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【プラクティス紹介】1分でさらっと分かる「複数チームでのスプリント計画」

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プラクティス名(別名)

複数チームでのスプリント計画 (スプリントプランニング1&2)

プラクティスの目的・狙い

  • 複数チームで協働してスプリント計画を立てる
  • チーム間で必要な共同作業を計画する

どんな時に使うか

  • 複数チームでスクラム(LeSS)を行う際、どのチームがどのPBIに取り組むかを決める

※各チームのスプリント期間&開始日が同一であることが前提
※PBLは全チーム共通で1つという前提

実施手順

スプリントプランニングを以下の2部構成にする

イベント 参加者  実施内容 
第1部 POと全チームが一緒に行う どのPBIにどのチームが取り組むかを決める
第2部 各チームごと個別に行う  自分たちのPBIを Done にするためのSprint計画を立てる

【第1部】

  1. POから全チームにReadyとなったPBIを提示する(不明点はその場で質疑応答)
  2. 全チームで話し合って、どのチームがどのPBIに取り組むかを決める。その際、チーム間で協働した方がよい箇所を特定する。
  3. スプリントゴールを決める

【第2部】

  1. 各チームは担当PBIをDoneにするための計画を立てる(=SBLに落とし込む)
  2. その際、密接に関連するチームは、同じ場所でプラニングを行う(=相互理解を深め、必要なら一緒に取り組む)

第2部の計画は通常のスクラムとほぼ同じものですが、例えば他チームと同じコンポーネントを変更する場合や双方のPBIが関連する場合などは、一緒に計画を立て、積極的にコラボレーションするようにします

アレンジ例

  • 全チームが集まれる広い部屋を用意し、第1部は部屋の中央で、第2部は部屋の四隅に分かれて行う(=いつでも他チームと会話できる状況を作る)

アンチパターン

  • どのPBIをどのチームが取り組むかをPOが直接指示する。

PBI分配をPOが直接行うと、各チームは割り当てられたPBIにしか興味を持たなくなります。それを避けるため、POはPBIの優先順位を示すに留め、どのチームが受け持つかは各チームの選択に任せることが推奨されています。

参考情報

LeSS公式WEBサイト

なお以前のLeSSルールでは、プランニング1の参加者はPOと全チームまたはチームの代表、となっていたそうですが、参加者を「チームの代表」に絞ることで弊害もあったということで、その文言は削除されたようです。変更のいきさつについては@tymsbowieさんの記事に詳しく載っています。(共有、感謝です!)

こぼれ話(私的コメント)

どのPBIを拾うかは各チームに選ばせる、という方式は、各チームがフィーチャーチームであること(=どのチームでも、どのPBIを担当することが可能)が前提となっています。ただ実際の現場ではメンバーの得意領域や経験値の違いから、このPBIはあのチーム担当かな~、と半自動的に決まるケースも多いのではないかと思います。そのあたりのある種の"空気読み"が上手くできるかが機能するカギかな、と。逆に多少なりともそういった合理的な理由があった方がどれ拾うかで揉めなくてよいかものかもしれません。


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