プラクティス名(別名)
ハンガーフライト (ハンガートーク、社内勉強会、Hometown Story)
プラクティスの目的・狙い
- ベテランや先駆者の経験を共有する場をつくる
- 組織や部署の垣根を越えて、仲間の輪を広げる
どんな時に使うか
- 若手や未経験者に対し、教科書だけでは分からないノウハウを継承したい時
- 特定の技術やスキルについて興味がある人を増やしたい時
実施手順
- 日時/登壇者/参加対象者(原則参加任意)などを決め、開催案内を発信する
- 事前に登壇者とは話すテーマや当日の進め方などを擦り合わせておく
- こちらから一方的に経験談を伝えるだけではなく、参加者と対話する仕掛けもあるとよい
テーマ例
・新しい技術の取り組み事例や成果(推しツールの紹介など)
・過去に経験した問題とその解決策(失敗談でもよい)
・今、社内でホットな話題に関するディスカッション
アレンジ例
- 簡単な食べ物/飲み物を用意する(最初は定時外にボランティアな運営で始めることが多いため)
- 必要なら上位のマネージャーからの支援を取り付ける(活動工数や軍資金など)
- 事後アンケートなどで参加者からのフィードバックを収集し、登壇者にも共有し、双方のモチベーションアップにつなげる
アンチパターン
- 開催/運営をずっと同じ人が行っている(負荷が集中していると長続きしない)
- 登壇者に凝った発表資料を用意してもらう(準備が大変すぎると登壇者が続かない)
参考情報
こぼれ話(私的コメント)
「ハンガーフライト」という名称は飛行機パイロットの習慣に由来します。昔、悪天候で飛行機を飛ばせない時にハンガー(格納庫)の片隅でベテランパイロットが若手に自分の経験談を語って聞かせていました。航空機器も未成熟でインターネットもなかった時代には、そういった雑談が若手の経験不足を補う貴重な情報源となっていたそうです。
ハンガーフライトを続けるコツはあまり気負わずに、気楽なスタイルで行うことかなと思います。僕自身いつも登壇者の方に「ありものの資料でよいので、なるべく手ブラで来て下さい」とお願いしています。また会の冒頭で、経験をシェアしていただけることに対する感謝の言葉を述べるなど話しやすい場づくりをしてから、発表してもらっています。テーマや参加者によっても色々なアレンジパターンがありそうです。