プラクティス名(別名)
スクラムガイド読書会 (輪読会、Active Book Dialogue®、ABD、未来型読書法)
プラクティスの目的・狙い
- スクラムガイドを集中的に読み込み、対話によって理解を深める
どんな時に使うか
- メンバーにスクラム初心者が多い時
- メンバーがスクラムガイドをきちんと読み込んでくれない時
実施手順
チームメンバーの中にスクラム初心者がいる場合に「Active Book Dialogue®」という読書法を使ってスクラムガイドを読み下す、というプラクティスです。ABDの公式サイトは参考情報欄を参照下さい。
- チェックイン :メンバーを集め、アイスブレイクする(=場をほぐす)
- オリエンテーション:ABDの紹介と本日の流れを主催者が説明する
- コ・サマライズ :ガイドを担当パートにわりふり、各自で読んで要約文を作成する
- リレー・プレゼン :リレー形式で各自が要約文をプレゼンする
- ダイアログ(対話):問いを立て、感想や疑問について話し合い、理解を深める
- チェックアウト :全体を通して感想を参加者同士で共有し、会を終了する
※所要時間の目安は5人で行った場合で2時間程度
アレンジ例
- 担当パートを入れ替えて、もう一周する
- 別の参考書籍を対象に定期的にチーム内で読書会を開催する
アンチパターン
- 「5.ダイアログ」の段階で対話ではなく議論をしてしまう。意見を1つにまとめようとする。
参考情報
ABDの公式サイト
スクラムガイドの公式サイト(2020年日本語版)
こぼれ話(私的コメント)
CSM研修に行くとスクラムガイドは穴があくほど読み込むことになるのであまり違和感はないのですが、そうでない方にとってはスクラムガイドって読みにくいようで、積極的に読んでもらえないことがあります。というような悩みをアジャイルコーチの方に相談したら、解決策として教えていただきました。実際にチームでやってみたら思った以上に効果的でメンバーからも好評でした。黙々と一人でスクラムガイドを読んでいるよりは確実に楽しいですし、成果物として皆で作った要約文が残るのもポイントです。(それを見ればいつでも思い出せる)