Salesforceのユーザーから、次の①～③の項目値から「次回契約更新開始月」を
算出したいと依頼がありました。

①「契約起算日」
②「契約更新周期（24ヶ月,36ヶ月等）」「契約更新期間（1, 2ヶ月等）」
③「本日日付」

↓

以下の数式を用意して要件を実現しました。
④「契約経過月数」
⑤「契約状況」
⑥「次回契約更新開始月」

④「契約経過月数」

契約経過月数 ContractPassedMonths__c

/*契約起算日から今日までの経過月 + 1

例） 今日：2024/03/05

1.
契約起算日：2023/12/dd
↓
契約経過月数：4

2.
契約起算日：2024/03/dd
↓
契約経過月数：1
*/

if( isBlank(ContractStartDate_c)
    , 0

    , 12 * (  year(today()) -  year(ContractStartDate_c) )
         + ( month(today()) - month(ContractStartDate_c) )
         + 1
)

⑤「契約状況」

②, ④の値により、レコードの属性を3パターンに分類する。

契約状況 ContractStatus__c

/*「契約経過月数」「契約更新周期」「契約更新期間」から、3パターンに分類する。

1.初回更新前：「契約経過月数」が「契約更新周期」未満
※24ヶ月更新の1ヶ月目, 23ヶ月目等

2.更新期間中：『「契約経過月数」を「契約更新周期」で割った余り』が0以上、「契約更新期間」未満
※24ヶ月更新の24, 49ヶ月目等

3.その他の違約金発生期間
※24ヶ月更新の28ヶ月目等
*/

if( ContractPassedMonths__c != 0 // 業務要件に合わせて、適切にガード節を設定する
    , null

, if( ContractPassedMonths__c < ProductPlan__r.UpdateCycle__c
    , "初回更新前"

, if( mod(ContractPassedMonths__c, ProductPlan__r.UpdateCycle__c) >= 0
   && mod(ContractPassedMonths__c, ProductPlan__r.UpdateCycle__c) < ProductPlan__r.UpdateTerm__c
    , "更新期間中"

    , "違約金発生期間"
)))

⑥「次回契約更新開始月」

⑤「契約状況」ごとの計算式で、「次回契約更新開始月」を計算する

次回契約更新開始月 NextContractRenewalMonth__c

/*
例）本日日付 2024/03/05, 更新周期 24ヶ月、更新期間3ヶ月とした場合

1.初回更新前のパターン
契約起算日：2023/10/dd etc.
↓
次回契約更新開始月：2025-09

2.更新期間中のパターン
契約起算日：2020/03/dd etc.
↓
次回契約更新開始月：2024-02

3.その他の違約金発生期間
契約起算日：2021/06/dd etc.
↓
次回契約更新開始月：2025-01

*/
if( false // 業務要件に合わせて、適切にガード節を設定する
    , null

// yyyy-MM形式で返す
,left(text(

    case( ContractStatus__c
      , "初回更新前"
        // 「契約起算日」から「更新周期-1」ヶ月経過した月
        , addMonths( ContractStartDate__c, ProductPlan__r.UpdateCycle__c - 1 )

      , "更新期間中"
        // 「契約起算日」に「更新周期」を適切な年数で切り上げて加算した月
        , addMonths( ContractStartDate__c, ProductPlan__r.UpdateCycle__c * (0  + floor(ContactPassedMonths__c / ProductPlan__r.UpdateCycle__c) ) - 1

      , "違約金発生期間"
        // 「契約起算日」に「更新周期」を適切な年数で切り上げて加算した月
        , addMonths( ContractStartDate__c, ProductPlan__r.UpdateCycle__c * (1  + floor(ContactPassedMonths__c / ProductPlan__r.UpdateCycle__c) ) - 1
 
        , ""
    )        
), 7)  // left( text(～～), 7)
)

①～③より、いきなり⑥を作れ！って言い出されたときに
1回冷静に要件を整理しましょと説得しながら④～⑥に分割して実装しました。

⑥の数式は多分もっとスマートに記述できるし、場合によっては⑤の分類も
不要になるかもと思いますが、一旦これで公開します。

Excelなどに移植するのもそこまで難しくないと思います。
どなたかのお役に立てば幸いです。