プラクティス名
アジャイル宣言クイズ
プラクティスの目的・狙い
- 「アジャイルソフトウェア開発宣言」の内容をチーム全員に浸透させる
どんな時に使うか
- チーム立ち上げ時、はじめてアジャイル開発を行うメンバーがいる時
- チームに新規メンバーが加入した時
実施手順
- チーム全員で集まり、まず時間を決めてアジャイル宣言と12原則を読み込む
- 各自、その中から特に大事だと思った箇所をクイズ形式にしてお互いに出し合う
- 正解数を競ってもよいがそれ自体は重要ではなく、理解が深まったかどうかが大事
単純な穴埋め問題は比較的簡単に出題できる。
選択問題で間違えやすい選択肢を用意するのは少し考える必要がある。
原則に沿った行動/沿わない行動を例示しようと思うと出題者の理解度が試される。
微妙な問題だと「それは正解が間違っているのでは?」と議論になることもあるが、それにより理解が深まる。
アレンジ例
- クイズの内容を「こんな時はどう行動すべきか?」といったオープンクエスチョンにしてみる
- 定例会議の冒頭で毎回1問ずつ出題する(出題者は持ち回りとする)
アンチパターン
- 穴埋め範囲が広すぎて誰も正確に答えられない(暗記力を試したいわけではない)
- 不正解の後にアジャイル宣言を読み直さない
参考資料
こぼれ話(私的コメント)
アジャイル未経験者に「アジャイル宣言、これ超重要だからよく読んでおいてね!」と伝えると2分後ぐらいに「読みました♪」って返事が返ってきて、うーん、どうしよう・・・文字通り、ただ「読んだ」だけだろうな・・・ってなるんですよね。どうしたら深く読み込んでもらえるだろうかと悩んでいたら、CSM研修の冒頭でこのプラクティスを実施されていて、なるほど、と思いました。自分のチームでも試してみたところ、思いのほかウケが良く、継続的にやりましょう、となりました。