はじめに

ポートフォリオ開発の過程を振り返っています。
今回は「ユーザー認証機能（Devise）」を導入した際の流れを振り返ります。

これまでの記事はこちら👇
ポートフォリオ構築の振り返り（第1回：プロジェクト概要と設計）
ポートフォリオ構築の振り返り（第2回：Railsアプリ立ち上げ〜トップページ表示）

ユーザー認証機能（Devise）の導入

ポートフォリオサイトでは「ユーザー登録・ログイン・ログアウト」が必須になります。

新規登録（sign_up）
ログイン（sign_in）
ログアウト（sign_out）
パスワードリセット
メールアドレスの確認

認証に関する機能はセキュリティ面も重要で、正しく作ろうとすると非常に大変です。
というか、１から作っていく方法がわかりません。
よく使われる Devise という認証機能を提供するgemで作成していきます。

Devise導入の流れ

Gemの追加
アプリ名＞Gemfileに以下を追加します。
ここでは設計書に”書き込む”といった作業。まだインストール（実装）はしていない状態。
```
gem 'devise'
```
その後、bundle install を実行。これでdeviceという大枠を実装。
```
$ bundle install
```
ただ、ここではまだdeviceが動くためのオプションは実装されていないイメージ！
Deviseのインストール

必要なオプションのようなものをインストールします。
```
$ rails generate devise:install
```
これでDeviseの設定ファイルやルーティングが生成されます。
Userモデルの作成

今回はユーザーの認証を作っていきたいので、Userテーブルを作ります。
１から自分で作らず、コマンドを打つことでdeviceがいいように作ってくれます！
```
rails generate devise User
rails db:migrate
```
これでUserモデルに「email」「encrypted_password」など認証に必要なカラムが自動的に追加されます。
ビューやルートの確認
/users/sign_up でユーザー登録、/users/sign_in でログインページを確認できます。

振り返り

Deviseを使うことで、ゼロからパスワード管理や認証機能を作り込まなくても、短時間で安全にログイン機能を実装できました。
Gemを使うことで、自動生成のコードと既存の仕組みによって最小限の作業で進められる点が大きなメリットです。

用語説明

Devise（デバイス）

Ruby on Railsでよく使われるユーザー認証ライブラリ（gem）。ユーザー登録、ログイン、ログアウト、パスワードリセットなど、認証に必要な機能をまとめて提供してくれる。

Gem（ジェム）

Rubyで使えるライブラリやパッケージのこと。gem 'devise' のようにGemfileに書いて bundle install を実行することで、外部ライブラリを自分のアプリに組み込むことができる。

generate（ジェネレート）

アプリケーションに必要なファイルやコードのひな型（スケルトン）を自動で作成してくれるコマンドです。
たとえば、rails generate devise:install を実行すると、Deviseを使うための初期設定ファイルやルーティングの記述などが自動で用意されます。
｀rails generate ~~｀のように記載しますが、｀rails g ~~｀と略すこともできます。

migrate（マイグレーション）

データベースの構造を変更する仕組み。rails db:migrate を実行すると、Userテーブルに必要なカラムが自動的に追加される。

次回は、ログイン前後のページを分けて作っていきます。
画面にヘッダーを作って、ログイン・ログアウトができるようにします。
ポートフォリオ構築の振り返り（第4回：ヘッダーの作成とログイン機能の実装）