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JenkinsでSwiftのビルドを実施する

Last updated at Posted at 2017-06-12

CIを使ってテストを自動化しようとしたところ有償プランでないとSwiftの利用が出来なかったため
MacOS上でJenkinsを動かしてSwiftをビルド出来る環境を構築しました。
構築時にハマり所がいくつかあったので、それ含めて構築手順を共有します。

# 環境

  • MacOS 10.11.6
  • Xcode 7.2.1
  • Jenkins 2.46.2

###備考

  • CocoaPodを使ってライブラリを読み込んでいる
  • BridgeHeaderを使ってObjective-Cライブラリを読み込んでいる

# Jenkinsのインストール

  1. Jenkins公式サイトからmacOS用のインストーラーをダウンロード。
    https://jenkins.io/content/thank-you-downloading-os-x-installer#stable

  2. Jenkinsをインストール
    ウィザードに従ってJenkinsをインストールする
    デフォルトのままであれば/Users/Shared/Jenkinsにインストールされます。

  3. プラグインのインストール
    Jenkinsのインストール時に必要なプラグインを聞かれるのでGitとXcodeのインストールを行います。

    プラグイン バージョン
    git 3.3.0
    git-client 2.4.5
    git-parameter 0.8.0
    xcode-plugin 1.4.11

# ポート開放

  1. ルーターの設定

    GitプラグインはUDPの33,848ポートを使用してモジュールを取得するようです。
    ポートが開放されていないとエラーとなるのでルーターの設定を変更します。

    AirMacベースステーションの場合
    AirMacユーティリティを起動しネットワーク > ポート設定からUDPの33,848番ポートを開放する。

# Gitプラグインのセットアップ

  1. 「Jenkinsの管理 > Git Plugin」を設定

    Gitで利用している設定を記載する

    項目
    user.name gitアカウントのユーザ名
    user.email gitアカウントのe-mail
  2. JOBの「設定 > ソースコード管理」を設定する

    項目
    リポジトリURL GithubのリポジトリURL
    認証情報 プライベートリポジトリにアクセスするための秘密鍵を設定
    ブランチ指定子 ビルド対象とするブランチ名

秘密鍵を使ってアクセスする場合は/Users/Shared/Jenkins/.sshに秘密鍵を置かないと
Jenkinsから鍵を参照することが出来ません。

# Xcodeプラグインのセットアップ

  1. JOBの「ビルド > Xcode > Advanced Xcode build options」を設定する

    項目
    Xcode Schema File Sample
    Xcode Workspace File ${WORKSPACE}/Sample
    Xcode Project Directory ${WORKSPACE}
    Xcode Project File Sample.xcodeproj

    * デフォルトでは、${WORKSPACE}=/Users/Shared/Jenkins/Home/【JOB名】
    * ワークスペースファイルがSample.xcworkspaceの場合。拡張子は不要なので記載しないこと。

# Xcodeの設定

  1. Gitからモジュールを取得する
    Jenkinsからコマンドを実行するとJenkinsユーザで実行されるので、パーミッションエラーとなる場合は設定を確認する。
    デフォルトの設定ではUser/Shared/Jenkins/Home/【JOB名】にレポジトリ内のファイルが展開される。

  2. プロジェクトやライブラリの共有設定をONにする
    User/Shared/Jenkins/Home/【JOB名】以下のプロジェクトファイルをXcodeで開き、Manage Shemesを選択する。
    表示されたウィンドウでプロジェクト利用しているライブラリのSharedチェックボックスにチェックを入れる

Xcodeから共有設定をONにしようとすると、Xcodeは開発者ユーザで起動していて、プロジェクトファイルの権限はJenkinsユーザなので書き込みが出来ません。そのため、chowndで一時的にプロジェクトファイルの権限を開発者ユーザに変更して実施しています。

# ビルドを実行
Jenkinsからビルドを実行してエラーが出ないことを確認する

# エラーとなる場合
###Schemesの指定でエラーとなる
xcodebuildのlistオプションから正しいスキーマ名探し、Xcodeプラグインに設定する

	js-5k:iOS koheikadonosaka$ /usr/bin/xcodebuild -list
	2017-05-31 11:39:52.413 xcodebuild[38642:8676433] Failed to locate a valid instance of CoreSimulatorService in the bootstrap.  Adding it now.
	Information about project "Sample":
	    Targets:
	        Sample
	        SampleTests
	        SampleUITests

	    Build Configurations:
	        Debug
	        Release

	    If no build configuration is specified and -scheme is not passed then "Release" is used.

	    Schemes:
	        Sample

###コード署名が見つからない
ビルド実行時にCode Sign error: No matching codesigning identity found: No codesigning identitiesが発生する。
キーチェーンアクセスの「ログイン」から「システム」に該当するIDを持つコード署名をコピーする。

  • iPhone Developer用のコード署名
  • iPhone Distribution用のコード署名

###Swiftビルド時にBridgeHeaderを使って読み込んでいるライブラリのxxxが参照出来ない
Xcodeプラグインの設定をチェックする。

  • Xcode PluginのTargetを設定しない(空白であること)。
  • Xcode PluginのWorkspaceを指定する。拡張子の.xcworkspaceは省く。
  • Xcode PluginのShemeを指定する。

# 参考
http://code-dojo.blogspot.jp/2012/09/fix-ios-code-signing-issue-when-using.html
http://qiita.com/mokemokechicken/items/5ea39c87512a515071f5

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