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自分の分身で水泳の練習メニューを作ってみましょう

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Last updated at Posted at 2026-08-22

自分の分身が作った練習メニューを、1 つそのまま見せます — spagent のコストと始め方

前回は「AI に自分の分身を作らせたら、練習メニュー作成の時間がゼロになった」というコンセプトの話でした。今回はまず AI が作った練習メニューを 1 つ、そのままお見せします。「5 分の会話でこのメニューが出てくる」という体験を先に見てもらってから、料金と始め方の話に進みますね。


① AI が作ったメニュー — 5 分の会話で出てきた「今日のメニュー」

実在チーム名を出すと他のコーチさんの参考にしづらいので、架空の高校水泳部「Toho Turtle Club」 を用意して、ゼロからセットアップ → メニュー生成までを実際にやってみました。まずはどんな状況で作ったかの前提から見てくださいね。

シチュエーション

  • 時期: 8 月中旬。夏休みの真ん中
  • 次の目標大会: 12/20 の冬季 JO 予選 (短水路)。あと 4 ヶ月
  • 今日の位置づけ: 「準備期後半 (Accumulation)」= まだ強度勝負ではなく、有酸素の土台と技術を積む時期
  • 練習環境: 短水路 25m プール、3 レーン、90 分

メンバー (3 名)

選手 学年 主種目 ベンチマーク 位置づけ
kai 高 2 (M17) 50/100Fr 50Fr SCM 24.8 秒 スプリンター、100Fr の後半持続を強化中
mei 高 1 (F16) 200IM 200IM SCM 2:24.5 個メ育成期、4 種目のバランスを整えたい
taku 高 3 (M18) 400/1500Fr 400Fr SCM 4:28.6 距離型のエース、有酸素能力の底上げ

3 人とも 中〜上級レベル。全員に同じメニュー投げると、kai は物足りない、mei は追いつけない、taku は退屈… っていう典型的なパターン。ここをどう捌くかが、コーチの見せどころですよね。

今日の練習の狙い

  • メインの狙い: EN2 (有酸素) を 45% くらいに置いた「土台作り」の日
  • サブの狙い: 種目別ドリルも入れて、技術も維持
  • 総距離目標: 3,400m くらい (90 分にちょうど収まる密度)

このセットアップ (グループ 1 + 選手 3 + 大会 1) を Copilot と対話しながら 10 分 で登録。そのあと「明日 8/18 のメニュー作って」って頼んだら、こんなメニューが出てきました。

出てきたメニュー本体

タイトル: 「Acc 序盤 · EN2 基礎とテクニック — 有酸素土台 + 種目別 drill」

セット本体 (Qiita 表示用に整形):

 # | Category    | 本 | 距離 | サークル | 内容                                                        | 器具 | 累計 | 経過
---+-------------+----+------+---------+-------------------------------------------------------------+------+------+------
 1 | W-up        |  1 |  400 |    -    | Swim / Choice easy (Z1, DPS 一定)                           |  -   |  400 | +0:07
 2 | W-up-Drill  |  4 |  100 |  2'00"  | IM order 25-25 (drill-swim、mei メイン)                     |  -   |  800 | +0:15
 3 | W-up-Kick   |  4 |   50 |  1'15"  | Board kick、上下運動小さく                                  |  板  | 1000 | +0:20
 4 |★Main-EN2    |  8 |  100 |  1'30"  | Fr EN2 pace (kai 1:15 / mei 1:22 / taku 1:08) HR 140-150 均等 |  -   | 1800 | +0:32
 5 | Rest        |  1 |   -  |  2'00"  | loosen easy 25m                                             |  -   | 1800 | +0:34
 6 |★Main-Build  |  4 |  200 |  3'00"  | Fr EN2→EN3 build (最後 50 EN3) kai 2:35→2:30 / mei 2:50→2:45 |  -   | 2600 | +0:46
 7 | Rest        |  1 |   -  |  2'00"  | loosen                                                      |  -   | 2600 | +0:48
 8 | Tech-Kick   |  6 |   50 |  1'00"  | Choice: kai=Fr / mei=IM order / taku=Fr、板キック            |  板  | 2900 | +0:54
 9 | Tech-Drill  |  4 |   75 |  1'30"  | 3sc drill + 3sc swim: kai=Fr / mei=Fly-Bk-Br-Fr / taku=Fr    |  -   | 3200 | +1:00
10 | C-down      |  1 |  200 |    -    | Choice easy 呼吸整えて                                      |  -   | 3400 | +1:05

★ = Main セット。iPhone では横にスワイプすると全列見られます。

総距離 3,400m / 泳ぎ 65 分 + 移動・briefing 25 分 = 90 分ジャスト

見どころ — AI がここまで分かってるの、すごくない?

