はじめに
開発者として経験を積んで、「人に頼むよりも自分でする方が早いから」 という考えに固執し、「人に頼まず自分でやってしまう」 という壁にぶつかることがあるかもしれません。リーダーに昇格した直後などは、自分で仕事をした経験はあるけれど、人に頼んだ経験がないなどの理由でそのような選択をするかもしれません。
頼んだ相手が自分よりも大きな見積もりを出してしまうことがあります。その場合、自分に多くの作業を割り振ってしまい、「自分だけが忙しくなる状況」 に陥ってしまうこともあります。
そこで今回は、簡単に読めてこういった状況を避けるのに役に立つ本を3冊程紹介したいと思います。
最強のエンジニアになるための話し方の教科書
技術力(200%) x 伝える力(0) = 真のパフォーマンス(0)
(出典:最強のエンジニアになるための話し方の教科書)
どんなに技術力があってもちゃんと伝えないとダメなんだなぁということが茶番形式(?)で書かれていて読み物としてもおもしろい本でした。
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なぜ、あなたの話はつまらないのか?
基本的な会話の構造をとてもロジカルに説明しており、面白い話ができるようになるというよりは、日常のコミュニケーションが円滑にできるようになるのに使える印象の本でした。
IT業界では、プログラムを書く以外にも、よきパイセンとして新人と会話できたり適切に若者を導く能力も要求されたりするので読んでおいても損はないかと思いました。
伝わる! 文章力が身につく本 (基礎からわかる"伝わる!"シリーズ)
80のコツが、それぞれ悪い例→改善例を含む見開き1ページの解説となっていて辞書的に利用できそうな本でした。文章の構成については基本的な考え方が示されていました。
基本をきちんと学んで丁寧に実践していくのが上達の近道だと思うので、一度は目を通しておいてもよさそうな本に思えました。
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おわりに
本の内容を総じて見ると、共通して言えることは 「聞き手や読み手のことを考える」 ということでした。プログラムだけを書いている場合、その経験を積むことが難しいと思われるので、何らかの方法でその経験を積む必要があると感じました。
また、設計書については、過去の設計書を参考に書くことが多いですが、完成した設計書を見ても、「なぜそのような書き方になったのか」を読み取ることは難しいです。そのため、「伝わる!文章力が身につく本」を先に読んでから設計書を書いてもらうことで、教育コストが下げられる様に思えました。
少し俯瞰した目線で業務を見てカイゼンするきっかけなどになれば幸いです。
おまけ0
おまけ1(新卒エンジニア向け手紙)
おまけ2(新卒エンジニア向け記事)
おまけ3(...は難しいシリーズ)
おまけ4(営業A短編シリーズ)
おまけ5(エンジニアのためのお仕事問題集)
2030年にIT人材が最大79万人不足するらしいので、学習用の資料をgitで無料公開してます(不定期更新)。
よろしければどうぞ。