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【プラクティス紹介】1分でさらっと分かる「休憩スプリント」

Last updated at Posted at 2024-04-26

プラクティス名(別名)

休憩スプリント (リフレッシュスプリント)

プラクティスの目的・狙い

  • チームに活力を取り戻す

どんな時に使うか

  • チームが疲労してきたなと感じる時
  • 祝日などでスプリントの稼働日が十分に確保できない時
  • 大きなリリースなど山場を越えた時(一息入れたい時)
  • 開発環境の入れ替えなどDEV全員の手を止めてしまう作業を行いたい時

実施手順

期間が定められた開発プロジェクトはまだしも、プロダクトが続く限り延々とスプリントも続いていくような現場では、終わりのないスプリントにチームが疲弊してしまうことがあります。そんな時は意図的に小休止の期間を設けてチームに活力を取り戻しましょう。チームの士気が復活すればすぐにコストは回収できるハズです。

  1. スプリントの合間に数日~1週間程度の休憩期間(リフレッシュスプリント)を挟むことをPOや関係者と合意する
  2. 期間中、休みを取りたい人は休む(皆で休むことを推奨する)
  3. 期間中はスクラムイベントも行わない
  4. 新たな学びや、技術検証、開発環境改善など普段なかなか着手できない作業にあてる
  5. この期間は原則としてベロシティ計算の対象外とする(平均値が下がってしまうため)

アレンジ例

  • デイリースクラムだけ開催し、改善したことや学びを共有する
  • 期間中にPBIを消化してもよいことにする(軽微なものであれば)
    ※PBIはDEVがやりたいものを選んでよい

アンチパターン

  • POや関係者に意義や効果を十分に説明しないまま導入する
  • 溜め込んだ「バグ」や「技術的負債」を密かに解消するための期間として使う

参考情報

こぼれ話(私的コメント)

このプラクティスは大変お世話になったアジャイルコーチの方から教えていただいたものです。事情により、このアイデアの出所がどこかをお聞きすることは叶わなくなってしまったのですが、教えていただいたことを僕個人の中だけに留めて無駄にしたくないと思い、次の人にバトンを渡すつもりで記事にしました。
スクラムマスターとして「そもそも疲れないペースを維持すべき」という主張には大いに頷けます。一方でチームが疲れてしまった状況に備え、そのリカバリープラン(腹案)として持っておく、というのはアリかな、とも思います。
このプラクティスを受け入れてもらえるほどPOと十分な関係が築けているかどうかが一番大切かもしれません。


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