  1. サークルが種目ごとにちゃんと妥当 — 100 Fr EN2 は 1'30"、200 Fr build は 3'00"、板キック 50 は 1'15"。適当な数字じゃなくて、登録した選手 3 名の 100m EN2 タイムから逆算してます
  2. 設定タイムが選手別に降ってくる — 同じ 100 Fr EN2 でも kai 1:15 / mei 1:22 / taku 1:08。3 人の実力差、ちゃんと反映されてる
  3. ドリルも一人ずつ違う — kai は Fr だけ、mei は Fly-Bk-Br-Fr の 4 種目、taku も Fr。専門種目を見て選んでくれるんですよ
  4. Main と Main の間に 2 分の Rest — 90 分にちゃんと収まる密度計算
  5. 経過時間が全行に埋まってる — プールサイドで「今何分?」って聞かれても即答できる

これが「明日のメニュー作って」の一言、5 分の会話で出てくるんです。

もう 1 パターン: 試合予定を入れていない場合

「試合予定はまだ入れていない」というコーチさんもいらっしゃると思います。実は、予定が未登録だと Copilot が「今日のテーマは?」って聞いてくれるようになっています。大会予定を登録しないまま「明日のメニュー作って」と頼むと、こういう会話になります:

あなた: 明日 8/25 のメニュー作って。参加者は kai・mei・taku。

Copilot: 試合予定と練習計画がまだ未登録なので、
         今日のテーマを教えてください。

         ① 有酸素土台 (EN2 中心 / threshold + endurance)
         ② レース想定 (Race pace / Broken / USRPT)
         ③ スプリント (SP1-2 中心 / speed + short broken)
         ④ 回復・軽め (EN1 / recovery / drill 多め)
         ⑤ 混合・ミックス (複数 zone 織り交ぜ)
         ⑥ 自由に指定 (自然文で「テーマ: 〜」を入力)

あなた: ② レース想定で。

Copilot: 了解しました。「レース想定」で組みます。
         主 Zone: SP1 + EN2 / 総距離目標: 3200m
         骨格案は 3 パターンあります:

         🅰 王道: 8×100 Broken 10s rest
         🅱 変化型: 20×25 USRPT fail-stop + 4×200 desc  ★おすすめ
         🅲 突き上げ: 3×(200 desc + 100 RP)

あなた: B で。

Copilot: 案 B で作成しました。全体プレビューです ...

コーチが選んだ「② レース想定」を Copilot が解釈して、Phase (期分け) と Zone (強度帯) を自動で決めてくれる。あとは骨格案を 3 つ並べてくれるので、好きなのを選ぶだけ。5 分もかかりません。

出てきたメニューはこんな感じ:

 # | Category   | 本 | 距離 | サークル | 内容 (kai / mei / taku)                                      | 累計
---+------------+----+------+---------+--------------------------------------------------------------+------
 1 | W-up       |  1 |  200 |    -    | Choice easy                                                  |  200
 2 | W-up       |  4 |   50 |  1'00"  | Build (25 easy / 25 mod)                                     |  400
 3 | Kick       |  1 |  100 |    -    | Kick easy                                                    |  500
 4 | Drill      |  6 |   50 |  1'15"  | Fr catch + turn practice                                     |  800
 5 |★Main-A     | 20 |   25 |  0'40"  | USRPT fail-stop @ 100Fr goal pace (kai 14.0 / mei 16.0 / taku 14.5) | 1300
 6 | Rest       |  - |   -  |   60s   | Set 間 rest                                                  | 1300
 7 |★Main-B     |  4 |  200 |  3'20"  | Fr desc EN2→SP1 (kai 2:16→2:04 / mei 2:42→2:30 / taku 2:10→1:58)   | 2100
 8 | Kick       |  4 |  100 |  2'00"  | Board kick moderate                                          | 2500
 9 | C-down     |  1 |  200 |    -    | Easy back+choice                                             | 2700
10 | C-down     |  1 |  100 |    -    | Loosen                                                       | 2800

