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AWS Backupの概要とメリットデメリット

Last updated at Posted at 2024-12-03

はじめに

クラウド環境におけるデータ保護は安定した運用に必ず必要になってきます。
AWS Backupはさまざまなサービスのバックアップを一元管理できるサービスです。

AWS Backupとは

概要

  • 自動化:バックアッププランを作成して、スケジュールを設定することで定期的にバックアップの実行が可能
  • 一元管理:AWSリソースごとに異なる管理手法を統一
  • クロスリージョン対応:別のAWSリージョンに複製することで災害復旧対策を強化

バックアップできるリソース

サービス バックアップ内容
Amazon EC2 EBSボリュームのスナップショットをバックアップ
Amazon EBS Elastic Block Storeのボリュームデータをバックアップ
Amazon EFS Elastic File System(ファイルストレージ)のバックアップ
Amazon RDS リレーショナルデータベース(MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle、SQL Server)の完全なバックアップ
Amazon Aurora Auroraクラスターのバックアップ(MySQLおよびPostgreSQL互換)
Amazon DynamoDB テーブルデータのバックアップ
Amazon FSx FSx for Windows File Server、Lustre、OpenZFS、NetApp ONTAP
AWS Storage Gateway Tape Gatewayを含むストレージゲートウェイボリューム

メリットとデメリット

メリット

  • 管理の簡素化:複数のAWSリソースを単一のサービスでバックアップ・復元が可能
  • 自動化:スケジュールポリシーで自動バックアップが可能
  • 高いセキュリティ:AWS KMSによるバックアップデータの暗号化、データを保護
  • 災害復旧の対応:クロスリージョンでのバックアップ機能で災害時の復旧が迅速に行える
  • コスト効率:使用したストレージ量の応じたコストが発生。オンプレミスと比べるとコスト効率がいい。

デメリット

  • 対応リソース制限:対応していないAWSサービスがある
  • 学習コスト:初期設定での用語や設定方法の理解に時間がかかる
  • データ転送コスト:クロスリージョンバックアップで、データ転送料金が発生して、運用コストが膨らむ場合がある

まとめ

AWS Backupは、クラウド上でのデータ保護を効率化し、複数のAWSリソースを一元管理できるサービスです。セキュリティ、柔軟性、コスト効率などの多くのメリットがありますが、一方で学習コストや一部のリソース制限といったデメリットも存在します。

AWS Backupの利用により、災害復旧(DR)や運用効率の向上を図ることができます。

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