プラクティス名(別名)
ゴールドカード (20%ルール)
プラクティスの目的・狙い
- 実験やチャレンジの時間を確保し、イノベーションを促進する
- DEVの意欲や主体性を向上させる
どんな時に使うか
- 毎日、目の前のタスクを消化することに追われ、調べたいことや試したいことができない時
- いつものやり方を延々と続けており、チームにマンネリムードが漂ってきた時
実施手順
- ゴールドカードの趣旨/効果/運用方法についてPOと合意しておく
- DEVには毎月2回程度ゴールドカードを使う権利が与えられる(使い切らなくてもよい)
- ゴールドカードを使う場合はデイリースクラムで何をやるか宣言し、チームの了解を得る
- その日はチームのタスクではなく、自分で選んだテーマの仕事をする
- 試した結果や学んだ成果はどこかでチームに共有する
ゴールドカードの使用例
・新しいツールや手法を試してみる
・思いついたアイデアを実装してみる
・新しいことを学ぶ、調べる
・開発環境を改善する
アレンジ例
- 各自バラバラにゴールドカードを使うと足並みが揃わないという場合は使うタイミングを揃える
アンチパターン
- PBI消化が危ういスプリントにもかかわらず、ゴールドカードを行使する
- ゴールドカードの時間が計画されていない(=使った分だけ進捗が遅れる)
参考情報
こぼれ話(私的コメント)
Google社のカルチャーとして有名な「20%ルール」というものがあります。業務時間の20%は普段の仕事とは異なる(成果には直結しない)仕事をするというものです。その現場において適切な比率が何%かはさておき、要は将来のためのアイデアを醸成する時間をきちんと確保すること大切で、それがイノベーションを生み、好循環に繋がります。そのコンセプトをチーム単位で運用できるプラクティスに落とし込むとゴールドカードのようなやり方になるのだと思います。実際にゴールドカードを導入したチームでは、開発中のプロダクトとそれを支えるインフラの両方に変化がもたらされたそうです。