はじめに
こんにちは!
bgrass株式会社でエンジニアしてる、かなです。
「女性エンジニア応援」Advent Calendar 2025 の 23日目を務めます!
2024年から2025年にかけて、生成AIが一気に盛り上がりました。CursorやClaude Codeといったコーディングエージェント、Difyなどのノーコード AIアプリ開発ツールが次々と登場し、開発のあり方そのものが大きく変わった1年だったと感じています。
これまでは「この作業、正直めんどうだな。自動化したいな」と思っても、「でも、それを作るのもそれなりに大変そうだし…」と、結局そのまま放置してしまうことがよくありました。週末に個人開発でやろうと思いながら、気づけば何も作らずに終わっている。そんな経験、きっと多くの方にあるのではないでしょうか。
ところが、AIツールを相棒にすると、この感覚がガラッと変わります。「こういうの、作れないかな?」と気軽に投げかけるだけで、数時間後にはそれなりの形になっている。この1年で「めんどうだな」を「作って楽をしよう」に変えて生まれたものたちを、あらためて振り返ってみたいと思います。
作ったもの紹介
1. Googleカレンダー連携 稼働管理表自動生成GASスクリプト
私は直近2年ほど、フリーランスとして働いていました。業務委託という働き方だと、企業ごとに毎月「稼働表」の提出を求められることがあります。カレンダーを見返しながら、「この日は何時から何時まで働いていて...」と一つひとつ手入力していく作業が、地味にしんどかったです。毎日こまめに書いていればいいのですが、実際は月末にまとめて入力することがほとんどで、これがなかなか大変でした。
そこで、Google Apps Script(GAS)を使って、Googleカレンダーから勤務予定を自動で取得し、スプレッドシートに書き出すスクリプトを作りました。開始時間・終了時間はもちろん、1日に複数の予定が入っている場合でも、休憩時間を含めて自動で計算してくれます。
カレンダーから稼働時間をそのままスプレッドシートへ転記できるようになったことで、毎月の稼働表作成は一気に楽になりました。
2. Dify活用 名刺管理アプリ
イベントや交流会で名刺をいただく機会があるのですが、正直なところ管理ができていませんでした。もらった名刺がただ溜まっていくだけ。かといって、個人利用で有料の名刺管理ツールを導入するほどでもない...。
そこで Difyを使って、名刺管理アプリを自作しました。名刺の画像をアップロードすると、AIが名前・メールアドレス・会社名・部署名・電話番号・住所を自動で抽出し、スプレッドシートに転記してくれます。
画像認識とスプレッドシート連携をDifyのワークフローで組み合わせるだけで、自分専用の名刺管理システムが完成しました。
3. Dify活用 家計簿管理(レシート読み取り)
パートナーと同棲を始めてから、家計簿はスプレッドシートで共有管理していました。ただ、買い物のたびにレシートを見ながら金額を入力する作業が面倒でした。
そこで、ここでもDifyを活用しました。レシートの写真を撮って、カテゴリ(食費・日用品・家賃など)を選んで送信するだけで、スプレッドシートに自動転記される仕組みを作っています。
写真を撮るだけで家計簿記入が終わる。これならちゃんと続くでしょ、と思っていたのですが、最近はその「写真を撮る」というワンアクションすら面倒になり、気づけば家計簿管理自体やめてしまいました笑
今後、家計簿をつけないとまずいなという課題感が強くなったタイミングで、もっと楽に運用できる方法を考えられればと思っています。
4. WAKE Careerアクティビティログ Chrome拡張機能
WAKE Careerという女性IT人材向けのキャリア支援を行っているサービスで、「アクティビティログ」という、読んだ記事や参加したイベントを記録できる機能があるのですが、これを使うたびに少し手間を感じていました。(自分が開発したのに笑)
というのも、読んだ記事の URL をコピーして、WAKE Career のページを開いて、アクティビティログのフォームを表示して、そこに貼り付けて...という一連の作業を、毎回繰り返す必要があったからです。正直なところ、「もう少し楽にできないかな」と思っていました。
そこで簡単に登録できるChrome拡張機能を作りました。読んでいる記事のページで拡張機能のアイコンをクリックするだけで、ページのタイトルとURLが自動で入力され、ワンクリックで登録完了できます。
日常のちょっとしたルーティンを効率化できると、積み重ねで大きな時間節約になるので作ってよかったです。
そもそもアクティビティログってなにか知りたい方はこちらの記事読んでみてください。
5. マークダウン文字数カウントツール
ブログを書くとき、文字数を気にすることがあります。ただ、既存の文字数カウンターは単純にテキストの文字数をカウントするだけ。マークダウン記法で書いていると、#や**、リンク記法の[text](url)なども文字数に含まれてしまいます。
私が知りたかったのは、マークダウンをレンダリングしたあとに、実際に読まれる文章の文字数がどれくらいか、という点でした。そういうツールを探してみたものの、意外と見つからなかったので、それなら自分で作ってしまおうと思い、GitHub Pages で公開しています。
この一年の振り返り
この一年を振り返ってみると、AIを味方につけたことで、「作ってみようかな」と思うまでのハードルが一気に下がったと感じています。
これまでは、「Chrome拡張機能なんて作ったことないし難しそう」「実際作るとしたら時間かかりそうだな」といった自分自身の思い込みで、可能性に蓋をしてしまっていました。でも、いざ手を動かしてみると、ある程度のエンジニアリング経験があれば、AIツールやClaude Codeを活用したらサクッといろんなものが作れてしまう時代になったなーと気づきました。
大切なのは、「めんどくさいな」と感じた瞬間を、そのまま流してしまわないことだと思います。「これ、自動化できないかな?」「こういうツールがあったら便利なのに」と感じたら、まずは AI に「こういうのって作れたりしない?」と聞いてみる。思っている以上に、サクッと形になることが多いです。
Claude Code などのAIコーディングエージェントに相談すると、爆速でコード書いてくれるので、「とりあえず作ってみる」までの距離が一気に縮まります。
おわりに
「難しそう」「やったことないし」という気持ちは、つい自分で自分にかけてしまうブレーキだなと、この一年で感じました。AIツールを相棒にすると、これまでのエンジニアとしての経験をベースにしながら、思っていたよりずっと気軽に新しいことに手を出せます。
日常の中で「これ、ちょっとめんどくさいな」と思うことがあったら、「作って楽にできないかな?」と一度考えてみてください。小さな自動化でも意外とすぐ形になりますし、「なんでもっと早く作らなかったんだろう」と思うことも多いです。
この記事が、誰かの「まあ、ちょっと作ってみるか」のきっかけになっていたら嬉しいです。
