NetAppでSales Specialistをしている小寺です。今日は、VMwareの移行先としてAmazon EVSと合わせて利用ができるAmazon FSx for NetApp ONTAP(以下、FSx for ONTAP)の概要について、紹介します。
Amazon EVSとは
Amazon EVSは、2024年のre:Inventで発表されたサービスです。東京リージョンでは、GAになっています。
AAWS上でVMware Cloud Foundation (VCF) をネイティブに実行できるサービスです。オンプレミスで使い慣れたVMware環境(vSphere、vSANなど)を、リプラットフォームやリファクタリングなしでAWSに移行・拡張でき、AWSのセキュリティ、スケーラビリティ、回復力、そして200以上のAWSサービスとの連携のメリットを享受できる点が特徴です。
詳しい内容は、プレビュー時点の内容ですが、以下の記事をぜひ参考にしてください!
NetAppストレージとVMwareの組み合わせ
NetAppストレージとVMwareワークロードを組み合わせて利用されている方も多いのではないでしょうか。NetAppとVMwareは、約20年間にわたり協業を続けており、これまでに2万社以上の企業がNetAppとVMwareの組み合わせを採用しており、数多くの技術的な統合と革新を実現してきました。vSphere向けのデータストア及びファイル共有領域用のストレージとして豊富な実績を誇り、充実したPlug-inによりvCenterからの一元的な管理やストレージの強みを活かした負荷のオフロードが可能です。
VMware vSphere仮想化環境にデータストア管理において、以下のデータストアタイプが一般的に使用されます。
VMFS (Virtual Machine File System):
VMwareの標準的なファイルシステムであり、仮想マシンのディスクファイルを管理します。
NFS (Network File System):
ネットワーク経由でファイルを共有するためのファイルシステムで、VMware環境でのデータストアとしても使用されます。
EVSのストレージとしてのFSx for ONTAP
EVSからFSx for ONTAPを利用にあたって、まずはプロトコル別の構成は以下の通りです。
NFS データストア
ESXiからNFS v3/v4経由で接続し、SVMのNFSエンドポイント(DNS名/IP)とジャンクションパス(例:/vol1)を使いマウントします。
同一VPC内接続による低レイテンシ・高スループットが得られ、VPCピアリング等が不要です。
iSCSI データストア
ESXiホストのソフトウェアiSCSIアダプタ経由でSVMに接続し、ONTAP CLIでLUN(推薦サイズ=ボリュームサイズの90%)を作成・配置します。
IGROUP 定義や LUN のマッピングなど、細かなiSCSI構成操作を実施します。
ゲスト接続ストレージ
Amazon EVSの管理VMとESXiホストがあり、FSx for ONTAPがNFSおよびSMBのゲスト接続ストレージとして機能します。AWS Managed Microsoft ADまたはCustomer Managed ADと連携して、NFS/SMBトラフィックを処理します。
EVSと統合するメリット
コスト最適化とTCO削減
コンピュートとストレージを独立管理することで、スケーラブルな構成をとることができ、無駄な過剰投資を排除することができます。
ONTAPのもつ階層化機能により、コスト効率の高いストレージ層への移動が可能であり、重複排除やデータ圧縮などの効率化機能も利用できます。
実際に、VMware ワークロードにおいて TCO は25–40%低減され、ミッドサイズ DC の統合では25%削減も報告されています。引用
NetApp ONTAP の豊富なデータ管理機能
AWS上でもオンプレミスと同様にSnapshot/クローン/レプリケーション機能が利用でき、バックアップ/リカバリ運用を簡単に実現できます。
一貫した運用体験により、学習コストや移行をスムーズにします
データ保護・サイバー耐性の強化
ONTAP の自動化されたバックアップ機能により、ランサムウェア対策やディザスタリカバリ計画を確立しやすくなります。
SnapMirrorを利用することで、オンプレミスとクラウド間でデータをリアルタイムにレプリケートできます。
さらに、ARPを活用することで、ランサムウェア攻撃の可能性がある異常なアクティビティを検出することができます。
モダナイゼーションとハイブリッド環境に最適
EVS上で従来の VMware 環境をクラウドにリフト&シフトしつつ、ストレージは FSx ONTAP に任せることで、再設計なしにクラウド活用が加速できます。
また、Kubernetes(EKS/ECS/OpenShiftなど)の Persistent Volume にも対応し、モダンアプリへの展開が容易です。
参考情報

