1. はじめに
アドベントカレンダーの隙間をすべて埋めてみたくなったので、軽めの記事も書いてみることにしました。今回のテーマは「rclone crypt」です。
2. 300MBで、5分!
スマホをサキュアサーバにする記事を別に書いてますが、暗号化フォルダを直接扱おうとして四苦八苦していました。SVNサーバの動作確認でリポジトリに280MBほどのデータを放り込んだところ、チェックアウトで5分16秒。単純に遅い。QEMUのCPUエミュレーションではここまで遅くなるのかと。
3. PCにマウントする
そこで、スマホのサーバ上にマウントするのではなくて、暗号化フォルダをPCにマウントしたら速いんじゃね?という元も子もない発想だとどうなるのか、試してみます。スマホアプリ「File Manager Plus」のFTPをrcloneで雑にマウントします。
rclone config
New remote [mobile-ftp]
- type: ftp
- host: 192.168.x.x
- user: anonymous
- port: xxxx
- pass: anonymous@example.com
New remote [mobile-secure]
- type: crypt
- remote: mobile-ftp:/sdcard/.secure
- password: *** ENCRYPTED ***
mkdir ~/srv
rclone mount mobile-secure: ~/srv --vfs-cache-mode writes --daemon
ローカルのリポジトリ扱いでチェックアウトしてみます。
URL
file:///home/ユーザ名/srv/svn/my-first-svn
4. おわりに
チェックアウトの所要時間は2分18秒…なんだこの微妙な数字。劇的に早くなるわけでもないのか。セキュアサーバの構築については、引き続き進めてみます。なお、TermuxのSSHをマウントしたら1分18秒まで短縮されました。