Home Assistantで日本のスマートメーターを統合:B-Route Smart Meter Integration
B-Route Smart Meter Integrationは、日本のスマートメーター(Bルート対応)からエネルギーデータを取得するためのHome Assistant用カスタムコンポーネントです。このプロジェクトを利用することで、エネルギー消費量を可視化し、スマートホームで効率的なエネルギー管理が可能になります。
特徴
このコンポーネントの主な特徴は以下の通りです:
-
リアルタイムデータ取得:
以下のデータをBルートインターフェースを通じて取得します:- 瞬時電力(E7)
- 瞬時電流(E8)
- 瞬時電圧(E9)
- 積算電力量(正方向:EA、逆方向:EB)
-
自動化された通信:
PAN(Personal Area Network)認証とチャンネルスキャンを自動で行います。 -
簡単な設定:
Home AssistantのUIから簡単に設定可能。 -
高頻度更新:
データは10秒間隔で更新されます。
必要なもの
本コンポーネントを使用するには、以下が必要です:
-
Bルート対応スマートメーター
日本の電力会社から提供されるスマートメーターが対象です。 -
Bルート認証情報
電力会社から提供される「認証ID」と「認証パスワード」。 TEPCO -
USB-Wi-SUNアダプター
例:BP35A1(動作確認済み)。
インストール方法
以下の手順でセットアップを行います:
- GitHubリポジトリから
b_route_meter
フォルダをダウンロードし、Home Assistantのcustom_components
ディレクトリにコピーします。 - Home Assistantを再起動します。
- UIで「B-Route Smart Meter」統合を追加します。
- 設定画面で以下を入力します:
- BルートID
- Bルートパスワード
- シリアルポート(デフォルト:/dev/ttyS0)
設定パラメータ
以下の設定をサポートしています:
項目 | 説明 | 必須 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
route_b_id | BルートID | 必須 | なし |
route_b_pwd | Bルートパスワード | 必須 | なし |
serial_port | シリアルポート | 任意 | /dev/ttyS0 |
作成されるセンサー
インストールが完了すると、以下のセンサーエンティティが作成されます:
-
sensor.b_route_instantaneous_power
:瞬時電力(W単位) -
sensor.b_route_instantaneous_current
:瞬時電流(A単位) -
sensor.b_route_instantaneous_voltage
:瞬時電圧(V単位) -
sensor.b_route_cumulative_forward
:正方向積算電力量(kWh単位) -
sensor.b_route_cumulative_reverse
:逆方向積算電力量(kWh単位)
トラブルシューティング
動作しない場合は以下を確認してください:
- BルートIDおよびパスワードが正しく入力されているか。
- シリアルポートの設定が正しいか。
- 使用しているスマートメーターがBルート対応か。
- Home Assistantのログにエラーが出ていないか。
このコンポーネントを活用することで、エネルギーデータをリアルタイムに監視し、効率的なエネルギー管理を実現できます。スマートホームでのエネルギー最適化に興味がある方はぜひお試しください!