マークシートシステム Mark2の近況
Blazor WebAssemblyを利用して開発しているマークシートシステム Mark2はまわりの人に使ってもらう機会も増えてきて、先日は地方自治体向けにマークシートとWebアンケートに対応したハイブリッドアンケートシステムのプレスリリースを配信しました。利用してもらうといろいろなフィードバックをいただき、やはり一番多いリクエストは処理速度を速くできないかというもので、引き続き改善を進めています。
処理速度のボトルネックになっているのは主に画像処理で、Blazor WebAssemblyのAOTコンパイルによって高速化されているのですが、やはりデスクトップアプリと比較すると動作が遅く感じる部分もあるのかもしれません。
ImageSharpのバージョンアップ
2022年2月7日にImageSharp 2.0.0がリリースされ、パフォーマンスの向上に関する記載がありました。
いくつかの破壊的な変更があったためにMark2のプログラムを修正しているうちに、ImageSharp 2.1.0がリリースされていました。せっかくなのでこれまで利用していたImageSharp 1.0.4と2.1.0で処理速度にどのくらいの変化があったのか計測してみることにしました。
マークシートのマーク認識の処理速度を比較
800枚のマークシートをマーク認識した処理時間は以下のようになりました。
ImageSharp | 処理時間(秒) |
---|---|
1.0.4 | 276.448 |
2.1.0 | 210.254 |
ImageSharp 1.0.4から2.1.0にバージョンアップすることで約1.3倍の高速化ができました。ここまで速くなると思っていなかったので、期待以上でした。