「ChatGPTを業務で使ってみたいけど、どんなプロンプトを書けばいいかわからない…」そんな悩みを抱えているエンジニアの方、多いのではないでしょうか。
なんとなくChatGPTを使っているけれど、思ったような回答が返ってこない、毎回プロンプトを考えるのが面倒、という経験は誰しも一度はあるはずです。
この記事では、私が実際の現場で使い続けているChatGPTプロンプトを30個、設計・レビュー・調査のカテゴリ別にまとめました。コピペしてすぐ使えるように整理しているので、今日から業務効率を上げるヒントとして活用してみてください。
結論:プロンプトの質が、AIの回答の質を決める
ChatGPTで「なんか使えないな」と感じる人の多くは、プロンプトが曖昧なことが原因です。
役割・背景・出力形式の3点を明示するだけで、回答の精度は大きく変わります。
たとえば「レビューして」と書くより、「シニアエンジニアの視点で、可読性・保守性・パフォーマンスの観点からレビューして」と書いた方が、圧倒的に使える回答が返ってきます。
この記事で紹介する30個のプロンプトは、すべてこの原則に基づいて設計しています。
なぜプロンプトの書き方でこんなに差がつくのか
プロンプトの質が結果を左右する、とわかってはいても「具体的に何を変えればいいのか」がピンとこない方も多いと思います。
ChatGPTは「優秀なジェネラリスト」です。何でもそれなりに答えられる反面、指示が曖昧だと「当たり障りのない模範解答」を返してくることが多い。これは私も最初に感じた壁でした。
逆に言うと、質問の粒度・役割の定義・出力フォーマットの指定、この3つを意識するだけで、まるで優秀な同僚に相談しているような回答が返ってくるようになります。以下のプロンプト30選は、この考え方を実践したものです。設計フェーズでの壁打ち、コードレビューの補助、技術調査の効率化など、現場で実際に役立ったものだけを厳選しています。
【コピペOK】現場で使えるChatGPTプロンプト30選
🏗️ 設計フェーズで使えるプロンプト(10選)
| # | 用途 | プロンプト例 |
|---|---|---|
| 1 | DB設計レビュー | あなたはシニアDBエンジニアです。以下のER図の設計を、正規化・インデックス・パフォーマンスの観点でレビューしてください。[ER図または説明を貼り付け] |
| 2 | API設計の壁打ち | RESTful APIを設計しています。以下の要件に対して、エンドポイント設計・ステータスコード・レスポンス形式の案を3パターン提示してください。要件:[要件を記載] |
| 3 | クラス設計の相談 | オブジェクト指向設計の観点から、以下のクラス構成の問題点と改善案を教えてください。[コードを貼り付け] |
| 4 | アーキテクチャ比較 | マイクロサービスとモノリスアーキテクチャを比較し、[ユースケース]に適した選択とその理由を教えてください。 |
| 5 | 要件定義の整理 | 以下のヒアリング内容をもとに、機能要件と非機能要件を表形式で整理してください。[ヒアリング内容] |
| 6 | テーブル設計の確認 | 以下のテーブル設計で、将来的な拡張性・整合性・パフォーマンス上の懸念点を指摘してください。[DDLを貼り付け] |
| 7 | シーケンス図の生成 | 以下の処理フローをPlantUMLのシーケンス図形式で書いてください。[処理の説明] |
| 8 | 技術選定の相談 | [機能]を実装するにあたり、[言語/フレームワーク]での主要ライブラリを比較し、採用理由とともに推薦してください。 |
| 9 | 命名の相談 | 以下の変数・クラス・関数の命名をより適切な英語に改善してください。命名規則はキャメルケースを使用します。[一覧] |
| 10 | 設計ドキュメント作成 | 以下の設計内容をもとに、開発メンバー向けの設計書(概要・構成・判断理由)をMarkdown形式で作成してください。 |
🔍 コードレビューで使えるプロンプト(10選)
| # | 用途 | プロンプト例 |
|---|---|---|
| 11 | 総合レビュー | シニアエンジニアとして、以下のコードを可読性・保守性・パフォーマンス・セキュリティの4観点でレビューしてください。[コード] |
| 12 | バグ検出 | 以下のコードに潜在的なバグや例外処理の漏れがあれば、箇所と理由を指摘してください。[コード] |
| 13 | リファクタリング提案 | 以下のコードをリファクタリングし、改善前後のコードと変更理由を説明してください。[コード] |
| 14 | セキュリティチェック | 以下のコードにSQLインジェクション・XSS・認証・認可の観点でセキュリティ上の問題がないか確認してください。[コード] |
| 15 | テストコード生成 | 以下の関数に対して、正常系・異常系・境界値を網羅したユニットテストを[JUnit/pytest等]で書いてください。[コード] |
| 16 | コメント追加 | 以下のコードに、次の開発者が理解しやすいコメントを日本語で追加してください。[コード] |
