最近のWorkato事情
企業の自動化・連携ツールとして広く利用されているWorkatoが、AI機能を大幅に強化しました。その核となるのが、新しいAIプラットフォーム「Workato ONE」です。
さらに、その機能を無料でフルに試せる「開発者Sandbox」が公開されていることをご存知でしょうか?
開発者Sandboxで、AIの力を無料体験!
通常、このような最新機能を試すには、トライアルの申請や、社内環境の整備が必要となる場合があります。しかし、Workatoの開発者Sandboxなら、そうした手間は一切不要です。
このSandbox環境は、Workatoのエンタープライズ版とほぼ同等の機能を備えています。(workflow,オンプレミスエージェント等)
- 使用期間に制限なし。
- 10万イベントまで利用可能。
- 超過後はエクスポート、または本番環境にアップグレード可能。
その他制限があります。最新情報は公式ページをご覧ください。
https://www.workato.com/sandbox
う~ん。Workato ONEって何があるの?
Workato ONEとは、以下の要素で構成される、AIを活用した新しい自動化プラットフォームです。
大まかなAI関連機能について↓
製品 | 何? | 機能 |
---|---|---|
Workato GO | インターフェース |
・対話機能 ・AIエージェントGenie呼び出し ・ナレッジ検索(RAG機能) ・同一画面上でのフォーム作成、承認、ユーザー確認 |
Genie | AIエージェント |
・対話によるアクション決定 ・アクション実行 ・ナレッジ参照(RAG機能) ・イベント反応 |
MCP | MCPサーバー | ・MCPサーバー公開機能 |
Workato GO について
複数の機能を統合したAIインターフェース。「検索」と「実行」の一連の流れを1画面で完結できる。ナレッジの検索やGenieを呼び出しできます。
機能 | 概要 |
---|---|
Knowledge searches |
・公開リソースまたは社内データソースから回答を検索 ・社内データソースはGoogle Drive ,Salesforceなど組み合わせ可能 |
Integrated chat | ・プロンプトを通してGenieや社内データと対話可能 |
Context-aware routing | ・会話内容に応じて適切な処理を呼び出す |
Simplified task flow | ・画面切り替えなしで申請や確認アクションができる |
見た目
ルーティング設定
ナレッジ設定
データソース設定
Genieについて
- ユーザーのリクエストとクエリを解釈
- コンテキストと利用可能な情報を分析
- どのスキルを使うかを決定
- 人間のような反応を生成
- 割り当てられたナレッジベースをいつ検索するかを決定
- やりとりに基づいて継続的に学習し、改善
Agent Studio(Genie設定画面)
AIモデル
- AnthropicClaude, OpenAIGPTから選択可能です。
チャットインターフェース
- Workato Go, slack, teamsから選択可能です。
プロンプト
- Genieにやってほしいことを設定します。
スキル
- Genieが呼び出すことのできるフローアクションを設定します。
- 説明に基づいてGenieがアクションをトリガーします。
ナレッジベース
- Genieが参照できるデータを設定します。
- ナレッジレシピか社内データソースのいずれか、または両方設定します。
ナレッジレシピ:ナレッジを蓄積するレシピ。Workatoで接続可能なサービスすべてから取得可能。
Workato Goデータソース:接続情報を入れるだけで連携できる。Workato GOから設定します。
アプリイベント
- トリガーに反応してGenieを呼び出すレシピを設定します。
MCP について
- Slack、Jira、Google Drive などのサービスをWorkatoを介してMCPとして公開できます。
- クラウドベース、またはローカルでサーバーを公開できます。
[実践]メール管理Genieを作ってWorkato GOで会話してみよう。
Genieを活用すれば、煩雑な作業もAIがサポートしてくれます。AIエージェントGenieの作成を通じて、メールの優先度分けや自動送信といった機能を実際に体験する方法をご紹介します。
Sandbox環境で次の設定を行ってください。
Sandboxはこちらから登録できます。
https://www.workato.com/sandbox
Genieの設定
メール取得レシピ
Genieがユーザーの対話に反応して、メールを取得できるようレシピを作ります。今回は簡易的にダミーデータを渡すように設定します。
サンプルコード
Run this Skill when a user request to get email
#add fields manually もしくは Use JSONに以下JSON sample を入力して設定してください。
{
"mails":
[
{
"mail":{
"from":"",
"subject":"",
"content":""
}
}
]
}
メール送信レシピ
Genieがユーザーの対話に反応して、メールを送信できるようレシピを作ります。今回は誤操作防止のためメールは送信しないように設定します。
サンプルコード
Run this Skill when user wants to send an email - always have user review the email first.
#add fields manually もしくは Use JSONに以下JSON sample を入力して設定してください。
{
"email_title":"",
"email_recipients":"",
"email_contents":""
}
#add fields manually もしくは Use JSONに以下JSON sample を入力して設定してください。
{
"response":""
}
Require user confirmation...設定でアクション実行確認ができます
環境設定
- メールを確認して、パスワードを設定します。
Workato GOのURLを設定します
Workato GOにアクセスできるグループを設定します。
お疲れ様です。Genieとお話ししましょう。
設定が完了したら、Workato GOにアクセスし、作成したGenieに話しかけてみましょう。