★ = Main セット。

総距離 2,800m / 78 分に収まる密度。Main-A の USRPT には fail-stop ルール (2 本連続で goal pace を外したら Set 終了) も自動で組み込まれています。

大会予定を入れてる場合は、この 6 択の会話は出ずに 自動判定でメニューまで進みます予定あり / なし、どちらでも同じ体験でメニューが手に入る、という設計です。


② コスト — 実質 月 $10 で全部動くんです

「AI ツール = 月 $100〜200 のフラッグシップ LLM が必要」みたいな空気ありますよね。でも spagent、全然そんなことないです。

GitHub Copilot の料金プラン

spagent は GitHub Copilot の上で動く仕組みなので、追加のトークン料金みたいなのは一切なし。Copilot のサブスク料金だけがそのまま総費用です。シンプル。

プラン 月額 spagent での目安
Free $0 Chat 月 50 回まで。初回セットアップと 1〜2 回のメニュー作成で使い切ります。「動くかどうか試してみたい」用途にピッタリ
Pro $10 週 1〜2 回メニュー組む趣味コーチなら これで十分。AI Credits $15/月付き、メインの使い方は余裕でカバー
Pro+ $39 毎日ガンガン使いたい / 過去メニュー大量取込みたい / Claude Opus みたいな重量級モデルも使いたい、ヘビーユーザー向け
Business $19/user チームのコーチ陣で共有 / 管理機能が欲しい場合

おすすめの入り方

  1. まずは Free で試す → 1 行コマンド叩いて、初回セットアップだけ回してみて「あ、自分の分身できたじゃん」を体感
  2. 良さそうなら Pro ($10) → 週次のメニュー作成、選手タイム記録、フェーズ計画まで日常使い
  3. 物足りなくなったら Pro+ → 過去メニュー Excel/PDF を大量に取り込みたくなったら

追加でかかるものは?

ゼロです。念のため内訳:

項目 費用
spagent 本体 (MIT ライセンス OSS) 無料
Excel / PDF / 画像取込ライブラリ (openpyxl, pdfplumber, Pillow 等) 無料
LLM 推論の追加課金 なし (Copilot サブスクに含まれる)
クラウドストレージ / SaaS なし (全ファイルはお使いの PC 内だけに保存)

🔒 「AI に自分のメニューが吸われて公開ナレッジに混ざる、みたいなことは?」— ないです

spagent が保存するのはこの 3 つだけで、ぜんぶあなたの PC の中 (~/spagent/ フォルダ配下) に置かれます:

  • 過去メニュー・ドリル・骨格パターン (Excel / PDF から取り込んだあなたの資産)
  • 選手プロファイル (エイリアス・pace band・技術課題)
  • 指導プロファイル (あなたの流儀・哲学・4 層モデル)

Copilot は AI と話すためのインターフェースにすぎず、あなたの過去メニューがモデルの学習データに混ぜられることはありません (GitHub Copilot の Business/Enterprise/Pro の学習除外ポリシー) 。「他の誰かに自分のメニューがそのままコピーされる」を心配しなくて大丈夫です。

一方で、AI が 返してくる メニュー生成は当然 GitHub Copilot のクラウド LLM を経由します (これは通常の Copilot 利用と同じ)。ネットワーク断でオフラインでは動きません。

「Pro の AI Credits $15/月って足りるの?」

これ、みんな気になるところですよね。私の実感では、週 4 セッション × 4 週間のメニュー生成 + フィードバック処理 + 過去メニュー取込、これを毎月続けても Credits の上限に触ったことは一度もないです。仮に使い切っちゃっても、Copilot のコード補完は無制限のまま使えるので、その月だけ「対話少なめモード」で運用すれば全然 OK。


