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【プラクティス紹介】1分でさらっと分かる「DTA」

Last updated at Posted at 2024-08-19

プラクティス名(別名)

DTA (Designed Team Alliance)

プラクティスの目的・狙い

  • 意図的に協働関係を築く(=チームの関係性を自分たちでデザインする)
  • チームとしてありたい姿を明確にする

どんな時に使うか

  • 新しくチームができたばかりで関係性が固まっていない時
  • 既存のチームがギクシャクしている時

実施手順

  1. チーム全員参加の会議を設定し、ファシリテータを決める
  2. チームの方向性を問う質問を行い、回答をホワイトボードなどに書き出す
  3. 意見が出揃ったら、その中からチームにとって重要なものを選び、話し合う
  4. 最終的に3~5個ぐらいの文言に集約し、以降、定期的に確認する
質問の例
・どんな雰囲気のチームにしたいですか?
・どんな文化を醸成していきたいですか?
・難しい問題に直面した時、互いにどのようにふるまうべきでしょうか?
回答の例
・ちょっとしたことでも気軽に聞ける話しやすい雰囲気
・「最初は誰でも初心者」を旨とし、教え合い、高め合う
・知識不足/スキル不足を素直に認め、早めに有識者に助けを求める

アレンジ例

  • チームとしての方向性がある程度見えてきたところで「そのためにあなたは何をすべきですか?」という追加質問を行い、個人の推奨行動に落とし込む

アンチパターン

  • リーダーや上司がリーダーシップを発揮しようとして一人で全て決めてしまう
  • 作成しただけで終わってしまい、事後、見直さずに放置する

参考情報

以下の記事を参考にさせていただきました。(アジャイルコーチShimizu様とIto様のブログ)

DTAはORSC®(Organization & Relationship Systems Coaching®)というシステムコーチング理論に登場する用語ですが、大元のアイデアがどこ由来かは不明。

こぼれ話(私的コメント)

DTAとよく似たものにWorking Agreementというものがありますが、本質的には別物とのこと。両者の違いは、前者がチームの関係性に焦点を当て、対話自体を目的としているのに対し、後者はスムーズに仕事をするための具体的なルール決めを行うことが目的です。チームの性格によっては細かいルールに縛られるのが好きではないケースもあるので、そういった場面ではDTAの方が自由度が高く、使いやすいかもしれません。
なおDTAとWAは排他的なものではないので、併用も可です。DTAから話を始めて、WAに繋げるという展開もアリだと思います。(両者の違いを説明するのがちょっと大変そうではありますが...(^^;))


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