円周率3.14の奇跡
いきなりクソコピーすいません。
Qiitaは技術情報書くところですので、こいつ何書いてるんだって思われた方も多いかと思うのですが、エンジニアの方の日々の業務を飛躍的に改善する学習方法として「コピーライティング学習法」をお勧めしたく記事を書きました。
改善が期待される業務
- メール / 報告書 / 議事録
- 要件定義書 / 仕様書 / 設計書 ...
ほぼ全てのドキュメント作成業務です。
本記事で扱うコピーの定義
記事や書籍により多少の差異がありますが、本記事の学習法では以下をコピーとして定義し学習対象とします。
-
キャッチコピー
自分の伝えたいことを簡潔に伝える見出し(15 - 20文字程度) -
リードコピー
本文の内容を簡潔に伝える冒頭の書き出し(2 - 3行程度)
キャッチコピー、キャッチフレーズとは、主に商品や作品の広告など、何らかの告知や宣伝に用いられ、謳い文句や煽り文句となる文章で、広告コピー(広告文)の一部である。惹句とも呼ばれる。
1文、1行程度のものから、数行に亘る物まで形式は様々である。広告や宣伝においては、キャッチコピーで商品の印象が決まると言え、その出来如何によっては商品自体の売れ行きが大きく左右される事になるため、重要視される。職業としてキャッチコピーを含む広告コピーを創作する者をコピーライターという。
コピーライティング学習法
時間を見つけて、キャッチコピーとリードコピーを、身の回りのもの(まずは好きなもの)を対象に書くだけです。
勉強会などで制限時間を決めて書き、お互いに見せ合うとより一層効果的です。
期待される効果(個人差があります)
- 観察力
コピーを書くためにはコピーを書く対象のことをよく知らなければ書けません。
コピーを反復して書くことで『観察力』の改善が期待されます。
業務の例では、過去案件の書類を参考にドキュメントを作成するようにという指示を出した際に、フォーマットだけ参考にする方、中に書いてある情報の構成まで参考にする方などいると思いますが、観察力が低い方の成果物はレビューしても直りにくい傾向があるかと思います。
- 分析力 / 分解力
好きなもののことを語ろうとすると膨大な量になりがちです。
3行で詳しく説明しなければいけない時に、膨大な情報の中から何を語るべきかを判断する『分析力 / 分解力』の改善が期待されます。
業務の例では、報告書やメールが、とにかく時系列にやったことをすべて書いてくる方などいると思いますが、何を書くにも3行で書く習慣がついていれば、その様な報告を受ける機会が減る事が期待されます。
- いいとこ探し力
反復していると、ネタが切れてきます。
興味のないもののコピーを書こうとすると行数が書けません。
無理にでもいいところを探そうとする習慣をつけると業務と言わず人生が豊かになります(たぶん)。
- 伝えるための表現力
キャッチコピーは、「一番短い言葉で伝えるための文章」だと思います。
これを反復して書くことで、全ての文章が読者に伝わることを意識した文章、すなわち、『伝えるための表現力』の改善が期待されます。
ここではタイトルの伏線を回収しますが、「円周率3.14の奇跡」はキャッチー(なんだろう?と興味を惹く)なことのみを意識して「伝えたいこと」は何もないというコピーでした。人に何かを伝えない文章は存在しない文章と同義です。
ただし、そのようなコピーが「クソコピー」ということを伝えたかったので、もしもそれが伝わっていたらわたしの『伝えるための表現力』は改善されつつあると言えるかもしれません。わたしも勉強中です。
- レスポンスタイムの短縮
本訓練を反復することで、情報収集からアウトプットまでの時間が短縮することが期待されます。
メールや報告書など、素早く返信が必要なケースで、即座に返信できるような事が期待されます。
まとめ
日本人だから日本語が書けるのは当たり前と思いがちですが、常日頃から文章を書いていないと文章力は落ちます。
そして、まとまった量のドキュメントを日常生活で書く機会は、意識して作らないとない状況かと思います。
気づけばわたしも文章書いてないなという危機感から本記事を書かせて頂きました。
業務ドキュメントのレビュー指摘の原因が「基礎が出来ていない」という状況は指摘する側もされる側も不幸になります。
また、その様な指摘が出るケースでは、啓蒙本やHowTo本を買ってきて1-2冊読んでも改善する事はまれで、地道な反復での改善を期待するしかないと思っています。
今回ご紹介した「コピーライティング学習方法」は、日本語でドキュメントを作成する上での基礎力を、比較的楽しく短い時間の反復の訓練で習得できる方法となっているかと思います。
テレワークの導入も加速し『ドキュメント』の重要性は上がっていくかと思いますので、不幸な状況になる前に『楽しく』『伝える文章』を学べたらよいなと思います。