③ 始め方 — 4 ステップで自分の分身が完成

「PC の設定、正直あんまり得意じゃなくて…」「Python って何?」ってコーチさん向けに、GitHub アカウント作るところから 順に書いていきます。もう Copilot 契約済みの方はステップ 3 まで飛ばして OK。

用意するもの

  • Windows / Mac / Linux のパソコン (どれでも大丈夫。水泳部の PC でも自宅のでも)
  • ネット接続
  • メールアドレス (GitHub アカウント作成用)

これだけ。他のソフトウェアやサブスクは、この後の手順の中で入れていきます。

💡 「自分のメニューを読み込ませないとダメ?」→ いいえ、大丈夫です

「過去のメニューを取り込まないと使えないのでは?」と思われる方もいらっしゃると思います。

過去メニューを取り込まなくても spagent は動きます。公開されている水泳の練習手法 (USRPT / Threshold / Descending / Broken 等の 7 手法 + Zone 配分 + Phase 判定ロジック) がベースとしてついてくるので、それだけでも十分メニューが組めます。

必要なのは、最低限のグループ 1 つ (例: 「マスターズ水曜クラス」) と、指導プロファイル 1 つ (哲学とか好みの練習の長さ) だけ。これは次のステップ 4 (初回セットアップ 5〜10 分の会話) で対話で決めていくので、事前準備は不要。選手登録は skip 可能で、初回のメニュー作成時に「今日は誰が来る?」と対話で聞かれるので、練習前 5 分だけあれば試せます。

もちろん、後から「やっぱり自分の過去メニューも取り込みたい」となったら、いつでも足せます (前記事で紹介した Workflow G)。「Base のみ」→「Base + Custom」への切替は 1 行。まずは軽く試して、気に入ったら育てる、で OK です。

ステップ 1: GitHub アカウントを作る (5 分)

GitHub (ギットハブ) はプログラマーがよく使うファイル共有サービスで、Microsoft の子会社です。無料アカウントで登録できます。ここから spagent 本体を受け取ります。

  1. github.com/signup を開く
  2. メールアドレス → パスワード → ユーザー名 (英数字、他の人にも見える名前) を順に入力
  3. 確認コードがメールに届くので、その 6 桁を入力
  4. アンケート画面が出てきたら 「Skip」で飛ばして OK
  5. 「Free プランで作成」を選ぶ

これで GitHub アカウント完成。一度作れば以降はずっと使い回せます。

ステップ 2: GitHub Copilot Free に登録 (2 分)

Copilot (コパイロット) が AI の本体。GitHub が提供している AI で、この上に spagent の「分身」機能が乗っかる感じです。まずは無料の Free プランで試すのがおすすめ。

  1. github.com/features/copilot を開く
  2. 「Get started for free」 ボタンをクリック
  3. さっき作った GitHub アカウントを選ぶ
  4. 支払い情報は 不要 (Free プランなので)

Free だと 月 50 回の会話まで無料。「動くかどうか試す」には十分です。手応えあれば 月 $10 の Pro に上げると、余裕を持って毎週使えます。

ステップ 3: spagent を 1 行で入れる (Copilot CLI もまとめて入ります)

PowerShell (Windows) / ターミナル (Mac) を開いて、以下の 1 行をコピーして貼り付け → Enter するだけ。

  • Windows: スタートメニューで「PowerShell」と検索 → クリック
  • Mac: Cmd + Space → 「ターミナル」と入力 → Enter

Windows の方

iwr https://raw.githubusercontent.com/kazuma911/spagent/main/scripts/setup/setup.ps1 -OutFile $env:TEMP\spagent-launcher.ps1; & $env:TEMP\spagent-launcher.ps1

Mac / Linux の方

curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/kazuma911/spagent/main/scripts/setup/setup.sh | bash

これで以下が全部、自動で走ります:

  1. 必要なもの (Python / Git / GitHub Copilot CLI / 各種ライブラリ) を確認 → 無ければ自動でインストール
  2. あなたの PC のホームフォルダに spagent フォルダを作成 (Windows: C:\Users\<あなた>\spagent、Mac: ~/spagent)
  3. そのまま GitHub Copilot CLI を自動起動 → 初回のみ /login で GitHub アカウント認証 (ブラウザが開くので数クリック)

