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【プラクティス紹介】1分でさらっと分かる「レトロスペクティブ」

Last updated at Posted at 2023-08-15

scrum_e_retro.jpg

プラクティス名(別名)

レトロスペクティブ (ふりかえり、レトロ、スプリントレトロ~、リリースレトロ~、プロジェクトレトロ~)

 ※スプリントレトロスペクティブ :スプリントの最終日に行うふりかえり
 ※リリースレトロスペクティブ  :リリースを行うたびに行うふりかえり
 ※プロジェクトレトロスペクティブ:プロジェクト完了後に行うふりかえり

プラクティスの目的・狙い

  • 気づき、学びの共有
  • チームの成長
  • 関係の修復

どんな時に使うか

  • スクラムでは必須(最低限スプリントレトロは実施する)
  • チームの問題を解消したい時
  • チームを改善し、方向性を軌道修正したい時

実施手順

※以下はスプリントレトロの想定です

  1. スクラムチーム全員でふりかえり、良かった点や改善したい点について話し合う
  2. 主な観点は5つ「個人」「相互作用」「プロセス」「ツール」「完成の定義」
  3. プロダクトの課題より、チームの課題(活動やコミュニケーション)に着目する
  4. 次スプリントで行う改善アクションを最低1つは決める(多すぎてもよくない)

とくにスプリントゴールが未達に終わった回はPOとDEVの間に溝ができがちなため、原因と対策について掘り下げ、同じ失敗を繰り返さないように最大限努力する。納得感のある改善策を提示することでPOとの関係を修復することができ、前向きな気持ちで次のスプリントに臨むことができる。これはDEV間の関係についても同様。

アレンジ例

  • KPTやYWTといったフレームワークを使って事前に各自で意見を書き出しておく
  • 2週間スプリントだが、レトロスペクティブは毎週実施する

アンチパターン

  • 発言が特定のメンバーに偏っている、そもそも参加していない人がいる
  • 悪かった点ばかりに注目してしまい憂鬱なイベントになる
  • 特に困ってることは無いので改善点も無い、という誤解(=向上心が無い)

参考情報

公式スクラムガイド(2020年日本語版)

こぼれ話(私的コメント)

ウォーターフォール出身の方は「ふりかえり」と聞くと将来に向けて"できればやっといた方がいいもの"ぐらいの感覚で理解される方が多いのですが、スクラムにおいては"絶対にやらないとダメなヤツ"です。レトロをやらずにどうやってスクラムを回すのか、という話ですね。
そこで結構、悩むのが誰がファシリテーターを務めるべきか、という話。定番はSMだと思いますが、DEVが主体性を持ち始めたら任せてもいいと思いますし、チームをリードしてくれるPOだったらその人が適任かもしれません。避けた方がいいかもと思うパターンは持ち回り制ですね。レトロをきちんと回すってそんなに簡単じゃないので、ある程度は一人に集約した方がよいかと。
余談ですがアジャイルでは「振り返り」ではなく「ふりかえり」とひらがなで表記することが多いです。(経緯は省きます。悪しからず。)

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