ターミナルからBlenderを操作して3Dモデルを作成し、それを.blendファイルとして保存する最小手順をまとめる。
確認環境
- Blender 2.92.0
- Python 3.8.8
- MacBook Pro (16-inch 2019)
- macOS Monterey 12.0.1
準備
まず、blenderをターミナルから使えるようにする。下記のコマンドをターミナルで打つ。
alias blender='/Applications/Blender.app/Contents/MacOS/Blender'
# 環境によってパスが異なる場合があるので注意 / 必要に応じてbashとかzshの設定に入れてください
するとblenderコマンドが使えるようになる。打つとblenderが立ち上がる。
blender # blenderが起動する
本番
まず以下のPythonスクリプトをtest.py
としてファイルに保存しておく。
# これは平面を作成するスクリプトである。
import bpy
# 平面を作成
bpy.ops.mesh.primitive_plane_add(location=(1.0, 1.0, 2.0),enter_editmode=False, align='WORLD')
bpy.ops.wm.save_mainfile()
そのスクリプトを以下のコマンドで実行する。
blender --background --python test.py
すると以下のようにuntitled.blend
が作られる。
このファイルを開くと以下のようになっており、blenderのデフォルトの要素(立方体・ライト・カメラ)に加え、平面が追加されたblendファイルができている。
以上でコードからBlenderでモデリングすることができた。
参考 : スクリプトをもう一度実行した場合の挙動について
もう一回同じコマンドを実行すると、GUIからblenderを使っていて上書き保存をした時と同様、untitled.blend1
ファイルが作成される。だから2回目のコマンドは既存のuntitle.blendに対して実行されたのではないかと思える。しかし、実際はこのuntitled.blendは新規ファイルとして作成されており、その心配はない。
参考文献
Tips and Tricks - docs.blender.org
https://docs.blender.org/api/current/info_tips_and_tricks.html