難しい設定は 1 個もなし。「Python って何?」「Git って何?」「Copilot CLI って何?」を知らなくて大丈夫。この 1 行が全部代わりにやってくれます。

ステップ 4: 初回セットアップ (5〜10 分の会話)

セットアップの最後に GitHub Copilot CLI が自動起動し、いきなりこんな画面が出ます:

⚠️ 最初の 1 回だけ: /login で GitHub 認証

Copilot CLI プロンプトに /login と入力 → Enter で ブラウザが自動で開き、8 桁のコードを貼り付ける画面が出ます。画面の指示通りに進めれば 1 分で完了、以降このステップはもう出てきません。「セットアップの最中に急にブラウザが開いてビックリ」を防ぐための予告です。

認証が終わると、こんな画面が出ます:

👋 こんにちは、コーチ!今日は何をしますか?

【よく使う】
① 今日/明日のメニューを作る                → Workflow A
② 練習後の記録・フィードバック              → Workflow B
③ 過去メニューを検索する                   → Workflow C

【シーズン設計】
④ 長期プランを立てる                       → Workflow D

【設定・準備】
⑤ 初めて使う (初期セットアップ)              → Workflow E
⑥ 選手・グループ・大会などの情報を追加/更新    → Workflow F
⑦ 自分の過去メニュー・ドリル資料を取り込む     → Workflow G
⑧ W-up / Drill / Kick / C-down のテンプレを整備 → Workflow F.templates

番号 or 自然文でどうぞ。「メニュー作って」だけでも通じます。

💡 初回のようですね。⑤ から始めるのがオススメです。

初回は最下段のヒントに従って と入れると初期セットアップ (Workflow E) が始まります。全 8 ステップ・5〜10 分の逐次ガイド式で、各ステップの冒頭に [Step X/8] の進捗と skip 可否が出ます。あとは日本語で答えるだけ:

あなた: ⑤

Copilot: 初期セットアップを始めます (全 8 ステップ / 5〜10 分)。順に聞いていきますね。

Copilot: [Step 1/8] PII 注意喚起 + 同意書
         以降で扱う名前は必ずニックネームまたはイニシャルで。
         本名・電話・メール・住所・生年月日は入れないでください。
         (同意書テンプレートは templates/consent-form.template.md にあります)
         → 続けますか? (Y/N)
あなた: Y

Copilot: [Step 2/8] グループ登録 (必須)
         最初のグループを教えてください。
         例: name = マスターズ水曜クラス / type = masters / mode = individual
             expected_participants = 6 / skill_level = intermediate
             typical_pace = SCM 100Fr 1:20〜1:40
あなた: マスターズ水曜、6 名、初〜中級、100Fr は 1:20〜1:40 くらい

Copilot: 登録しました ✅ もう 1 グループ追加しますか? (Y/N)
あなた: N

Copilot: [Step 3/8] 選手登録 (オプション、skip 可)
         マスターズ水曜クラス の選手を今登録しますか?
         Y=1 名ずつ登録 / N=このグループは skip / S=全グループ skip
         (skip した場合、あとで「メニュー作って」と言った時に、その場で
          選手登録フローが自動的に立ち上がります)
あなた: S

Copilot: 選手登録は skip しました。次に進みます。

Copilot: [Step 4/8] プール施設 (skip 可: 未登録なら毎回のメニュー生成時に聞きます)
         プールを教えてください。(「skip」でも OK)
あなた: 短水路 25m 3 レーン

Copilot: [Step 5/8] 大会 / 練習スケジュール (skip 可: 未登録なら phase 判定が
         対話式に縮退します)
         登録方法を選んでください。
         ① 手動対話 / ② ファイル解析 / ③ URL 取得 / skip
あなた: skip

Copilot: [Step 6/8] 知識ベース方針
         ① Base のみで試す
         ② Base + Custom (Workflow G で自分の過去メニュー取り込み)
         ③ Custom のみ
あなた: ①

Copilot: [Step 7/8] 指導プロファイル作成 (必須、1 つ以上)
         マスターズ水曜クラス の指導方針を対話で決めます。
         対象哲学 / 時間軸 / 実務ひな形 / 手法プリファレンス を順に聞きます。
         ...

