AgileJapan2025(11/13~14)に現地参加してきました。
いつものように各セッションの感想をつらつら書こうかとも思ったのですが、今年は別の角度からイベントが自分にどう響いたのかを言語化してみます。というわけで、今回は参加レポというより「ポエム」です。イベント詳細を知りたい方は他の方の記事にあたって下さいませ。
はじめに
あなたには毎年、行っているイベントはありますか?
なぜそのイベントに行きたくなるのでしょうか?
何かを知るため。誰かに合うため。
人によって答えは様々だと思いますが、きっと理由があるはずです。
AgileJapanは人生を変える!?
僕がはじめてAgileJapanに参加したのは2021からで、そこから毎年欠かさず参加しているので今回で5回目となります。最初に参加した時はまだ前の会社に居て、どうにかアジャイル開発を根付かせようと孤軍奮闘していた時期でした。根付かせようにも戦い方も分からず藁にもすがる思いで一人で参加し、そこで同じ戦いをしている仲間がこんなにもたくさんいるということを実感し、とても勇気づけられたことを覚えています。
その後、今の会社に移り、同じ想いを持った仲間と共にスクラムマスターとして本格的にやっていけることになったのですが、そのきっかけをくれたのもこのイベントでした。ある意味、自分の人生を変えたイベントといっても過言ではありません。そんなわけで、僕にとってはただのカンファレンスではなく、ちょっと思い入れのあるイベントなのです。
まあ、そこまで大袈裟じゃなくても、AgileJapanで出会った、人や組織、ストーリー、考え方に何らかの影響を受けたという人は少なくないのではないかと思います。
元気がもらえる
毎年、参加して思うのは、行くとすごく「元気になる」んですよね、不思議と。とくに現地会場にはオンラインでは伝わりずらい、熱量といいますか、エネルギーが満ちていて、この空気を吸うために毎年来てるんだよなーと感じます。その空気は登壇者だけでなく、後ろのブースやスタッフさん、参加者ひとりひとりから漂っているものです。同僚が会場では昨日までとは別人のようにイキイキとしてますw
長年、この空気の正体はなんだろうと考え続けていますが、おそらくこの雰囲気はアジャイルの黎明期から先人たちが積み上げてきたものなんじゃないかなと思います。例えば、もっといいモノづくりをしたいという「エンジニア魂」だったり、会社の何かを変えたいという「チェンジマインド」、同じアジャイルという道を征く仲間への「共感」、仲間を増やしたい&繋がりたいという「出会いへの可能性」、「感謝と恩返し」の循環などなど。そういったものが複雑に絡み合いながら、会場のポジティブな空気を生み出しているように感じます。僕自身、アジャイルという手法を選んだのもこの空気に惹かれたからに他なりません。
2種類の発表内容
AgileJapanで聞ける話は大きく2つに分類できると思います。1つは業界著名人や有識者などベテラン勢による研究報告(直近の成果や知見の共有)。もう1つは実践者(ビギナー層を含む)による事例共有(気づきと学び)。スポンサー枠という登壇もありますが、内容的には前者か後者か、どちらかに分類できそうです。
自社に持ち帰り展開する情報としては前者の方がこなれたものも多く有用性/汎用性は高そうです。後者の事例はコンテキスト(現場の状況や前提など)がある程度、自社に近くないと適用が難しいこともあり、有用かどうかは人によるでしょう。ただコンテキストが一致した時は「これってまさにウチの話だよね?」と心に刺さる話に化けます。
自分が潜在的にどちらの情報を期待しているか、を自覚しておくと「なんかこのセッション期待外れだったな」と思わずに済むかもしれません。
何が自分に響くのか?
思い返すと、AgileJapanに初参加した頃は後者の事例共有に深く共感し、励まされることが多かったような気がします。最近は前者の方に興味があり、例えば書籍化された知見のさらにその先の研究成果を知れるような興奮がありました。イベント後に他の人とどのセッションが良かったか会話してみると、意外と評価が違ってたりして、知識や経験などその時の自分の状態によっても響くものが違うんだなーと実感します。逆にいえば、どこに共感したかは自己の鏡とも言えます。一歩踏み込んで、なぜそこに共感したのかを分析してみると面白いかもしれません。
僕自身は資料や発表のデキよりも、登壇者の強い想いが乗っているセッションが好きです。多分、自身もそうありたいと願っているからでしょう。結局、人が共感するのは、人の想いに対してなんだと感じるからです。
自社ではどうなの?
片や会社で流れるプレゼン資料を思い返すと、情報としてはすごく整理されていてまとまっているんだけど、書いた人の想いがイマイチ見えないなーってことが多い気がします。社内で自分の想いをストレートに表現するのってすごく勇気がいる行為だと思いますが、それをしないと結局、誰にも響かないのかな、と思ったりもしました。直接資料に書くのが難しいようであれば、せめて口頭で「~したい/~してほしい」と言語化しておきたいものです。
クロージングノートの平鍋さんのセッションの中でも、SECIモデルの4サイクルの中で「共感」の部分だけはAIにはできないと書かれていました。共感したような反応が返ってくることはあっても、生成AIが真に共感することは無いのでしょう。
まとめ
誰かの心に刺さる、発表/資料をつくるには、単に情報をまとめるだけでなく、その裏に流れる自身の想いを乗せて発信しないといけないな、と改めて思いました。というわけで、今回は主観的成分多めで、イベントレポを書いてみました。
また今回は流れ的にあまり触れませんでしたが、登壇内容だけでなく、会場で行われる交流(二次会含め)も素晴らしく価値があり、参加を重ねると段々そちらが主目的になってくるという話もよく聞きます。僕も登壇者に直接質問したり、サインをもらったり、相談に乗ってもらったりしました。会場で会話していただいた皆様、ありがとうございました。
来年のAgileJapanでまたお会いしましょう!