プラクティス名(別名)
デイリースクラム (朝会、昼会、夕会、スタンドアップ・ミーティング、3つの質問)
プラクティスの目的・狙い
- ゴール達成に向けた状況の共有(=透明性)
- 問題の早期発見/対処(=検査/適応)
どんな時に使うか
- スクラムでは必須(毎日決まった時間と場所で開催)
- 今、誰が何を進めているのか共有されておらず手戻りが増える
- 問題発生によりタスクが遅れていることが数日後に発覚することが多い
実施手順
- 参加者はDEV(必須)とSM,PO(任意)
- チームで集まり、進捗・予定・課題などを簡潔に共有する
- 人数に関わらず15分以内に終わらせる
- 課題検討などが必要であれば別会議を設定しデイリーの中では概要に留める
DEVのためのイベントであり、SMやPOへの進捗報告会ではない。
立ったまま行われることも多いため、デイリースタンドアップとも呼ばれる。
アレンジ例
- タスクボード(カンバン)の前に集まって、タスクカードを移動させながら話す
- バーンダウンチャートを表示し、現状認識を揃える
アンチパターン
- デイリーの中で詳細に話しすぎてしまい、いつも15分で終わらない
参考情報
デイリースクラムの悩みやコツについてはRyuzeeさんが全て言い尽くしてくれている感があります。
『デイリースクラムが15分で終わらないのですが、どうしたらいいですか?』
『デイリースクラムのTIPS』
こぼれ話(私的コメント)
以前は「3つの質問」ということで「昨日やったこと、今日やること、障害はないか?」について話すと良いとスクラムガイドにも記載されていましたが、2020年版の改訂で「指示的すぎる」という理由で削除されています。
SMやPOはデイリーに出なくていいのか?という点に関しては、スクラムガイド2020にはSMやPOにDEVとしての顔があるならDEVとして参加しよう、と書いてあります。デイリースクラムはチームの縮図。それを見ればチームの練度が分かるのでSMとしては時間の許す限り毎回参加したいところです。POが参加すべきかどうかはDEVとの関係性(距離感)にもよると思いますが、時々は顔出してもよいのではと思います。というか顔出してくれるようなPOが欲しいです。
逆にDEV側にPOには内情を知られたくないという温度感があるとしたら「透明性」の原則について考え直した方がよいかもしれません。