Copilot: [Step 8/8] 出力形式
         PDF / TSV / カスタム Excel から選んでください。
あなた: PDF

Copilot: ✅ 初期セットアップ完了
         登録内容: グループ 1 個 / 選手 0 名 / プロファイル 1 個
         ※ 選手・スケジュール は skip 済み。必要になったら
           「メニュー作って」で選手登録、「スケジュール追加」で
           スケジュール登録がいつでもできます。
         次は「明日のメニュー作って」で今日/明日の練習を組めます。

💡 全部真面目に登録しなくても OK です

Workflow E は「今できる範囲だけ」でどんどん skip して大丈夫。必須はグループ (Step 2) と指導プロファイル (Step 7) の 2 つだけ。選手 (Step 3) を skip したままメニュー作成に進むと、その場で「今日は誰が来る?」と対話式に選手登録が始まる仕組みなので、練習前 5 分だけあれば試せます

  • 大会予定 (Step 5) → skip 可。予定が無い状態でも、メニュー生成時に「今日のテーマは?」と 6 択で聞いてくれます (Section ① の「もう 1 パターン」参照)。
  • プール施設 (Step 4) → skip 可。毎回のメニュー生成時にプール環境を聞かれるだけです。ただし常設プールなら 1 回登録しておくと以降聞かれずに済むので楽。
  • 選手 (Step 3) → skip 可。「メニュー作って」の初回で on-the-fly 登録されます。

選手の実名は入れちゃダメです。ニックネームかイニシャルで登録してください。個人情報 (氏名・電話・メール・住所・生年月日など) は Copilot が検出したら警告 して自動的に伏字化してくれます。データはぜんぶ あなたの PC 内だけに保存、外部サーバーには行きません。

毎回の使い方

練習前に PowerShell / ターミナルを開いて、ステップ 3 と同じ 1 行をもう一度実行するだけ

Windows

iwr https://raw.githubusercontent.com/kazuma911/spagent/main/scripts/setup/setup.ps1 -OutFile $env:TEMP\spagent-launcher.ps1; & $env:TEMP\spagent-launcher.ps1

Mac / Linux

curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/kazuma911/spagent/main/scripts/setup/setup.sh | bash

2 回目以降は 10〜30 秒で spagent が起動 (最新版に自動更新もされます)。プロンプトに「👋 こんにちは、コーチ!」が出たら準備 OK — 番号 or 自然文でどうぞ

🔧 なぜ「同じ 1 行」でメニューが即出るの?

setup.ps1 / setup.sh は最後に Copilot CLI を -i spagent オプション付きで自動起動します。-i は「対話モードで起動しつつ、最初のプロンプトを自動送信」する Copilot CLI の起動オプション。ここに spagent と渡すことで、起動直後にウェルカムメニュー (8 択) 表示が発火します。

肝心の「spagent とは何者か」の仕様書はリポジトリ root の AGENTS.md (Copilot CLI 標準の指示ファイル) が自動読込されて、そこから SKILL.md の全仕様に従うよう指示されています。MCP サーバー / VS Code 拡張 / 別途プラグインは一切不要

起動すると、こんな画面が出ます (最初の一言は AI 側から):

👋 こんにちは、コーチ!今日は何をしますか?
(前回: 2026-08-22 マスターズクラスのメニュー作成)

【よく使う】
① 今日/明日のメニューを作る                → 例: 「明日 8/25 のメニュー作って」
② 練習後の記録・フィードバック              → 例: 「今日のタイム表を投入」
③ 過去メニューを検索する                   → 例: 「Threshold 系の 3000m 帯を見せて」

【シーズン設計】
④ 長期プランを立てる                       → 例: 「冬季 JO までの 12 週計画」

【設定・準備】
⑤ 初めて使う (初期セットアップ)
⑥ 選手・グループ・大会などの情報を追加/更新
⑦ 自分の過去メニュー・ドリル資料を取り込む (Excel/PDF/画像 OK)
⑧ W-up / Drill / Kick / C-down のテンプレを整備

