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CUI運用しているラズパイでVNC接続できるようにする

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本記事の内容

  • CUI運用しているラズパイでVNCサーバ設定を行い、必要な時にGUI操作できるようにする。

物体検知の仕組みを開発しようとしています。
普段はCUIでラズパイを運用しているのですが、カメラで撮った写真を見たいときに、わざわざSCPでファイルをPCにダウンロードしないと確認できないので手間がかかります。
このような場合は、ラズパイをGUIで操作している方が利便性が高いので、VNCサーバ設定を行い必要な時にGUI操作できるようにしました。

25.png

実施環境

  • Windows 10
  • TeraTarm Version 4.9.4
  • Raspberry Pi 2 Model B
  • PLANEX 無線LAN子機 GW-USNANO2A ※Raspberry Pi 2はWi-Fi通信モジュールがないため、無線LAN子機をUSBに接続しWi-Fi通信を行う。
  • 家庭内の無線LANネットワーク環境にて実施

手順の流れ

  1. TeraTarmでsshログインする
  2. VNC設定の有効化
  3. VNCログイン用の認証方式・パスワードの設定
  4. Windows PCへのVNC Viewrソフトのインストール
  5. Windows PCからVNC接続のテスト

1. TeraTarmでsshログインする

WindowsにてTeraTarmを起動して、ラズパイにSSH接続する。

2. VNC設定の有効化

sudo raspi-configコマンドを実行する。

20.png
"3 Interface Options"を選択し、Enterキーを押す。

21.png
"P3 VNC"を選択し、Enterキーを押す。

22.png
"Yes"を選択し、Enterキーを押す。

23.png
"OK"を選択し、Enterキーを押す。

39.png
"Finish"を選択し、Enterキーを押す。

再起動を確認するメッセーが出たら、、(キャプチャー取り忘れ。)
"Yes"を選択し、Enterキーを押す。

3. VNCログイン用の認証方式・パスワードの設定

VNCログイン時の認証モードの設定を変更する。これを行わないとVNCログイン時に'No Supported Authentication Methods.'のエラーが出てしまう。

pi@raspberrypi:~ $ sudo vi /etc/vnc/config.d/common

以下を追記する。

Authentication=VncAuth

VNCログイン用のパスワードを設定する。

pi@raspberrypi:~ $ sudo vncpasswd -service

パスワードの入力を求められるので入力する。

ラズパイを再起動する。ここまででラズパイ側のVNCサーバ設定は完了。

pi@raspberrypi:~ $ sudo reboot

4. Windows PCへのVNC Viewrソフトのインストール

Windowsにインストールクライアントソフトはお好みのもので。
私はこちらのサイトからUltraVNCのソフトをインストールしました。

インストーラーの指示に沿ってインストールを進めました。
今回は、Viewerとしての利用用途でしたので、インストールする機能はViewerのみチェックしてインストールしました。

インストールが完了。Desktopアイコンにショートカットを作成しているのチェックを入れていない場合は、Program filesからプログラムのexeファイルを選択してショートカットを作成する。

00.png

5. Windows PCからVNC接続のテスト

WindowsにてUltra VNCを起動。
ラズパイのIPアドレスポートを指定し、connectをクリックする。
24-1.png
※VNCの接続ポートはデフォルトが5900の様です。

24-2.png
パスワードを入力しLog Onをクリックする。

VNC接続完了できた!

25.png

初期セットアップはお好みで実施すると良いと思います。
以降は参考として載せておきます。

"Next"をクリックする。

26.png

Countryは"Japan"を選択する。他の選択肢は自動で切り替わるので、問題なければ"Next"をクリックする。

27.png

28.png

パスワードが初期値のままなので、変更を促すポップアップが出た。パスワードをこの機会に変更する。

29.png

30.png

パスワードを入力したら、"Next"をクリックする。

31.png

"Next"をクリックする。

32.png

WiFiは利用しないので、"Skip"をクリックする。

33.png

ソフトウェアアップデートは今は不要なため、"Skip"をクリックする。

34.png

初期設定はこれで終了。"Done"をクリックする。

もしVNCアクセス時の画面解像度を変更したい場合は、以下を実施すること。

補足 VNC接続時の解像度の変更

sudo raspi-configコマンドを実行する。
35.png

"2 Display Options"を選択し、Enterキーを押す。
36.png

"01 Resolution"を選択し、Enterキーを押す。
37.png

お好みの解像度を選択して、"OK"を押す。
38.png

"OK"を押す。これでVNC接続したときの解像度が変更できた。

手順は以上。

参考文献

本記事の作成に当たり、以下の情報を参考にさせて頂きました。
- raspbianでRealVNCが繋がらなかったときの話
- Raspberry PiでVNCをCLI上で有効にする

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