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事業部年間MVPを来年も獲得するために分析してみた

Last updated at Posted at 2025-06-16

はじめに

こんにちは!
株式会社うるるGovtech事業本部開発体験向上1課所属の八巻(やまき)です。
私は今年開催された、『ULURU Ayers Rock Festival』にて、「Govtech事業年間MVP」を受賞させて頂きました。
(素敵な記事にして頂いたので、受賞インタビューの記事もぜひ見て頂けると嬉しいです)
受賞した瞬間は全く覚えていないのですが、実は新卒1年目の4月に「3年目までに絶対この壇上に上がってやる」と密かに闘志を燃やしていました。
無事自分との約束を果たすことができて嬉しかったです。

さて、この記事を書いた理由としてはタイトルにもありますが「もう一回受賞したいから」です。 「自分の後輩にも受賞してほしいです!」は建前でして、来年も絶対に自分が受賞しようと思っています(冗談です)

他の方の受賞理由の分析と自分目線で、エンジニアが受賞するためのアクションまでまとめてみました。
他社の方にも一定評価を高めるためのハウツーとして、意味のある記事にしたいと思い書かせて頂いてます。

受賞理由

下記は私の受賞理由です。

受賞理由

下期から新たにチーム長としての役割を担い、リーダーシップを発揮してチームを大いに盛り上げました。過去の負債に起因するトラブルにも果敢に立ち向かい、迅速かつ的確に対応して問題を解決。同時に、ユーザー体験を向上させる新機能のリリースにも注力し、開発部内外と綿密に連携しながらスムーズな導入を実現。チームの結束力を強化しつつ、成果を確実に積み上げた成果を表彰いたします。

評価されたポイントとして、以下のキーワードが言及されていました。

  • 主体性/能動性: 自ら課題を見つけ、行動を起こす姿勢
  • チーム支援: メンバーの成長や活躍を支える行動
  • トラブル対応: 問題解決への迅速かつ的確な対応力
  • 連携力: 部署やチームの垣根を越えて協力関係を築く力
  • フォローアップ: 発生した問題を最後まで責任を持って見届ける姿勢

これらの要素は、役職に関わらず誰もが実践できる行動特性であり、周囲から評価されるポイントかもしれません。

MVP受賞者たちに共通する10の評価軸

一人の事例だけでなく、複数のMVP受賞者の評価コメントを分析すると、さらに明確な傾向が見えてきました。

柴山さん

全くのゼロベースからGoSTEPを立ち上げ、今後のGovtech事業の成長に大きな貢献が見込めるまでに、サービスを成長させました。またGoSTEPの専属メンバーが2名しかいない中でサービス責任者として、サービス設計・収集ルール設計・ワーカー管理・営業・POなど多岐にわたる職務を1人でこなし、大きな成果を出し続けたことが評価されました。

笹川さん

顧客への体験価値向上を目指し、プロダクト理解を徹底して深めたことで歴代No.1のプロダクト知見を持つまでに成長。念願だった案件発見性を高める検索リニューアルをプロダクトマネージャーとして貢献。また、事業部全体の顧客目線の統一を図るべく「プロダクトビジョンの明確化」や「ユーザーの改善要望を取り込む体制構築」をけん引するなど、圧倒的な当事者意識の高さと事業への高い貢献が評価されました。

莊さん

前期の最重要指標のEBITDA最大化に向けて、主体的に各種施策を立案し実行することで大きな成果をあげました。
またメンバー1人1人に合わせた1on1やプロジェクト推進のサポートを行い、えんフォト開発メンバーの成長に貢献したことが大きく評価されました。

眞下さん

サービス開始から5年が経ったfondeskを再構築するプロジェクトをほぼ一人で担う眞下さん。最新テクノロジーを一つ一つ試し、何がベストか考え、コツコツと研究をしながら進めてきました。その孤独な取り組みを支えたのは最新のAI。眞下さんは、プログラミングから品質チェックまで、製品開発へのAI導入を最も積極的に推進したひとりです。未知の領域を恐れずに開拓する様はまさにベンチャースピリットと呼ぶに相応しいものでした。

徳永さん

前期からカスタマーサポート担当に着任。月次解約率改善のためにユーザー分析やアクティブサポートに精力的に取り組んでくれました。昨年比で解約率は10%以上改善、1%を切る月もありました。Chatbotの運用改善やヘルプ記事の充実にも力を入れて、満足度を下げずにCS業務を効率化することにも成功しました。