番号 or 自然文でどうぞ。「メニュー作って」だけでも通じます。

「今日は何ができるんだっけ?」って迷ったら、このメニューから選べば OK。慣れてきたら、いきなり用件を投げても通じます:

あなた: 明日 8/18 のメニュー作って。参加者は kai・mei・taku。

Copilot: 明日 2026-08-18(火) の状況を確認しました。
         - コース: 短水路 25m / 3 レーン / 90 分
         - 期分け: 全員 準備期後半 (冬季 JO 予選まで 124 日)
         - おすすめ手法: EN2 threshold + IM order drill + kick set

         骨格 (あなたの流儀に沿う):
         W-up 400 + Drill 400 + Kick 200 + Main-EN2 800 + Build 800 + Tech 600 + C-down 200
         合計 3400m。この骨格で作りますか?

あなた: OK。ただし mei のドリルは Fly の後半失速矯正入れてね。

Copilot: 承知しました。全体プレビューです ...

(承認後)

Copilot: メニュー保存しました! iPad やスマホで開いてプールサイドに
         持って行けます。

これが記事冒頭のメニューの中身、というわけです。

できること一覧 (8 種類の使い方)

Copilot に自然な日本語で頼むだけで、以下のどれかが動きます:

# 頼み方の例 Copilot がやること
A 「明日のメニュー作って」 期分け・手法・骨格・設定タイムを自動計算、承認後に Excel 保存
B 「今日のタイム表を投入」 撮影したタイム表画像から実測タイムを認識、選手の傾向を学習
C 「Threshold 系の過去メニューは?」 期分け × 強度帯 × 距離で過去メニューを横断検索
D 「秋の大会まで 12 週の計画立てて」 大会から逆算して年間・週間計画を生成
E 「初めて使う。セットアップして」 選手・グループ・施設・大会を対話で登録
F 「新しいグループ追加したい」 プロファイル追加、ドリル追加、選手情報の更新
G 「過去メニュー取り込みたい」 Excel / PDF / 画像を解析、傾向分析、骨格パターン抽出
H 「W-up テンプレ整理したい」 W-up / Drill / Kick / C-down テンプレを事前に整備 (登録・編集・新規作成)

冒頭のメニューは A (メニュー作成) の出力です。「あなたの分身」を作る本命は E (初回セットアップ) と G (過去メニュー学習) の 2 つ。

💡 実は Base に「他のコーチさんの過去メニュー 117 パターン」が同梱されてます

自分の過去メニューをまだ取り込んでいない状態でも、Base ナレッジ (knowledge/base/community/) に AI 分類済みの実録メニュー 117 パターン (Threshold / Descending / USRPT / Broken / HIIT / LSD / Fartlek / Mixed の 8 系統) が入っています。これは私 (筆者) が自分の過去メニューを Workflow G で AI 分類してから、PII を除いて公開したものです。

なので、セットアップだけ済ませれば「他のコーチさんの流儀」から選んでメニュー作成が始められます。使いながら「あ、こういう組み方もあるんだ」って気付きも得られますし、慣れてきたら G で自分のメニューも足していく、という育て方ができます。


次回予告

次は 「あなたの過去メニュー Excel を食わせて、AI にあなたの流儀を丸パクリさせる話」 (Workflow G) を書く予定です。

  • 過去 100 メニュー以上を投げ込むと、AI が 手法 (USRPT / HIIT / Threshold 等)・期分け (準備 / 強化 / 仕上げ / 調整)・強度帯 (EN1〜SP3)・強度シグネチャ (あなた特有の強度配分パターン) の 4 軸で自動分類
  • あなたの「骨格パターン」(Kick と Pull を独立させる流儀 / ドリル単独ブロックなし / 総距離 3400m 前後 …) を推論
  • 標準手法にない癖は 「あなただけの Custom 手法」 として自動登録

「万人向けのメニュー生成」じゃなくて、「あなたが今まで作ってきたメニューの延長線上」 を AI に描かせる、っていうのが本命の使い方です。


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