N高グループ・N中等部・NCodeLabo Advent Calendar 2025 の 21 日目の記事です。
はじめに
こんにちは、N Code Labo 横浜教室で講師をしている鎌田です。
平日は Web アプリを作るお仕事をし、土曜日は N Code Labo で生徒さんとプログラミングしています。
おかげさまで楽しいです 😊
N Code Labo には大学時代からお世話になっていて、今年度末で丸 4 年になります。
社会人になっても受け入れてくれる、とても温かい職場です ☺️
IT 業界の隅っこで働きながらお世話になっているくらいなので、N Code Labo にはそれなりに思い入れがあります。
今回は、私の想いをつらつらと書いてみようと思います ✍️
プログラミングとの出会い
私がはじめて ”Hello, world!” したのは大学 1 年生のときでした 🌏
映画やドラマで観た黒い画面を通して、コンピュータに指示を出すことにわくわくしたのを覚えています。
大学では専攻が機械工学だったこともあり、C 言語 や C++ で数値計算プログラムをたくさん書きました。
そこから「アプリを作ってみたいな」と興味が移り、React や Django などをつまみ食いしてきた感じです。
N Code Labo への想い
私はプログラミング学習を始めたのが、N Code Labo の生徒さんと比べるとかなり遅いです。
自分の PC をゲットしたのも大学進学のタイミングでした。
それまではパソコンを触るとしたら、学校の授業でパワポのスライドを作るときか、自宅で年賀状を作るときくらいでした。
当時の私の最高レベルの PC スキルは、「Ctrl+C, Ctrl+V でコピペすること」だったと思います。(知らんけど 🙄)
N Code Labo には、とてもハイレベルなことをやっている生徒さん、講師がたくさんいます。
はじめて N Code Labo に来たときは、正直、講師をやっていける気がしませんでした。
今では、実際のシステム開発現場を経験し、生徒さんにお見せできる「少し先の世界」は増えたと思います。
それでも、生徒さんや他の講師とのスタートラインの差を目の当たりにすると、悔しい気持ちになることがたくさんあります。
一方で、生徒さんのおもしろくて楽しいアイデアに触れて、「ものづくりって素敵だな」「自分もがんばろう」と思うことも多いです。
だからこそ、生徒さんにはぜひ LT 大会に参加して、ほかの生徒さんや保護者の方に作品を見せてあげてほしいと思っています 💁♂️
横浜教室には、普段の授業や LT 大会を通して仲良くなっている生徒さんがたくさんいて、本当に嬉しいです。
もちろん、仲良くならないとダメというわけではなく、密かにものづくりを楽しんだり、プログラムが動いたことに喜びを感じたりしてくれていたらサイコーです 👍
いつも N Code Labo からはたくさん刺激をもらっています。
ありがとうございます 🙇♂️
プログラミング学習で身につくこと
学習スタイルを次の 2 つに分けて考えてみます 🤔
- 基礎 → 応用の順に学ぶ「積み上げ式」の学習
- 応用 → 基礎の順に学ぶ「逆算式」の学習
プログラミングを学習するメリットはたくさんありますが、この 2 つの学習スタイルの使い分けが身につくことが特に大きいと思っています。
学校では積み上げ式の学習をすることが多いです。
割り算 → 小数 → 分数 → 割合 といった具合です。
このスタイルはひとつひとつ知識を固めていけますが、ゴールが見えづらいという特徴があります。
一方、N Code Labo の Unity 教材(特に序盤)は逆算式の構成になっています。
教材を真似しながら簡単なゲームを作ってみてから、C#の文法、オブジェクト指向、ゲーム開発に必要な数学の知識などを学びます。
このスタイルはゴールが見えやすく、モチベーションを維持しやすいです ✊
(ただし、基礎が抜けやすいというデメリットはあります)
ゲームを作れるようになりたいと思ったとき、動くものを作れたという成功体験から学習をスタートできます。
そのため、C#の文法を学んでいる最中でも目的を見失いにくくなります。
興味が湧いたら、情報技術の基礎を順番に学んでみると、プログラムの仕組みをより深く理解できます。
- コンピューターは 0 と 1 であらゆるものを表現している
- 0 と 1 を使って演算する論理ゲートというものがある
- その組み合わせでプログラムが動く
このように、プログラミング学習に取り組むことで、基礎と応用の両方向から学びを深める経験ができます。
この経験は、例えば、受験勉強にも応用できます。
試験日までの限られた期間の中で合格点を取れるようになる必要があります。
すべて基礎から順番に学ぶ時間はほとんどありません。
そこでまず過去問を解いて傾向をつかみ、不足している知識を補うという学習法が王道とされています。
一方で、知識を補う際には、特に数学のように、基礎を固めてから応用問題に取り組むことが多いです。
プログラミング学習を通して身につけた両方の学習スタイルは、こうしたさまざまな場面で応用することができます。
「積み上げ式」と「逆算式」の使い分けを意識することで、学ぶ力自体を高めることができると思います ⬆️
AI 時代の学びについて思うこと
AI に聞けば大抵のことを教えてくれる世界になりました。
X を開けば「プログラマーの仕事は AI に奪われる」なんてポストが毎日流れてきます 🕊️
実際、私も 1 からコードを書くことはなくなりました。
みんなが不安で、AI に負けないスキルや役に立つ知識を追い求める流れが強くなっていると感じます。
しかし、AI が世界を変えていることは事実ですが、不安に駆られすぎる必要はないと思います。
AI は何でも教えてくれますが、学校や塾の先生の仕事がなくなる気配はありません。
クラウドが登場しても、インフラエンジニアの仕事はなくなりませんでした。
私も今のところ、失業の危機に晒されてはいません 😌
私は「不安な気持ちを受け入れて、やるべきことを積み上げよう」と自分に言い聞かせています。
そして、AI 時代だからこそ、「いろんなことをおもしろがって勉強してみよう」とも思っています。
勉強は、学校でテストがあるから、受験で使うから、将来役に立ちそうだからという理由で取り組むことが多いです。
私も中高時代は「受験は青春」みたいな環境だったので、勉強の思い出はあまり良くありませんでした 😵💫
しかし、学びは捉え方次第で楽しいものだとも思っています。
一見役に立たない知識の代表である三角比も、$cos60° = 1/2$ であることを使うとケーキを綺麗に 6 等分できます。
また、車を運転していてカーブで強い遠心力を感じたとき、ブレーキを踏めば安全に曲がれます。
これは、遠心力の大きさが速度の 2 乗に比例する($mv^2/r$)からです。
そんなことを意識しながら生活するのは少しキモい気もしますが、学びと生活がつながる楽しい瞬間です 😊
N Code Labo の生徒さんには、学校の勉強も、プログラミングも、その他のことも、ぜひおもしろがって学んでほしいと思っています。
おわりに
最後に宣伝っぽくなりますが、N Code Labo はものづくりのわくわくを共有でき、学びを広げるきっかけにもなる素敵なプログラミングスクールだと思います。
生徒さん全員がプログラマーになるわけではないと思いますが、それでも N Code Labo で感じたものづくりの楽しさや、大きくなった好奇心が成長につながってくれたら嬉しいです ☺️
私も、生徒さんと一緒に成長していきたいと思っています。
鎌田一輝