似たような記事は結構あるけど、tftpサーバを用意する方法が省略されていることが多くて不便だったので、自分用のメモを兼ねて。
また、今回はix2010-ms-7.3.21.ldc
からix2010-ms-8.3.8.ldc
にしたので、それを例にします。
まずはバックアップ
まずは、元々入っているFWをバックアップします。
空ファイルを用意
ix2015からtftpコマンドを打つときに、送信先に指定したファイルがないと送れないようなので、空ファイルを作っておきます。また、docker周りの実行ユーザー権限が面倒なので、雑にファイルに全権限つけます。(時間があったらちゃんと調べるけど、多分しない。)
手元のマシン
touch ix2010-ms-7.3.21.ldc
chmod 777 ix2010-ms-7.3.21.ldc
tftpサーバーの準備
(ちょっと不安だけど)野良Dockerイメージを使って起動します。
手元のマシン
docker run --net host -v $(pwd):/var/tftpboot -i -t pghalliday/tftp
ix2015をLANに参加させる
ix2015を手元のマシンとIPで繋がるようにします。
ix2015
Router# enable-config
Router(config)# interface FastEthernet0/0.0
Router(config-FastEthernet0/0.0)# ip address dhcp receive-default
Router(config-FastEthernet0/0.0)# no shutdown
Router(config-FastEthernet0/0.0)# exit
Router(config)# exit
FWの送信
ix2015のファイルをtftpサーバーに送信します。
手元のマシンのIPは192.168.100.10
だと仮定します。
ix2015
Router# enable-config
Router(config)# tftp put ix2010-ms-7.3.21.ldc 192.168.100.10:ix2010-ms-7.3.21.ldc
Router(config)# exit
FWの置き換え
FWの受信
同じ手順で別のix2015から新しいFWなどを取得するなどして、新しいFWをix2015に受信させます。
ix2015
Router# enable-config
Router(config)# tftp get 192.168.100.10:ix2010-ms-8.3.8.ldc ix2010-ms-8.3.8.ldc
Router(config)# exit
古いFWの削除
もういらないので、記憶領域を確保するために古いFWを削除します。
ix2015
Router# enable-config
Router(config)# erase ix2010-ms-7.3.21.ldc
Router(config)# exit
FWの確認
一応、FWの状況を確認しておきます。
ix2015
Router# enable-config
Router(config)# show flash
Codes: R - Runnable, A - Active-file
Length Name Status
3638055 ix2010-ms-8.3.8.ldc RA
[3665088 bytes used, 3403186 available, 7068274 total]
6912 Kbytes of processor board System flash (Read/Write)
Router(config)# exit
FWファイルの権限を戻しとく
一応、バックアップしたファイルを戻しておきます。
手元のマシン
chmod 644 *.ldc
以上です。