はじめに
Atlassian User Group(AUGって略します。)っていう、Atlassian製品のユーザ会のOrganizerをさせていただいております、 @kajinari です。 今日のこのQiitaエントリーでお伝えしたいことは、Meet Upを運営のコツと、どういうビジョン、考えでユーザ会をやっているのかを共有したいと思います。
Atlassian User Groupとは
以前、Atlasian User Group Tokyoについてというスライドにまとめたことがありますが、完全ボランティアでやっているコミュニティです。
Atlassian製品を使ってのノウハウ交換や、製品特有の悩み、会社に導入してから社員に利用してもらうための推進方法などをディスカッションとか、こうやったら上手くいったよーっ的なプレゼンテーションをしてもらっています。
3ヶ月に一度のペースで100人規模の聴講スタイルの勉強会では、以下の様なテーマで実施してます。
- Atlassian社から提供する最新情報の共有
- 導入した企業の推進者が導入にあたってのベストプラクティスを共有
- その他、運用ノウハウや使い方(HOW)の部分にフォーカスを当て役に立つ身になる事例の共有
その合間には、「ビール・ピザなどを片手に交流をしよう!」コンセプトに小規模での開催しておりまして
- 参加者が積極的に日々の疑問や困ったことの共有
- 実機を使って最新機能を触ってのディスカッション
- 運用者同士ならではの悩み交換
- 参加者全員発信型でユーザ同士の交流の場となるユーザ会
聴講スタイルの大規模型と、全員参加型の小規模開催と交互に実施しております。
Atlassian User Groupの運営方針
- Atlassianは当然ながらDevOps、ソフトウェア開発、チームビルディング等のテーマでアウトプットできる場にしたい
- 発信する事で何らかのフィードバックを得られる場に
- 技術ノウハウというのは、いつか誰かが同じことをするのだから、率先してアウトプットしていく誰かの一助になり、その結果、世界のどこかで、ちょっと良くなるお手伝いに。
- 同じ悩みを持つもの同士の解決に。管理者ってけっこう孤独。
そのため、Atlassian User Groupで同じ悩みをシェアして、同じ様な調査などを無くしたい思いを持っています。
その中でもコミュニティを活性化させるために、以下の方針でやっています。
毎月何かやってます。コミュニティーは活動しているからこそ活性化します。
何かしらの動き活動を実施することで、「今回ダメだったけど、また来月行こう。」みたいな心理的な安心感をもってもらう事が重要かなーって思っています。
また毎月やることで、参加者からの発信の頻度を上げることができるかな。って考えています。
Facebookグループでの情報発信とコミュニケーション
最新情報などは、Facebookグループ上で交流しています。
ちょっとした質問や、「こういう時どうしてます?」とか各社のインスタンス管理者同士の横の繋がりに利用しています。
Atlassianが新しい機能をローンチしました。 どう? ここの使い勝手がねー。みたいな会話を繰り広げてます。Atlassian Japanの方もみているので、日本のニーズを本国にフィードバック頂いたりしています。
そうすることでユーザのつぶやきに反応してくれるようにしており、コミュニティに属する事でベネフィットを感じるようになります。
各社の管理者ってワリと孤独
こういう系統の仕事って、逆立ちしてもメインストリームには成れないんですよね。会社にとってはプロダクトが大事だし、大事なメシの種だからね。 そのため管理者は一人でやってます。って人が多く、ワリと管理者は相談する相手が居なくて、困ってることも多いです。
コミュニティに属してもらえる事で、こういった運用ポリシーの問題などを経験者に聞いてみるなど実施することでベネフィットを感じてもらってます。
特に運用ポリシーなんて、やってみないと結果でないから、特に重要な情報になったりするのでね。
イベント開催する時のTips
場所
完全に人づてで押さえてもらっています。 co-leader が Yahoo! Japanに所属しているので、Yahoo!Japanのオフィスをお借りしてやっています。 その他、大きめのサイズのWeb企業にお勤めのお友達にメッセ攻撃しています。
イベント開催まで如何に効率的に、如何に早く準備を行うためのTips
Atlassianらしく、こんな感じでConfluenceにタスクのTodoリストをまとめてるテンプレを準備して、脳みそ使わないで、準備整うようにルーティングタスク化しています。
- イベントが終われば、Retrospective(振返り会)を行ってさらなるプロセス改善やっています。
- 面白い工夫として、Connpassでイベント作る時のMarkdown形式のテンプレや、メッセージ送る時に文面考えなくて良い様にテンプレとかも準備してある。
Pizza & Beer
20回くらい実施しているので大体の量を把握できるようになってきました。 50人規模でだいたい以下の様な指針でやってました。
食べ物 | 数量 | 備考 |
---|---|---|
ピザ | 10枚〜12枚(Lサイズ) | |
ビール | 24缶 x 3 | 少しあまるぐらい |
ソフトドリンク | 20本 - 25本 |
注意事項
- カクヤスは冷えているものを届けてくれる。ただしソフトドリンク&冷えてるは銘柄少ないので買って行くのも良い。
- 会場側のセキュリティに応じてどこに配達すれば良いのかは事前に確認&調整しておく。
- 紙皿、ナプキン、ゴミ袋 を購入しておく
- ピザは当日頼んでも何とかなるので、なるべく直前で頼む。
登壇依頼
テーマに合わせて登壇依頼をしていくのですが、以下の事をヒアリングするようにしてる。
- 発表者の略歴
- Twitter等の公表してよい連絡先、アカウントなどがあるか、またそれを記載してもよいか?
- 当日のプレゼンを公表してよいか
- 当日の動画をYoutubeなどでを公表してよいか。
コンセプトは、「発信すれば何か響く」コミュニティを目指しているので、発信してくれた人のキャリアアップになれるように、SNSで宣伝するなど色々しています。
当日のアジェンダに盛り込む内容
- Twitterハッシュタグ。 :
Keynotesのマスタースライドに入れて、全ページで分かるようにする。 - 当日写真撮ることを伝えておく、撮られてたくない人を聞いておく。
- Wifiのパスワード
- 途中退室方法と退室時のお作法:
場所によっては、QRコードなどで入館管理して、それが全部揃わないと主催者が帰れないようになるレギュレーションも存在しているようで、事前に確認しておく。 - 当日の入館方法 :100人集めるとなると、ちゃんと書いておかないと一人二人迷っちゃう人でてきちゃう。
最後に
User Groupなどを主催者になってのメリットとしてしては、登壇機会が圧倒的に増える事でしょうか。 先日こういうエントリーを大企業からベンチャーへの転職した経験と転職を考えている人へのアドバイス - Qiita書いたのですが、インターネットの世界でアウトプットすることは何よりも大事なので、そういうパスをひとつ持っていることで、どんどん横に広がる事ができます。
勉強会やイベントにはそういうネットワーキングが広がることも、主催者にとってのひとつのメリットかなーと思っています。
世界の誰かのためになれば幸いです。