with:
        java-version: '8'
        distribution: 'adopt'
    - name: Setup Node.js environment
      uses: actions/setup-node@v2.5.0
    - run: npm install
    - run: npm run build
    - run: ./activator clean stage
    - run: zip -r xxxxxx.zip . -i "appspec.yml" "target/*" "scripts/"*
    - name: Deploy to S3
      env:
        AWS_DEFAULT_REGION: ap-northeast-1
        AWS_ACCESS_KEY_ID: ${{ secrets.AWS_ACCESS_KEY_ID }}
        AWS_SECRET_ACCESS_KEY: ${{ secrets.AWS_SECRET_ACCESS_KEY }}
      run:
        aws s3 cp xxxxxx.zip s3://cyberbuzz-codedeploy-artifacts/

AWSの認証情報であるAWS_ACCESS_KEY_IDAWS_SECRET_ACCESS_KEYは、直に記載するべきではなく、上記の例のようにActions Secretとして作成しておき、そこから参照する方法が好ましいです。Actions Secretは、
https://github.com/org-name/repo-name/settings/secrets/actions
から設定可能です。
(org-nameとrepo-nameはそれぞれに置き換える必要があります。)

image.png

ここで使うAWSの認証情報は、GitHub Actions用にIAMを作って利用しています。
アクセスの種類はプログラムからのアクセスに限定しつつ、S3にアップロードすることができる最低限の権限をつけておくのがおすすめです。

アップロードの確認

アップロード先に設定していたS3バケットを確認し、
想定していた成果物がアップロード完了していたら最初の段階は終了です。

image.png


おわりに

S3へのアップロードまでは非常に簡単ですね!
後編では、このS3にアップロードされたzipファイルを使い、AWSのCodeDeployを使ったEC2へのデプロイを解説していきます。

6
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?