プラクティス名(別名)
DTA (Designed Team Alliance)
プラクティスの目的・狙い
- 意図的に協働関係を築く(=チームの関係性を自分たちでデザインする)
- チームとしてありたい姿を明確にする
どんな時に使うか
- 新しくチームができたばかりで関係性が固まっていない時
- 既存のチームがギクシャクしている時
実施手順
- チーム全員参加の会議を設定し、ファシリテータを決める
- チームの方向性を問う質問を行い、回答をホワイトボードなどに書き出す
- 意見が出揃ったら、その中からチームにとって重要なものを選び、話し合う
- 最終的に3~5個ぐらいの文言に集約し、以降、定期的に確認する
質問の例 |
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・どんな雰囲気のチームにしたいですか? |
・どんな文化を醸成していきたいですか? |
・難しい問題に直面した時、互いにどのようにふるまうべきでしょうか? |
回答の例 |
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・ちょっとしたことでも気軽に聞ける話しやすい雰囲気 |
・「最初は誰でも初心者」を旨とし、教え合い、高め合う |
・知識不足/スキル不足を素直に認め、早めに有識者に助けを求める |
アレンジ例
- チームとしての方向性がある程度見えてきたところで「そのためにあなたは何をすべきですか?」という追加質問を行い、個人の推奨行動に落とし込む
アンチパターン
- リーダーや上司がリーダーシップを発揮しようとして一人で全て決めてしまう
- 作成しただけで終わってしまい、事後、見直さずに放置する
参考情報
以下の記事を参考にさせていただきました。(アジャイルコーチShimizu様とIto様のブログ)
DTAはORSC®(Organization & Relationship Systems Coaching®)というシステムコーチング理論が原典のようです。
こぼれ話(私的コメント)
DTAとよく似たものにWorking Agreementというものがありますが、本質的には別物とのこと。両者の違いは、前者がチームの関係性に焦点を当て、対話自体を目的としているのに対し、後者はスムーズに仕事をするための具体的なルール決めを行うことが目的です。チームの性格によっては細かいルールに縛られるのが好きではないケースもあるので、そういった場面ではDTAの方が自由度が高く、使いやすいかもしれません。
なおDTAとWAは排他的なものではないので、併用も可です。DTAから話を始めて、WAに繋げるという展開もアリだと思います。(両者の違いを説明するのがちょっと大変そうではありますが...(^^;))