プラクティス名(別名)
ニコニコカレンダー (ニコカレ、Mood Marbles)
プラクティスの目的・狙い
- メンバーの体調管理
- モチベーション可視化
- コミュニケーション促進
どんな時に使うか
- メンバーの体調(士気)が分からず、突然、体調不良で休む人が多い
- メンバー間のコミュニケーションが希薄で他人の状況に関心がない
実施手順
- プラクティスの目的を説明し、やることを全員で合意する(重要!)
- 全員が見られる場所(目につく場所)にニコカレを貼る
- 就業開始時に今日の気分を示す顔シールを貼る(3色程度に色分け)
(タイミングは就業終了時でもよい。チームでどちらかに統一する) - 貼られたシールを見て誰かが何かしなければいけないわけではない
(けど本当に声がけの1つも起きない時は趣旨が理解されていないかも)
アレンジ例
- デイリースクラムをシールを貼りながら軽く雑談するところから始める
- レトロスペクティブでスプリントをふりかえる際の参考情報にする
アンチパターン
- 青シールが続いているメンバーがいるのに誰も声をかけない
- 判を押したように黄シールを貼り続ける人がいる(=参加していない?恥ずかしい?)
- マネージャーが監視ツールとして一方的に導入する
こぼれ話(私的コメント)
Wikipediaにも載っている日本発祥のプラクティス。
僕が最初に体験したプラクティスがこれでした。当時はまだ普通にウォーターフォール開発でしたが、なんか面白いやり方あるなぁ、とアジャイルなんて言葉も知らずに違和感なくやってました。ニコカレってやってみないと本当の良さが分からないプラクティスの筆頭だと思うんですよね。やる前は「ええ~?」っていう人も多いのですが、いざやってみると「おお~!」に変わるという。
近年テレワークが当たり前になってきたので、ますますこのプラクティスをやる価値が上がっている気がします。
ちなみにシールの3色は好きに決めていいのですが、僕自身は画像に貼ったように赤>黄>青を使っています。オリジナルは黄>赤>青なんですが、なんとなく赤の方が元気そうに見えてしまうので・・・。信号機のイメージで緑>黄>赤というパターンもあるのですが、そうすると黄=要注意、みたいに捉えてしまう人も出そうです。昔、シールの色で1時間ぐらい議論したのは今となってはいい思い出です。色のイメージって本当に人それぞれなんですよね。