1. はじめに
これまでは Vue.js についてまとめていましたが、今後は Angular についてまとめていきます。
初めて Angular を触ったとき、「Vue.js と Java を足して2で割ったような感じだな」という印象を持ちました。
そこで本記事では、Vue.js や Java と比較しながら、Angular をできるだけ分かりやすく解説していきます。
2. Angularとは
Angular は Google が開発・提供している TypeScript ベースのフロントエンドフレームワークです。
大規模な Web アプリケーションを効率よく作り、長く保守していくために使われます。
UI(ユーザーインターフェース) とは
画面の見た目や操作感など、ユーザーが直接触れる部分のことです。
(参考)
特徴
① 双方向データバインディング
Angular では、データと画面表示をリアルタイムで同期できます。
[(ngModel)] という構文を使えば、入力した値が即座に画面に反映されます。
<!-- 入力した文字がすぐ表示される -->
<input [(ngModel)]="loginId" placeholder="ログインIDを入力" />
<p>入力した文字は {{ loginId }}</p>
// コンポーネント側(TypeScript)
loginId: string = '';
② コンポーネント指向 + 標準機能が豊富
アプリは「コンポーネント」という部品ごとに分けて作ります。
さらに、ルーティング・フォームバリデーション・HTTP通信 など、多くの機能が最初から入っています。
追加ライブラリをあまり使わなくても、大規模開発が可能です。
①ルーティングとは
URLごとに表示する画面やコンポーネントを切り替える仕組みのこと
②フォームバリデーション とは
入力フォームの内容をチェックし、条件を満たさない場合にエラーを表示すること。
- 例: 必須入力、メール形式、文字数制限など。
③HTTP通信 とは
ブラウザからサーバーにデータを送受信すること。
- 例: APIを呼び出してデータを取得する。
③ TypeScript が標準
Angular は最初から TypeScript が使える状態です。
型付け(データ型を決めておくこと)によってバグを早く見つけられ、大人数での開発でも安心です。
ただし、JavaScriptしか触ったことがない人は最初に学習コストがかかります。
3. Angularが向いているサービス
-
大規模な Web アプリ
開発ルールやフォルダ構成が整っており、大人数での開発に向いています。 -
長期保守が必要なシステム
型安全(型の一貫性を守ってバグを防ぐこと)・テスト機能・モジュール分割(機能ごとに部品化)など、品質管理に必要な仕組みが揃っています。 -
複雑な UI の SPA(シングルページアプリケーション)
ルーティング(URLに応じた画面切替)により、ページ遷移なしで快適に画面切り替えが可能です。
4. 環境構築の方法(Windows)
私が試した方法は以下の通りです。
① Node.js(npm) をインストール
② Angular CLI をインストール
npm install -g @angular/cli
③ プロジェクトを作成
ng new プロジェクト名
④ 必要に応じて追加ライブラリ(UIフレームワークなど)をインストール
例: Angular Material
ng add @angular/material
⑤ 開発サーバー起動
ng serve
ブラウザで http://localhost:4200 にアクセスすると動作確認できます。
5. Vue.js と Angular の比較表
| 項目 | Vue.js | Angular |
|---|---|---|
| 開発元 | Evan You 氏(個人) → コミュニティ主導 | |
| 言語 | JavaScript(オプションでTypeScript) | TypeScript 前提 |
| 学習コスト | 比較的低い(HTML/CSS/JSベース) | やや高い(TypeScriptやDI、RxJSなど学習必要) |
| 向いている規模 | 中小規模 | 大規模・長期開発 |
| データバインディング構文 | v-model="value" |
[(ngModel)]="value" |
| 標準機能 | 軽量で必要機能のみ。ルーターや状態管理は追加で導入 | ルーティング、フォームバリデーション、HTTP通信、テスト機能など標準搭載 |
| 更新方式 | 仮想DOM(変更部分のみ再描画) | 変更検知(ゾーンベース)+差分更新 |
| UIライブラリ例 | Vuetify、Element Plus | Angular Material、PrimeNG |
| SPA対応 | Vue Router使用 | Angular Router標準搭載 |
| 学習のしやすさ | HTML/JS経験者なら短期間で習得可能 | TypeScriptや構造に慣れるまで時間が必要 |
6. Vue.js と Angular の比較(コード面)
Vue.js の場合
<template>
<div>
<input v-model="loginId" placeholder="ログインIDを入力" />
<p>入力した文字は {{ loginId }}</p>
</div>
</template>
<script>
export default {
data() {
return {
loginId: ''
}
}
}
</script>
Angular の場合
<!-- app.component.html -->
<input [(ngModel)]="loginId" placeholder="ログインIDを入力" />
<p>入力した文字は {{ loginId }}</p>
// app.component.ts
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
templateUrl: './app.component.html'
})
export class AppComponent {
loginId: string = '';
}
ポイント比較
- Vueは
v-model、Angularは[(ngModel)]で双方向バインディング - Vueはテンプレートとロジックを1つのファイルにまとめることが多い(SFC構造:HTML・CSS・JSを1ファイルにまとめる)
- AngularはHTMLテンプレートとTypeScriptコードを分けるのが基本(1つのコンポーネントを作成するのに、HTMLファイルとCSSファイルとTypeScriptファイルの最低3ファイルを作成するので、Vueを触ってからだとファイルの多さに驚きました。)
7. さいごに
Angular は Vue より学習コストは高めですが、大規模・長期的な開発では非常に強力なフレームワークです。
今後は Angular の基本的な書き方や、Vue との違いをより具体的に解説していきます。
また、実際にAngularに触れてみたい方は下記のUdemyを見てみてください。
AngularのUdemyリンクです。(公式のチュートリアルの解説の解説しているのでおすすめです。)
https://istech.udemy.com/share/10bnSz3@bT0tZSeFRCELMryPPhoiEGErcWjFdgei0LqGVjiUWCtj2lQ6WSvE15EfY5_KIqWzeA==/
公式のチュートリアルを触ってみるのもおすすめです。
https://master--angular-ja.netlify.app/start