はじめに
Claude Code v2.1.147(2026年5月21日リリース)で、コードレビュー機能が大幅に刷新されました。
旧コマンド /simplify(コードの簡素化・修正)から /code-review(バグ検出・レポート)に名称と目的が変わり、--comment フラグを使うと GitHub PRのインラインコメントとして指摘事項を直接投稿 できるようになりました。
さらに、Team/Enterprise 向けの GitHub Code Review マネージドサービスもリサーチプレビューとして提供されており、PRオープン時に自動でレビューが走る仕組みが整っています。
本記事では以下を解説します。
この記事で学べること
-
/code-reviewコマンドの使い方と effort level の選択基準 -
--commentフラグで GitHub PR にインラインコメントを投稿する方法 - GitHub Code Review(マネージドサービス)のセットアップと料金
-
REVIEW.mdによるレビュー挙動のカスタマイズ
対象読者
- Claude Code を日常的に使っている開発者
- GitHub の PR レビューを自動化したいエンジニア
- チームで Claude Code を導入している開発リーダー
前提条件
- Claude Code がインストール済み(v2.1.147 以降推奨)
- GitHub リポジトリでの作業環境
- GitHub Code Review(マネージドサービス)を使う場合は Team または Enterprise プラン
TL;DR
-
/code-reviewは v2.1.147 で/simplifyから刷新され、「バグ検出・レポート専用」コマンドになった -
--commentフラグを付けると現在チェックアウト中の GitHub PR にインラインコメントを投稿できる - effort level(
low〜max)で指摘の広さと確信度を調整できる - Team/Enterprise では GitHub Code Review マネージドサービスにより PR オープン時の自動レビューが可能
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REVIEW.mdファイルで独自のレビュールールをパイプラインに注入できる
/code-review コマンドの概要
基本構文
/code-review [low|medium|high|xhigh|max] [--comment] [target]
公式ドキュメント — Code Review によると、このコマンドは bundled skill として実装されており、「現在の diff を対象に正確性バグを報告し、ファイルは編集しない」という設計です。
旧 /simplify と異なり、コードの修正・変更は行わず、問題点の発見と報告のみ に特化しています。
/simplify との違い
| 項目 |
/simplify(旧) |
/code-review(新) |
|---|---|---|
| 主な用途 | コードの簡素化・クリーンアップ | バグ・問題点の検出・レポート |
| ファイル編集 | あり | なし(レポートのみ) |
| GitHub連携 | なし |
--comment でPRコメント投稿 |
| エイリアス | — |
/simplify は引き続き動作 |
effort level の選択基準
/code-review の第1引数には effort level を指定します。指定しない場合はセッションの現在の effort level が使用されます。
各レベルの特徴
| Level | 指摘数 | 確信度 | 処理時間 | 推奨シーン |
|---|---|---|---|---|
low |
少ない | 高い | 速い | 軽微な変更・タイムプレッシャーのある PR |
medium |
少〜中 | 高い | 普通 | 通常の機能追加・バグ修正 |
high |
中〜多 | 中程度 | 遅い | 大きなリファクタリング・重要な機能 |
xhigh |
多い | やや低め | 遅い | セキュリティレビュー・ライブラリ更新 |
max |
最多 | 低め含む | 最も遅い | リリース前最終チェック・クリティカルなコード |
注意:
high〜maxでは確信度の低い指摘も含まれるため、誤検知のトリアージが必要になります。日常的なレビューにはlow〜mediumが適しています。
使用例
# デフォルト(現在のセッション effort level)
/code-review
# 高速・高確信度レビュー(小さな変更に)
/code-review low
# 網羅的レビュー(重要な機能変更に)
/code-review high
# 特定のファイル/ディレクトリを対象に
/code-review medium src/auth/
--comment フラグ — GitHub PR へのインライン投稿
基本的な使い方
# 現在チェックアウト中の PR にインラインコメントを投稿
/code-review --comment
# effort level と組み合わせる
/code-review high --comment
# 特定のターゲットを指定
/code-review medium --comment src/
--comment フラグを付けると、Claude が検出した問題点を 現在の GitHub PR のインラインコメント として直接投稿します。ターミナル上のレポートではなく、GitHub のコードレビュー画面で確認・議論できる形式になります。
前提条件と認証
--comment を使うには、以下が必要です。
-
GitHub CLI (
gh) がインストール・認証済みであること - 現在の作業ブランチに対応する PR が存在すること
- PR の write 権限があること
# GitHub CLI のインストール確認
gh --version
# 認証状態の確認
gh auth status
投稿される指摘の形式
GitHub のインラインコメントとして投稿される内容には、以下が含まれます。
- 問題のある行: 具体的なコード行へのインライン指摘
- 問題の説明: バグ・潜在的な問題の説明
- 推奨される修正方向: 修正のヒント(コードの書き換えは行わない)
Code Review マネージドサービス(GitHub連携 / Team・Enterprise)
概要
/code-review --comment がローカルの CLI コマンドであるのに対し、GitHub Code Review は PR 連携によって自動的にレビューが走る マネージドサービス です。
