#概要
TOPPERS/箱庭WGでは,単体ロボットシミュレータを一般公開していますが,インストールの手間が結構かかります.そこで,wsl2/dockerを使って,一括インストーラ作りましたので,ご紹介します.早いマシンなら約10分くらいでインストールおわります.
#前提
以下の環境はインストール済みであることを前提とします.
- Windows10 Home or Pro(どちらでも大丈夫)
- WSL2
- docker
また,インストール実施前に docker は立ち上げておく必要あります.
$ sudo service docker start
#インストール手順
手順は以下の通りです.
- 箱庭WGリポジトリ(hakoniwa-Unity-HackEV)をクローンする
- インストーラを叩く
##箱庭WGリポジトリ(hakoniwa-Unity-HackEV)をクローンする
WSL2 上で,Windows上の任意のフォルダに移動し,作業用ディレクトリを作成/移動します.
$ mkdir toppers_work
$ cd toppers_work
クローンする.
$ git clone https://github.com/toppers/hakoniwa-Unity-HackEV.git
インストーラを叩く
以下のディレクトリに移動します.
$ cd hakoniwa-Unity-HackEV/docker/v850
インストーラを叩きます(約10分くらいと思います).
$ utils/install.bash
インストールが成功すると,以下の docker image が入っているはずです.
$ sudo docker images
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
kanetugu2015/athrill-v850 v1.1.1 05fbd93397be 4 hours ago 370MB
kanetugu2015/ev3rt-v850 v1.0.0 f0c6b1412652 6 days ago 1.78GB
#ビルド方法
EV3RTのアプリケーションは,base_practice_1 というフォルダで作成しています.
ビルド方法は以下の通りです.
ビルド用 docker コンテナ起動
WSL2上から,以下のコマンドで ビルド用コンテナを起動します.
$ bash run-builder.bash
root@MyComputer:~#
ビルド実行
起動した docker コンテナ上で以下のコマンドを叩くだけ.
# ./clean_build.bash base_practice_1
#シミュレーション実行方法
シミュレーションを実行するには,Unityアプリとathrillをそれぞれ起動する必要があります.
##Unityアプリの実行
Unityアプリは,wsl2 上で,以下のコマンドで起動します.
$ ./utils/start-unity.bash single-robot
成功すると,以下のUIが起動します.
##athrillの実行
athrillの実行は docker コンテナで行います.
WSL2上から,以下のコマンドで athrill 実行用コンテナを起動します.
$ bash run-athrill.bash base_practice_1
起動したら,athrill実行コマンドを叩くだけ.
# ./start-athrill.bash
#補足
注意点として,現状の WSL2は MMAP の不具合があるようです.
ですので,Unityとathrillの通信方式はUDP通信にしています.
WSL2のMMAP不具合が解消したら,MMAP方式の検討も進めたいと思います.