星さん

少人数な組織でありながらも数あるタスクを推進しなければならない状況の中で、こぼれ球がないように全体管理に貢献してくれました。またメンバーの入れ替わりや、目標に対して厳しい状況が続く中でも、メンバーが前向きな雰囲気で仕事をすることにも大きく貢献した点が高く評価されました。

神崎さん

任上司の退職に伴い人事評価まわりの難易度の高い業務が課せられた際にも、確実にやりきることで全社に大きく貢献しました。さらにはFY6に向けての大量採用についても、複数の大きなプロジェクトを抱えながらもチームを統率し、こなしきってくれました。これらの根底にある、強い責任感とコミット力が評価されました。


去年受賞された7名と私の受賞コメントを統計的に分析した結果、評価されやすいポイントTOP10は以下の通りです。

MVPとして統計的に評価されるポイント TOP10

順位 評価ポイント 言及頻度
1 リーダーシップと責任感 7/8人
2 困難なプロジェクトの遂行と完遂 6/8人
3 事業への直接的な貢献 5/8人
4 主体性と自発的な行動 5/8人
5 他者・チームの成長支援 4/8人
6 専門知識と技術力 4/8人
7 部門間連携とコミュニケーション 3/8人
8 ユーザー中心の思考 3/8人
9 イノベーションと変革 3/8人
10 効率化と生産性向上 2/8人

統計から見えた「評価される人物像」

この分析から、MVPとして評価されるためには、以下の要素が特に重要であることがわかります。

  • 最も評価されるのは「リーダーシップと責任感」: 特に困難な状況下でチームを率い、やり遂げる力が重視されています。
  • 「事業貢献」と「困難なプロジェクトの完遂」が続く: 具体的な成果、特に事業インパクトの大きい成果が強く求められます。
  • 「主体性」が不可欠: 指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ、解決に向けて動き出す姿勢が高く評価されます。
  • チームへの貢献も重要: 個人の成果だけでなく、チーム全体のパフォーマンスやメンバーの成長にいかに貢献したかも見られています。

傾向から見えた高評価に繋がりやすい業務パターン

上記の要素を複数組み合わせることで、評価はさらに高まりやすくなると思います。

  • 技術的困難の克服 × 事業成果: 困難な技術課題を解決し、それが直接的な売上向上やコスト削減に繋がった。
  • 危機的状況での技術的リーダーシップ: 重大な障害や厳しい納期の中、チームを率いて問題を解決に導いた。
  • 技術革新 × チーム成長: 新技術を導入するだけでなく、その過程でチームメンバーのスキルアップも実現した。

本当は共有したくない、MVPをより確実に狙うための戦略

統計的な分析に加え、MVP受賞を狙う上での戦略的なポイントをこっそり共有します。

① リーダーシップの「見せ方」を工夫する

必ずしも役職としてのリーダーである必要はありません。「この課題を解決すればこんなメリットが見込めるので、絶対にやりましょう!」と最初に熱量高く旗を振ること が重要です。その熱意が周囲を巻き込み、結果的にリーダーシップを発揮していると認識されます。

② 役員にも伝わる「圧倒的な定量指標」で語る

評価者はエンジニアだけではありません。事業の意思決定を行う役員層にもインパクトが伝わるよう、「解約率〇%改善」「コスト〇〇円削減」 といった、誰が見ても分かりやすい客観的な成果(定量指標)を示すことが極めて有効です。

③ 影響範囲をチームの外へ広げる

「既存にはないシステムの導入で、自チームだけでなく関連部署の業務も大幅に効率化された」というように、自分の仕事の影響範囲をいかに広げられるかがポイントです。全社的な課題解決への貢献は高く評価されます。

④ 社内での認知度と評判を高める

素晴らしい成果を上げても、それが知られていなければ評価に繋がりません。 他チームとの連携を積極的に行い、自分の仕事や成果を適切に発信することで、「〇〇といえばあの人」という認知と信頼を築くことが大切です。

⑤ 一番の味方は「直属の上長」

最終的に、あなたを強く推薦してくれるのは上長です。日頃から期待を超える成果を出し、「こいつにMVPを獲らせたい」と思わせるほどのインパクトを残すことを意識しましょう。推薦文の熱量も変わってくるはずです。

おわりに

昨年の受賞者の分析から見えてきたのは、卓越した個人の技術力だけでなく、リーダーシップ、事業貢献、そしてチームを巻き込む力がいかに重要かということでした。
特に「リーダーシップ」が受賞された方のコメントに、ほぼ必ずと言っていいほど含まれているのは、少し意外でした。
今年は特に「リーダーシップ」を発揮して、問題解決をバンバン行い、しっかり事業貢献をして、受賞したいと思います!!!

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