はじめに
毎度ッ! うるとらまたろうと申す者です.
皆さまはデスクトップ背景,つまり壁紙を動画にしてみたいと思ったことはありませんか?
多分,文明の曙光が射してこのかた,全人類が抱えてきた悩みあろうと思います.
しかし,先人は偉大で既に解決がなされています.
インターネットで「動く壁紙 windows」等と検索すれば簡単に壁紙を動画にするソフトの情報が出てきます.
もし,壁紙を動画にしたいだけなら,そちらを見ていただく方が宜しいかと思われます.
今回の記事はどうにかして先人に漸近しようと悪戦苦闘する筈の漢の序章です.続編が出るかどうかもわかりません.
なにしろ前回の投稿は2年前の2月と云う,オリンピックペースでありますから.
基本構想
今回の作戦はパラパラ漫画です.
パラパラ漫画はノートの端なんかに連続した場面の画を少しずつ差をつけて描きパラパラと捲ることによって,場面間の画を脳が補間し,画があたかも連続して動いているように見せるものです.
これは現在のアニメでも変わりません.アニメが滑らかに動いて見えるのは1/24秒おきという極く短い時間に画が切り替わっているからです.
ところで,Windows11には壁紙におけるスライドショーというものがあります.この機能を使えば,壁紙画像を一定間隔で切り替えることができるのです.
例えば,この間隔を短くしてはいかがでしょう.つまり,そういうことです.
実践編
まずは動画をVLC media playerの機能を使って静止画に分解しました.(なんと無駄な作業!!)
とりあえず分解できればなんでも良かったのですが,以前同じようなことをExcelでもしたので,それの余りを使いました.
案1 Windowsの設定を弄ってみる
Windowsの設定から壁紙のスライドショーの間隔は変更できますが,最低でも1分間隔です.以下の記事を参考にスライドショーの間隔を1/24秒に変えてスライドショーしてみました.
結果1
動作が遅くアニメーションと云える状況ではありませんでした.
次の一枚に行くまでに10秒くらいかかります.
案2 Pythonでやってみる
Pythonでも壁紙を変えられるという情報を見たのでやってみました.
私はデスクトップ上に"anime"というフォルダを作ってそこに動かしたい画像を入れました.
上記の方法で動画から画像を切り出したならば番号順に並んでいるはずなので無問題です.
import ctypes
import os
import time
import glob
folderName = r"C:\Users\**********\Desktop\anime"
#画像を入れたフォルダを絶対パスで指定してください.
wallpapers = glob.glob(folderName + r"\*.jpg")
#指定したフォルダ中にあるjpgファイルを読み込みます.jpg以外の場合は書き換えてください.
# 壁紙を変更する関数
def change_wallpaper(image_path):
if os.path.isfile(image_path):
ctypes.windll.user32.SystemParametersInfoW(20, 0, image_path, 3)
else:
print("指定されたパスに画像が存在しません。")
# 壁紙を変える
while True:
for i in range(len(wallpapers)):
change_wallpaper(wallpapers[i])
time.sleep(1/24)
#1/24は画像の切り替え間隔です.ご自由に変更ください.
以下を参考にほぼ丸パクリしました.元のコードはChatGPTで生成されたもののようですね.
余談ですが,プログラミングを初めて二日ぐらいの友達が生成AIを使ってPyhtonで簡単なゲームを作っていました.技術の進歩を感じますね.
結果2
案1よりも高速な動作が得られました.しかし,私は3000枚の画像を入れて24枚/秒で動かそうとしましたから元動画の0.25倍速くらいでした.30枚程度だと0.5倍速くらいで動きます.もっと間のコマを減らしても速くなりそうです.
おわりに
とりあえず今回はここでおしまいです.長い映像を動かすにはまだまだ工夫が足りません.
Windows Vista UltimateのDreamSceneが存命ならこんな工夫もいらないのですが.
最終目標は動画をヌルヌルと動かすことです.いずれは私の好きなこのゲームの映像を動かしてみたいですね.
YouTubeで映像が公式に公開されていますが,公式サイトでは高画質な映像をダウンロードすることが出来ます.
実は,他のゲームでは『君の名は』や『すずめの戸締まり』の新海誠がオープニングアニメーション監督をしています.そちらもオススメなのですが18禁ですのでここでは控えさせていただきます.
後書きと云う名の布教でした.