公式ドキュメント — Code Review によると、このサービスはリサーチプレビューとして Team/Enterprise プランのユーザーに提供されています(正式名称: Code Review、GitHub リポジトリと連携する Claude Code の機能)。
特徴
- 自動トリガー: PR オープン時・push 時に自動起動
- マルチエージェント: 複数の専門エージェントが diff と コードベース全体 を並列解析
- 偽陽性除去: 検証ステップを経てからコメント投稿
- 重大度タグ: 3種類のラベルで優先度を明示
重大度タグ
| タグ | 意味 | 対応目安 |
|---|---|---|
| 🔴 Important | マージ前に修正すべきバグ | 必須対応 |
| 🟡 Nit | 軽微な問題・改善提案 | 任意対応 |
| 🟣 Pre-existing | 今回の PR では導入していない既存バグ | 別途対応 |
トリガー方法
# PR のトップレベルコメントに投稿(以降の push にも自動反応)
@claude review
# 1回のみレビュー
@claude review once
料金
公式ドキュメント によると、1レビューあたり平均 $15〜25 かかります。Team/Enterprise プランのサブスクリプション利用量とは別に、usage credits で請求されます。
参考: ローカルの
/code-review --commentはサブスクリプションの通常使用量として計算されるため、GitHub Code Review マネージドサービスよりもコストを抑えられます。
REVIEW.md によるカスタマイズ
仕組み
リポジトリのルートに REVIEW.md を配置すると、その内容が 最高優先度 でレビューパイプラインに注入されます。CLAUDE.md とは別ファイルとして管理します。
REVIEW.md の記述例
# コードレビューガイドライン
## 優先的にチェックする項目
- SQL クエリのパラメータバインディング(SQLインジェクション防止)
- 外部入力のバリデーション
- エラーハンドリングの漏れ
## スキップする項目
- スタイルの問題(ESLint/Prettier が別途対応)
- テストファイルのコメント
## プロジェクト固有の規約
- 全ての API エンドポイントは `src/api/` に配置
- DB スキーマ変更は必ずマイグレーションファイルとセット
## 指摘の優先度
- セキュリティ関連は必ず 🔴 Important でラベル
- パフォーマンス問題は high effort 以上のみ報告
CLAUDE.md との使い分け
| ファイル | 適用範囲 | 主な用途 |
|---|---|---|
CLAUDE.md |
全ての Claude Code 操作 | プロジェクト全体のコンテキスト・規約 |
REVIEW.md |
コードレビューパイプラインのみ | レビュー固有のルール・チェックリスト |
v2.1.147 の他の新機能
バックグラウンドセッション Ctrl+T ピン留め
同バージョンで追加されたもう一つの機能が、claude agents 画面(Agent View)でのセッションピン留めです。
# Agent View での操作
Ctrl+T → 選択中のセッションをピン留め / 解除(トグル)
ピン留めしたセッションの特徴:
- リスト最上部に表示
- 約1時間のアイドル後も プロセスが停止しない
- Claude Code バイナリの自動更新時に in-place で新バージョンへ再起動
- メモリ不足時も非ピンセッションより優先して保護
長時間実行のエージェントや、毎朝使いまわすセッションに有効です。
実践的な使い方
日常のコードレビューフロー
# 1. 作業ブランチで変更を確認
git diff --stat
# 2. Claude Code でクイックレビュー(高確信度のバグのみ)
/code-review low
# 3. 問題なければ PR に投稿
/code-review low --comment
# 4. 重要な変更は網羅的にチェック
/code-review high --comment
CI/CD パイプラインとの組み合わせ
GitHub Code Review マネージドサービスを使う場合、PR ベースのワークフローに自動でレビューを組み込めます。
# PR テンプレート(.github/pull_request_template.md)に追記
## レビューリクエスト
- [ ] 自動チェック待ち
- `@claude review` コメントで Claude レビューを手動トリガー可能
チーム導入時の推奨設定
# REVIEW.md(チーム共通ルール)
## セキュリティチェック(必須)
- 認証・認可の漏れ
- センシティブデータのログ出力
## パフォーマンス(high以上でのみ報告)
- N+1 クエリ
- 大量データの同期処理
## スキップ
- ドキュメント・コメントのみの変更
- テストコードのスタイル
まとめ
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/code-reviewは v2.1.147(2026-05-21)で刷新。「バグ検出・レポート専用」コマンドとして再設計された -
effort level で指摘の網羅性と確信度を調整できる。日常的なレビューには
low〜mediumが適切 -
--commentフラグ で GitHub PR のインラインコメントとして指摘を直接投稿できる - GitHub Code Review マネージドサービス(Team/Enterprise)では PR オープン時の自動レビューが可能
-
REVIEW.mdでプロジェクト固有のレビュールールを最高優先度でパイプラインに注入できる
コードレビューの品質向上と自動化に、ぜひ活用してみてください。
参考リンク
- Claude Code — Code Review 公式ドキュメント — 本記事「GitHub Code Review マネージドサービス」「料金」「トリガー方法」で引用
-
Claude Code コマンドリファレンス — 本記事「
/code-reviewコマンド構文」「effort level」で引用 -
Claude Code 更新履歴(Changelog) — 本記事「
/simplifyから/code-reviewへの改名」「Ctrl+T ピン留め」で引用


