はじめに
先日、半年ほど使っているCorne V4 Chocolateという分割キーボードに水平ロータリーエンコーダを取り付けました。取り付ける過程で多くの失敗をしてしまいました。 同じことをしようとする方が同じ轍を踏まないように、私が行った取り付け方法とミスをご紹介します。
■Before
■After
CKW12という水平ロータリーエンコーダについて
CKW12とは、自作キーボード向けに設計されたプッシュスイッチ機能付きロータリーエンコーダモジュールです。名前の由来はちくわに似ているからでしょうか。

特徴は、回転の軸が基盤に対して水平であることです。
それに対して、通常のロータリーエンコーダは回転の軸が基盤に対して垂直になっています。最近発売されて話題になっていたCornix LPもこの垂直ロータリーエンコーダを採用しています。
垂直ロータリーエンコーダは個人的にいまいち合わなかったので、今回は水平ロータリーエンコーダを試してみようという発想になりました。
水平ロータリーエンコーダはあまり売られていないようで、いろいろ探しましたがCorne V4に取り付けられる規格(EC12互換)の水平ロータリーエンコーダはCKW12以外に見つけられませんでした。
遊舎工房か、BOOTHで購入できます。
※2026/03/03現在、遊舎工房には在庫があります。BOOTHの方は売切れでした。
CKW12を組み立てる
CKW12のセットには、画像左から
- ネジ×4
- 基盤
- ピンヘッダ×2
- ハウジング
- ステム
- ホイール
が含まれています。
組み立てに必要なはんだごて、精密ドライバは別途用意しておく必要があります。
組み立て手順は下記のビルドガイドに詳しく記載されているので、特に詰まるところはありませんでした。
ホイールを取り付けて上からハウジングをかぶせてネジ止めしたら完成です。

キーボードの基盤にCKW12を取り付ける
次に、Corne V4にCKW12を取り付けていきます。
Corne V4では内側の4キーに通常のキーまたはEC12互換のロータリーエンコーダを取り付けることができます。
取り付けるには、画像のように基盤に空いている穴にCKW12のピンヘッダを差し込む必要があります。
ここで最初の想定外が発生しました。
Corne V4の基盤に用意されている穴の幅が、CKW12のピンヘッダの幅より微妙に大きくてピッタリはまらないという問題です。ペンチで若干CKW12の足を曲げて差し込んでみますが、ピンヘッダが結構固いのでどうしても片方の足が若干浮いてしまいます。
今回作成した2つともそうだったので、個体差というよりは製品間の微妙な寸法の違いが原因のようです。
推奨の部品ではないので、これは仕方ないですね。
おそらく正解は、ピンヘッダを別のもう少し柔らかい素材のものに変えるべきでした。
まあ、斜めっているのも押しやすくてよかろうということで、第一の問題は気にしないことで解決しました。
斜めになったまま、裏からはんだ付けで固定して取付完了です。
※ピンヘッダの太さは基盤の穴ギリギリのサイズで、はんだ付けしなくてもかなり強く固定されているのではんだ付けはいらないかもしれないです。今回は、ビルドガイドに従ってはんだで固定しました。
スイッチプレートを加工する
ここで2つめの想定外が発生します。
CKW12を基盤に取り付けるとデフォルトのスイッチプレートの穴を通らずスイッチプレートが取り付けられなくなってしまうことです。これにはCKW12を組み立てた後に気が付き、焦りました。
まずはデフォルトのスイッチプレートを加工してCKW12が通るようにすることを考えましたが、これはあきらめました。デフォルトのプレートは恐らく基盤と同じFR-4(ガラス繊維と樹脂を組み合わせた材料)でできていて、これをカッターなどできるとガラスの粉塵が出そうだったからです。私のような素人には扱えません。
そこで、遊舎工房でCorne V4のアクリルスイッチプレートを注文し、これをホットナイフで加工することにしました。アクリルの融点は約160度なので、半田ごて(300度程度)の刃先を取り換えてホットナイフにすれば切れるだろうという目論見です。ネットで調べても、割と素人でもできそうな雰囲気です。
この判断が失敗でした。
一応狙った通りに切り出すことができましたが、断面はガタガタです。
ここは、横着せずにまずはデータを作成して、アクリルカットサービスに依頼するべきでした。
しかし、スイッチを取り付けてみると👆の画像のようにガタガタな断面はあまり目立ちません。
ということで、二つ目の問題も「気にしないこと」で解決しました。
vialの設定を変更する
最後に、vialのLayoutからロータリーエンコーダに置き換えたキーをEncoderに設定して任意のキーを割り当てたら設定完了です。

私はとりあえずPage Up/Down、Ctrl + Page Up/Downを割り当てています。
スクロールやタブ移動を連続で行う時もキーを連打する必要が無く、キー長押しのように止めるタイミングがシビアということもないので非常に快適です。
おわりに
この記事を他山の石としてみなさまが良いキーボードライフをお送りくださいますと幸いです。
この記事はCorne V4 Chocolate (CKW12カスタム)で書きました。









