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ProxmoxでOVAファイルから構築してみる

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はじめに

ProxmoxのGUIからVMを作成する場合は、ISOファイルから構築していました。でも、どうしてもISOファイルではなく、OVAファイルからVMを構築したくなってしまいました。
ちょっと手間ですが構築できたので手順を記載したいと思います。今回構築したのはCisco Modeling Labs (CML)です。

また、海外のYoutubeがとっても参考になりました!

実行環境

  • CML2.7.0
  • Proxmox 8.1.2

事前準備

CMLを構築するにあたりCisco Software DownloadからCMLのソフトウェアをダウンロードします。やり方についてはこちらを参照してください。

  • Cisco Modeling Labs 2.7.0 server.
    cml2_2.7.0-4_amd64-20.ova

※CMLのノードを動作させる場合は以下の2つのISOファイルが必要となります。こちらはCMLの初期構築後に使います。

  • Cisco Modeling Labs reference platform ISO file
  • Cisco Modeling Labs supplemental reference platform ISO file
    refplat-20240322-supplemental-iso.zip

Proxmoxに構築開始!

前回ISOファイルからCMLを構築した際は、ProxmoxのGUIからファイルをアップしていました。
今回はShellでつくります。私はProxmoxにSSHして構築しました。
ファイルを格納する先/var/lib/vzを確認し、フォルダ配下にuploadフォルダを作成します。
フォルダを作成した結果はこのようになっています。

root@prox171:~# cd /var/lib/vz
root@prox171:/var/lib/vz# ls -l
total 16
drwxr-xr-x 2 root root 4096 Nov 10 09:26 dump
drwxr-xr-x 2 root root 4096 Dec 14  2023 images
drwxr-xr-x 4 root root 4096 Jan  6  2010 template
drwxr-xr-x 2 root root 4096 Nov 13 12:33 upload

このuploadフォルダに先ほどダウンロードしたcml2_2.7.0-4_amd64-20.ovaを格納します。やり方はお任せします。
私はそりゃ!と気合でいれました。(え?)

root@prox171:/var/lib/vz/upload# ls -l
total 949984
-rw-r--r-- 1 root root 972779520 Apr 11 21:49 cm12_2.7.0-4_amd64-20.ova 

続いて、OVAファイルを展開します。

root@prox171:/var/lib/vz/upload# tar -xvf cm12_2.7.0-4_amd64-20.ova
cm12_2.7.0-4_amd64-20_SHA256.ovf
cm12_2.7.0-4_amd64-20_SHA256.mf cm12_2.7.0-4_amd64-20_SHA256.cert cm12_2.7.0-4_amd64-20_SHA256-disk1.vmdk cm12 2.7.0-4_amd64-20_SHA256-file1.nvram

先ほど展開したファイルのうち、OVFファイルを使っていきます。
そして、ここでVMが作れちゃいますので、いくつか注意点を列挙します。
qm importovf xxx aaa.ovf yyyy --format raw

  • xxx:Proxmoxにある他のVirtual Machine と重ならない番号にしましょう
  • yyy:ProxmoxでVMを構築した際のファイルの格納先です
  • --format raw:Proxmox上のVMはraw形式となるため、この時点で変換します

以上の点を注意して、投入しました。

root@prox171:/var/lib/vz/upload# qm importovf 201 cml2_2.7.0-4_amd64-20_SHA256.ovf local-lvm --format raw
Logical volume "vm-201-disk-0" created. transferred 0.0 B of 32.0 GiB (0.00%)
transferred 327.7 MiB of 32.0 GiB (1.00%) 
transferred 655.4 MiB of 32.0 GiB (2.00%) 
transferred 983.0 MiB of 32.0 GiB (3.00%) 
transferred 1.3 GiB of 32.0 GIB (4.00%) 
transferred 1.6 GiB of 32.0 GiB (5.00%) 
transferred 1.9 GiB of 32.0 GiB (6.00%) 
transferred 2.2 GiB of 32.0 GiB (7.00%) 
transferred 2.6 GiB of 32.0 GiB (8.00%) 
transferred 2.9 GiB of 32.0 GiB (9.00%) 

・・・

100%になるとVMが作成できていますので、ProxmoxのGUIで確認します。

参考ですが、作成したマシンの格納先です。

あとはVMを起動する前に、CML用にマシンのチューニングをいくつかおこなえば完成です。
手を加えたのは以下5点(のはず)です。

  1. Memoryの値チューニング
  2. CPU変更※今回ちょっと少な目&CMLはhostにしておかないと起動しない
  3. Hard Disk
  4. CD/DVD Driveにノード用のISOファイルを設定
  5. Network設定

image.png
image.png
です!

あとは、前回のCML構築と同様にマシンを起動させていけばOKです。
CMLの構築については前回の資料を参照くださいませ。
https://qiita.com/kannishi/items/080c85e22ebecb43e9a4

さいごに

今回は、CMLで試してみました。その中で、個人的な所感ですがISO→rawに変換して動作させるよりも、OVF(OVA)をrawにしたVMのほうがスムーズに動作していると感じます。

また作成にあたり、冒頭にも記載したYoutubeを参考にすると作りやすく、色々と補足もありました。
ESXiで構築したマシンそのものを変換させて、Proxmoxに移植しようとしている方もいますので、そのような場合にも使えるかもしれませんね。
どなたかの参考になれば幸いです。

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