1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【プラクティス紹介】1分でさらっと分かる「焼肉レトロスペクティブ」

Last updated at Posted at 2024-01-13

プラクティス名

焼肉レトロスペクティブ

プラクティスの目的・狙い

  • ふりかえりを楽しく行う
  • 出来事や反省点を面白く伝える

どんな時に使うか

  • いつもと一味違う遊び心のあるふりかえりをしたい時

実施手順

  1. 焼肉の楽しそうな画像を、ホワイトボードに大きくどーんと貼り出す
  2. ふりかえる期間の出来事を、焼肉に喩えながら付箋に書き出す
  3. 付箋の内容を紹介する

ルールはたったこれだけ。果たしてその効果は?

  • 楽しい、盛り上がる(焼肉に喩えることで反省もネガティブにならずに済む)
  • 他の人が書いた付箋に「これって何を表現したの?」と自然と興味が湧く
  • 最終的に出来上がったボードに機密情報が含まれないので、どこにでも貼れる
付箋の記入例 その意味
肉を注文しすぎた → タスクを取りすぎた
肉を焼きすぎた → 過剰な作り込みを行ってしまった
タレが旨かった → アレンジした箇所が好評だった

※このプラクティスの考案者はSatoshi HaradaさんとTeamYAKINIKUの皆様で、A-CSM研修をきっかけに誕生した手法とのことです。

アレンジ例

  • 全員で「いただきます!」で始めて「ごちそうさまでした!」で締める
  • ふりかえりのふりかえりを「二次会」と呼ぶ

アンチパターン

  • 「焼肉に喩える」のに悩みすぎて付箋の書き出しがすすまない
    (→焼肉力が問われるため、詳しくない人がいる場合は発想しやすいように用語が載っているメニュー表などを渡しておくといいかもしれません)

参考情報

僕の要約版の文量ですとこのプラクティスの楽しさがイマイチ伝わらないと思いますので、興味がある方は是非、原典である下記の記事をご参照下さい。

Qiitaでも体験談があがっておりましたので、併せてご紹介しておきます。

こぼれ話(私的コメント)

本稿は考案者の一人であるHarada様の許可を得て、記事にしております。
RSGT2024にもご登壇され、この手法の狙いや効果を説明されていました。決してノリと勢いだけで出来たワケではなく、その裏には明確な意図と理屈がありました。
メタファーを使ったふりかえりプラクティスで「セイルボート」というものがあります。チームをボートに喩えると、追い風にあたるものは何だろう?岩礁にあたるものは?と考えることで脳のイマジネーションを引き出す手法ですが、この応用版とも言えます。焼肉と聞くと思わずテンションが上がってしまう日本人の習性を利用した秀逸なメタファーだと思います。こういった日本オリジナルのプラクティスがどんどん世に広まっていくといいなと思います♪

懸念点があるとしたらこの手法をよく知らないエライ人から「ちゃんとやれ」と言われそうなことでしょうか。その点もHaradaさんが発表の中で「そもそもちゃんとしたふりかえりとは?」で補足されていましたが、何も真面目な顔で反省点を挙げていくだけが効果的なアプローチではないハズです。

それでは皆様、よい焼肉を!


【2024/6/24追記】
先日行われたスクフェス大阪2024・虎ノ門トラックにて、焼肉レトロの続編(?)ともいえる発表がありました! 登壇者はHarada様のご同僚であるshimitaka様。こちらもかなり面白いのでオススメです! 会場も大いに沸いておりました♪

焼肉役員会議爆誕!老舗製造業で30人の役員相手に「アジャイルとは美味しい焼肉を食べること」とプレゼンした話


 アジャイルプラクティス一覧へ戻る

1
0
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?