Gradleとは？

Gradleは、主にJava向けに開発されたビルドツールのこと。
Javaと同様に、JVM上で動作するKotlinやScalaはもちろんのこと、PythonやC++にも対応している。

ビルドツールとは？

ビルドツールとは、プログラムのビルドや実行を自動化するツールのこと。
ビルドツールを利用することで、下記の手順を一括で実行する。

①必要なライブラリのインストール
②Javaファイルのコンパイル
③自動テスト
④パッケージ(JarやWar)の作成

ビルドからテストまでを一括で実施するので、人の手による作業を減らす役割を担っており、複数人で開発をするような現場であれば、このようなビルドツールは必須の存在といえる。

Gradleの特徴

① Groovyによるスクリプト

Gradleの大きな特徴が、JVMで動作するスクリプト言語である「Groovy」を用いて記述する点で、Gradleは後述の「Apache Ant」や「Apache Maven」の思想を受け継いで開発されているが、これらのビルドツールでは、XMLによる”設定ファイル”を利用してビルドの設定を記述していた。
一方で、Gradleは設定ファイルではなく”スクリプト言語”を用いてビルド手順を記述している。
スクリプト言語を用いて記述することで、AntやMavenと比べて非常に柔軟なビルドスクリプトを作成できるため、より高度なビルドを構成することが可能となり、Gradleのバージョン5.0からは、GroovyだけでなくKotlinによるスクリプト記述も可能となっている。
② Mavenとの互換性

GradleはMavenと高い互換性を持っており、Mavenのリポジトリを利用することも可能で、Mavenを用いたプロジェクトをGradleに移行する場合にも非常に楽に移管できる。

③ プラグインによる拡張

実は、Gradle自身の機能は少なく、必要な機能は開発者がスクリプトを記述する必要がある。

④ Android開発の標準ビルドツール

モバイル向けOSであるAndroidのアプリを作る場合には、「Android Studio」を利用して開発をすることになる。
このAndroid StudioにはGradleが標準搭載されており、Androidアプリのビルドを行う場合にはGradleを利用することになる。
そのため、Androidアプリ開発者であれば必然的にGradleの習得が必要になる。

4．Gradleのインストールと設定

brew install gradle

5．Gradleの使い方

①gradleコマンド

GradleをPowerShellなどのシェルから実行する場合、「gradle」コマンドを利用する。

gradle <コマンド名>

参考サイト

Gradleとは何者？インストール方法〜使い方までわかりやすく解説