こんにちは、Koderaです。
Amazon RDS for PostgreSQL11で新しいマイナーバージョン「11.22-RDS.20240808」が発表されました。
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2024/08/amazon-rds-postgresql-minor-11-22-rds-20240808/
RDS延長サポートとは
2024年4月から延長サポートに入られている方、既にバージョンアップされた方様々かと思いますが、改めてAWSから発表された「Amazon RDS Extended Support」についてお伝えします。
Aurora/RDSに関係なく、延長サポートは「Amazon RDS Extended Support」と「RDS」で名称が統一されます。
延長サポートの目的
オープン ソース コミュニティのサポート終了後にアプリケーションが重大なセキュリティの脆弱性や解決できないバグ出て解決できない事象を防ぎます。
サポート内容
Amazon AuroraとAmazon RDS は、PostgreSQLとMySQLが提供するサポート期間を超えても最大で3年間、AWSからエンジンの修正と CVE パッチを含む新しいマイナーバージョンをリリースします。
サポート対象のバージョンとサポート期間
RDS 延長サポートは、RDS for MySQL 5.7 および 8.0、RDS for PostgreSQL 11 以降で利用できます。
以下がRDS for MySQLの延長サポートです。
MySQL5.7は延長サポートでのみ利用が可能です。
続いて以下がRDS for PostgreSQLの延長サポートです。
現状では、PostgreSQL 11のみが対象ですが、来年2025年3月1日からは、PostgreSQL 12も延長サポート対象ですね。
Aurora MySQLの延長サポートです。Auroraの延長サポートの課金は本記事執筆時点では開始されておらず、2024年12月から開始されます。
どんな時に役立つ?
特定のプラグインやカスタム機能との互換性など、特定の MySQL または PostgreSQL メジャー バージョンに特定の依存関係がある場合、RDS 延長サポートはアプリケーションのビジネス要件を満たすのに役立つ場合があります。
延長サポートの料金
延長サポートの費用はvCPU数に応じて課金が発生します。
単価は1年目、2年目と3年目の2つの課金体系に分かれており、3年目は1年目と2年目の2倍です。また、1時間あたりの料金はインスタンスと同じくリージョンによって異なります。
RDS for MySQLおよびRDS for PostgreSQLでは、以下の通りです。
・1年目・2年目:0.12USD/vCPU
・3年目: 0.24USD/vCPU
以下がAuroraの料金です。サーバレスでなければ、RDS for MySQL、RDS for PostgreSQLと同じ価格です。
アップデート内容
Amazon RDS for PostgreSQL11で新しいマイナーバージョン「11.22-RDS.20240808」がサポートされました。
該当バージョンでは、CVE-2024-7348パッチの修正が含まれています。
PostgreSQL の pg_dump実行時の Time-of-check Time-of-use (TOCTOU) 競合状態により、オブジェクト作成者は pg_dump を実行しているユーザー (多くの場合スーパーユーザー) として任意の SQL 関数を実行できてしまうという脆弱性に対応したものです。
本アップデートにより、RDS for PostgreSQLの延長サポートでは3つのバージョンがサポートされています。
・Amazon RDS Extended Support version 11.22-RDS.20240808
・Amazon RDS Extended Support version 11.22-RDS.20240509
・Amazon RDS Extended Support version 11.22-RDS.20240418
まとめ
2024年8月8日に作成されたAmazon RDS マイナーバージョンが発表されました。
また、サポート期限についても最新情報をまとめてみました。
アップグレード方法などはまた改めて記載してみたいと思います。