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【プラクティス紹介】1分でさらっと分かる「ゴールデンサークル」

Last updated at Posted at 2023-12-24

golden_circle.jpg

プラクティス名(別名)

ゴールデンサークル (Start With Why)

プラクティスの目的・狙い

  • プロダクトのコンセプトを明確化する
  • 手段の目的化を防止する

どんな時に使うか

  • そもそも「なぜつくるのか」が明確になっていない時
  • 背景や意図がDEVに伝わっておらず「何をつくるのか」が迷走しそうな時

実施手順

  1. 3つの同心円を描き、中心からWhy/How/Whatとし、それぞれが何を指すのかを説明する
  2. 関係者で議論し、Why→How→Whatの順で明文化していく
  3. Whatに基づき作成されたMVP(最初のインクリメント)からフィードバックを得る
  4. 得られた知見をもとに必要に応じてWhy/Howを見直す
    ※スタートアップのモノづくりではWhyレベルの修正をピボットと呼ぶ
レベル 検討事項 記載場所の例
Why 目的・理由 製品ビジョン、プロダクトゴール、仮説、開発方針など
How 手段・方法 インセプションデッキ、アーキテクチャ、リリースプランなど
What 製品・機能 PBL、ユーザストーリーなど(具体的な要求の記述)

※上記はゴールデンサークルのフレームをアジャイル開発にあてはめた場合の一例です

アレンジ例

  • 改善活動や推進活動のコンセプトをゴールデンサークルで明確化する

アンチパターン

  • Why/How/Whatをフェーズ分けしてウォーターフォール的に定義していく
    →3領域は相互に影響するため厳密に切り分けるより重なりを意識した方がよい

参考情報

ゴールデンサークル理論のTED動画(2009年サイモン・シネック氏が提唱)
https://www.youtube.com/watch?v=qp0HIF3SfI4

アジャイル開発におけるゴールデンサークルの活用方法は市谷さんの講演資料が詳しいです
エンタープライズアジャイル勉強会(2017年12月)『アジャイル開発はWhyから始まる』
https://www.slideshare.net/papanda/why-84153441

こぼれ話(私的コメント)

ゴールデンサークル理論は「何をするか」の前に「なぜするか」を語ることによって、動機に共感してもらい、人の行動を促しやすくなるという理論です。プレゼンテーション、マーケティング、ブランディングメッセージなどの文脈で使われることが多いようですが、単なる小手先のテクニックではなく、その本質は深く、思考/伝達/行動のフレームワークとして汎用的に使うことができるものです。アジャイル開発の文脈では「なぜそのプロダクトをつくるのか?」を突き詰めるためのフレームワークとして活用できそうです。
僕もDEV出身なので「何をつくるか?」につい目が行きがちなのですが「なぜつくるのか?」の方がもっと大事だったりします。大抵そのことに気づくのは作った後だったりするわけですが。(泣)

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