メール
■ 1. 基本構成(メールの流れ)
送信者 → ISP A(送信側プロバイダ) → SMTP → ISP B(受信側プロバイダ) → 受信者
| 用語 |
役割 |
| ISP A |
メールを送信(SMTPサーバを提供)する側のプロバイダ |
| ISP B |
メールを受信(POP/IMAPサーバを提供)する側のプロバイダ |
■ 2. SMTP(メール送信プロトコル)
| 項目 |
内容 |
| SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) |
メール送信に使用されるプロトコル。25番ポートが基本。 |
| 特徴 |
認証なしで送信できてしまう→スパムの原因となる |
■ 3. SMTP-AUTH(送信認証)
| 項目 |
内容 |
| SMTP-AUTH |
SMTP送信時に「ユーザID+パスワード」で認証する仕組み |
| 目的 |
第三者による不正中継(オープンリレー)を防止 |
| よく使うポート |
587(submission ポート) |
普通のSMTP:送信者の成りすまし・スパムの温床
SMTP-AUTH:正規ユーザのみ送信可能に
■ 4. POP / IMAP(受信プロトコル)
| プロトコル |
特徴 |
メリット |
デメリット |
| POP3(110/995) |
メールをサーバからPCに「ダウンロード」 |
ローカルに保存されるのでオフラインで読める |
複数端末で同期が難しい |
| IMAP(143/993) |
メールをサーバ上に「保持して同期」 |
どの端末でも同じ状態で見られる |
サーバ容量を消費 |
POP → 受信して削除する方式(昔ながら)
IMAP → Gmailのようにサーバ上で管理(現代の主流)
■ 5. OP25B(Outbound Port 25 Blocking)
| 項目 |
内容 |
| OP25B |
迷惑メール対策で ISP が 外向きの25番ポート(SMTP)を遮断する施策 |
| 目的 |
ウイルス感染PCがスパムメールをばら撒くのを防ぐ |
| 代替方法 |
587番(submission port)や SMTPS(465番)を使用 |
【送信者 → ISP A → ISP B → 受信者】
① 利用者 → ISP A にメール送る
→ SMTP-AUTH(587番)を使って認証して送信
→ OP25Bにより25番ポートの送信はブロックされる
② ISP A → ISP B にメールを配送
→ SMTP(25番)を使用(サーバ間通信は25番が標準)
③ ISP B → 受信者のメールボックスへ届ける
→ IMAPはサーバ同期、POPはダウンロード型
ポイント
- SMTP:送信、POP/IMAP:受信
- SMTP-AUTH:送信時の認証、スパム対策
- OP25B:外向き25番ポートの遮断(迷惑メール対策)
- IMAPはサーバ同期、POPはダウンロード型
- ISP A/ISP Bは送信側と受信側のメールサービス提供者
S/MIME
- ハイブリッド暗号を使ってメールを暗号化
- デジタル署名によるなりすまし、改ざん防止
ベイジアンフィルタ
- 過去のメールの特徴(単語の出現パターン)から、統計的に「スパムかどうか」を判定するフィルタ方式
- 多くの単語の「確率」から総合判断する
SPF(Sender Policy Framework)
- なりすましメール防止(送信元ドメインの偽装対策)
- 受信側メールサーバが、メール送信元のドメインが信用できるか確認する送信ドメイン認証
DKIM(DomainKeys Identified Mail)
- メール内容改ざん防止+送信者ドメイン認証
- 送信側はメール本文やヘッダに対して 電子署名(秘密鍵)を付与
- 受信側はDNSに公開されている 公開鍵で署名を検証
- 改ざんされていないこと、正当な送信元であることを確認