| 17 | 複雑度の評価 | 以下のコードの循環的複雑度を評価し、複雑すぎる箇所の分割案を提示してください。[コード] |
| 18 | 依存関係の整理 | 以下のコードの依存関係を整理し、疎結合にするためのリファクタリング案を教えてください。[コード] |
| 19 | レビューコメント文章化 | 以下のコードの問題点を、プルリクエストのコメントとして丁寧かつ具体的な文章にしてください。[指摘内容] |
| 20 | 命名の一貫性確認 | 以下のコードベース全体で命名規則に一貫性があるか確認し、統一が必要な箇所を指摘してください。[コード] |
📚 技術調査で使えるプロンプト(10選)
| # | 用途 | プロンプト例 |
|---|---|---|
| 21 | 技術概念の説明 | [技術名]を、現役エンジニアに向けて実務での使いどころを交えながら、わかりやすく説明してください。 |
| 22 | エラー原因の調査 | 以下のエラーメッセージの原因と解決策を、考えられるパターン別に教えてください。エラー:[エラー文] |
| 23 | ライブラリ比較 | [機能]を実現するために、[ライブラリA]と[ライブラリB]をパフォーマンス・保守性・学習コストで比較してください。 |
| 24 | 公式ドキュメントの要約 | 以下の公式ドキュメントの内容を、実務で使える観点で200字程度に要約してください。[ドキュメントを貼り付け] |
| 25 | 移行作業の調査 | [旧技術]から[新技術]への移行手順と注意点を、実務ベースでまとめてください。 |
| 26 | パフォーマンス改善案 | 以下のSQLクエリのパフォーマンスを改善してください。インデックスの追加案も含めてください。[SQL] |
| 27 | 議事録・ドキュメント要約 | 以下の議事録から、決定事項・TODO・懸念点を箇条書きで整理してください。[議事録] |
| 28 | 用語の説明 | [用語]を、エンジニア歴3年の方に向けて、具体例を交えて説明してください。 |
| 29 | 仕様書のレビュー | 以下の仕様書に、曖昧な表現・矛盾・考慮漏れがあれば指摘してください。[仕様書] |
| 30 | 学習ロードマップの作成 | [技術名]を3ヶ月で実務レベルに習得するための学習ロードマップを、週単位で作成してください。 |
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プロンプトをさらに使いこなすための3つのコツ
30個のプロンプトを見てみると、ある共通のパターンに気づくはずです。ここではその法則を少し深掘りしてみます。
コツ① 役割(ペルソナ)を最初に定義する
「シニアエンジニアとして」「DBの専門家として」のように、ChatGPTに役割を与えることで、回答の深さと専門性が格段に上がります。これは私が最初に感じた「なんか浅い回答が返ってくる」問題を解決した一番の工夫です。
| 役割の定義なし | 役割の定義あり |
|---|---|
| コードをレビューして | シニアエンジニアとして可読性・保守性・パフォーマンスの観点でレビューして |
| このSQLを改善して | DBAの視点でインデックス戦略も含めて改善して |
| 設計を確認して | 将来の拡張性・データ整合性・パフォーマンスを意識したシニア設計者として確認して |
コツ② 出力形式を明示する
「表形式で」「箇条書きで」「Markdown形式で」など、出力形式を指定するだけで、そのままドキュメントに貼り付けられるクオリティになります。
コツ③ 背景情報を添える
「チームのレベル感」「プロジェクトの規模」「使用技術」などの背景情報を添えると、より実務に即した回答が返ってきます。たとえば「エンジニア歴1〜3年のメンバーが読む想定で」と付け加えるだけで、説明の粒度がぐっと変わります。
実際の現場でどう使い分けているか
私の場合、設計フェーズでは主に「壁打ち相手」としてChatGPTを使っています。自分の設計案を言語化してぶつけることで、見落としや矛盾点に気づけることが多い。
コードレビューでは、自分のレビュー後に「他に何か見落としがないか」の確認として使うと精度が上がります。全部任せるのではなく、ダブルチェックとして活用するのがポイントだと思っています。
技術調査については、公式ドキュメントの補助として活用しています。英語ドキュメントの要約や、概念の噛み砕き説明は特に重宝しています。
まとめ
- プロンプトの質=AIの回答の質
- 役割・背景・出力形式の3点を意識するだけで精度が変わる
- 設計・レビュー・調査の30プロンプトはそのままコピペOK
- 「全部任せる」より「壁打ち・ダブルチェック」として使うのがコツ
ChatGPTは使い方次第で、本当に頼れる技術パートナーになります。ぜひ今日から一つ試してみてください。
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