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【プラクティス紹介】1分でさらっと分かる「オズの魔法使いテスト」

Last updated at Posted at 2023-08-12

プラクティス名(別名)

オズの魔法使いテスト (ウィザード法)

プラクティスの目的・狙い

  • ユーザからのフィードバックを実装前に獲得する

どんな時に使うか

  • 実装完了までにはまだ時間がかかるが、先にその仕様で良いかを確認したい時
    (誤った仕様で作成してしまうと、それだけ時間も手間も無駄になる)

実施手順

  1. テストユーザが操作できる画面周りだけ作成し、入力された値が分かる簡単な仕掛けだけを施しておく
    (ビジネスロジックはまだ実装しない)
  2. ユーザが操作したら、入力データを見て、裏で人が処理し、あたかもプログラムが処理したかのように画面に結果を返す
  3. テスト後、ユーザに操作感の印象や処理結果の妥当性について確認する
  4. 最終的には手処理で行っていた部分を正式なプログラムに置き換える

アンチパターン

  • プログラムの実装が完了していないことを誤魔化すために行う
  • レアケースだから当面は人手で・・・と実装を後回しにしていたらその手運用が常態化してしまう

こぼれ話(私的コメント)

ネーミングの由来は『オズの魔法使い』に登場する老人で、魔法のように見せていたけど実は裏で・・・というものです。アメリカのスタートアップ企業では本番運用でこの手法をやるそうで感覚の違いを感じます。ネット靴店のZappos(最終的にamazonが買収)が立ち上げ当初、速攻でWEBサイトだけ立ち上げ、注文が入ると社員が近所の靴屋に買いに走っていたという有名なエピソードがあります。

僕たちも障害などで正常に処理されなかったデータを人手で処理してシステムに戻すって普通にやると思いますが、これも一種のウィザード法と言えなくも・・・いや、ちょっと違いますかね・・・。

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