初めに

今回はタイトル通りモデルを新しく追加した時、ただモデル追加するだけではエラーになってしまうのでその解決方法を記事にします。

追加時の注意点

新しくモデルを追加するとアプリがhas been added., Error Code=10のエラーで100％落ちます。
これを解決する時には何点か方法はあります。
1.アプリを削除し、再度立ち上げる
2.インメモリで実行する(FileとしてDBを残さない)
3.マイグレーション処理をする

それではそれぞれお話しをします。
1.はまだアプリリリースされていない物なのであればこの対応でいいと思います。
2.永続化しないところがメリットしか言えない
3.アプリリリースされているもので尚且つ、SQLiteみたいに使いたいのであれば、これが無難です。

ということで今回はマイグレーションを実行してエラーを回避します。

実装準備

モデル追加

先ず以下のようなモデルがすでにアプリ内に組み込まれています。

testDb.swift

import Foundation
import RealmSwift

class testDb: Object {
    @objc dynamic var id: Int = 0
    @objc dynamic var name: String = ""
    @objc dynamic var age: Int = 0
}

@objc dynamic var gender: String = "" を追加しました。
これで下準備完了です。

testDb.swift

import Foundation
import RealmSwift

class testDb: Object {
    @objc dynamic var id: Int = 0
    @objc dynamic var name: String = ""
    @objc dynamic var age: Int = 0
    @objc dynamic var gender: String = ""
}

実装

さて本題です。
AppDelegateに以下を追加してください。
以下を記述してアプリを立ち上げることで勝手にマイグレーションが走り、勝手に自動アップデートしてくれます。
この処理を走らせてさらにスキーマを追加した場合はlet version:UInt64 = 1の初期値を２に変更してください。要するにスキーマ追加したらバージョンどんどん上げてください。

AppDelegate.swift

import RealmSwift

//スキーマバージョン(新しくスキーマを追加したらこのバージョンを上げて)
let version:UInt64 = 1
func application(_ application: UIApplication, didFinishLaunchingWithOptions launchOptions: [UIApplication.LaunchOptionsKey: Any]?) -> Bool {
        
        //realmのマイグレーション
        let config = Realm.Configuration(
          // スキーマバージョン設定
          schemaVersion: version,

          // 実際のマイグレーション処理　古いスキーマバージョンのRealmを開こうとすると自動的にマイグレーションが実行
          migrationBlock: { migration, oldSchemaVersion in
            // 初めてのマイグレーションの場合、oldSchemaVersionは0
            if (oldSchemaVersion < version) {
              // 変更点を自動的に認識しスキーマをアップデートする（ここで勝手にするから何も書かない）
            }
          })

        // デフォルトRealmに新しい設定適用
        Realm.Configuration.defaultConfiguration = config

        // Realmを開こうとしたときスキーマバージョンが異なれば、自動的にマイグレーションが実行
        let realm = try! Realm()
        
        return true
    }

#終わり
今回はRealmのモデル追加の際の解決方法を展開しました。
Realmはめちゃくちゃ使いやすくまた、Firebaseなどと連携してDBの管理もできる為こういう情報が覚えておいて損はないと思います。
少しても皆様のお役に立てれば幸いです。