はじめに
皆さん、こんにちは!Govtech事業本部開発部の八巻です!
元上司から「散々おれに記事を書けの圧かけてくるけど、そういうおまえは?」という無言の圧を感じたので、急遽記事を書くことにしました。
書くネタに少々困ったのですが、そういえば新卒1年間を振り返って的な記事の3年目バージョンを書いてみようと思い、今回記事にしてみました。
今回は新卒3年間で「やって良かったこと」を書いてみました。
プロフィール
年次:新卒4年目
職能: バックエンドエンジニア
出身: 文系大学卒、入社時はプログラミングスキルほぼゼロ
現在の職務: チームリーダーとしてマネジメント業務が中心
得意: モメンタム作り
苦手: 難しいコードの読み書き
やって良かったこと
1. 先輩からのアドバイスは「とりあえずちょっと」試してみる
新卒の頃から心がけていたのが、「先輩のおすすめはとりあえずやってみる」ということです。
今、私が後輩にアドバイスする立場になって改めて感じるのは、先輩方は本当に私たちのことを思ってアドバイスしてくれているということです。自分が新卒の時に悩んだことと同じ悩みを後輩が抱えているのを見ると、「ああ、あの時の自分と同じようなことで悩んでたかもな〜」と思いますし、自分の経験から最適な引き出しを開けて助言したいと心から思います。
もちろん、全てのアドバイスが自分に合うとは限りません。だからこそ大切なのが、「ちょっとだけ」試してみること。少しやってみて合わないと感じたら、やめる勇気も持ちましょう。このスタンスのおかげで、様々な新しい知識やスキルに触れることができました。
2. 新卒1年目に出場したプレゼン大会
本当に出場して良かったなと思います。(同じチームだった皆さん、自分の資料作成のために時間を割いて頂き本当にありがとうございました。)
プレゼンスキルが向上したことはもちろんですが、何よりも得られたのは「度胸」です。あの新卒1年目の頃に100人以上の前で話せたんだから、今できないわけがない!と、自分を奮い立たせる良いきっかけになりました。皆さんももしチャンスがあれば、ぜひ挑戦してみてください。
3. 「目的を考える習慣」で仕事の質を高める
私の育成担当だった先輩には、本当に感謝しかありません。新卒1年目の頃から「目的をしっかり考えて明確化することの重要性」を徹底的に教えていただきました。
(新卒1年目の時に書いた「目的の重要性」についての記事も、お時間ある時読んでみてください><)
この習慣が身についたおかげで、「それ、手段が目的化してない?」の回数を劇的に減らせていると思います(ゼロではないですが笑)。
- なぜこの業務をするのか?
- なぜこのMTGをするのか?
- なぜこの実装をするのか?
こうして深掘りした上で、周囲と目的の期待値をすり合わせることが本当に重要です。自分の中でどれだけ「なぜなぜ分析」をしても、そもそも「なぜ」を考える大元がずれていたら意味がありません。
「目的」を意識し、その目的を周囲と共通認識として持つことは、これからも一生かけて追求していきたい習慣です。
4. チーム内で「ここは負けない」分野を作り、自信をつける
シンプルに、自信がつくからです。
自信がつけば、「この分野はわからないです」と素直に伝えられたり、日々のミーティングで積極的に発言する勇気が湧いてきます。これは私自身の経験からも言えますし、最近頭角を現してきた後輩に聞いてみても「最近これができるようになって、自信を持って業務に取り組めています!」と話してくれます。
自信を身につける方法は様々ありますが、私にとっては「この分野なら誰にも負けない!」と思える領域を作るのが効果的でした。
5. 段階的に「リーダー」を経験し、視野を広げる
新卒2年目から3年目にかけて、様々なリーダーの役割を経験させてもらいました。これらが私のエンジニアとしての成長を大きく加速させてくれたと感じています。
ミニリーダー (職能リーダー)
新卒2年目で、一つのプロジェクトの職能リーダーを任されました。この期間は、自分が担当するリポジトリへの理解が飛躍的に深まりました。すべてのプルリクエストに目を通し、仕様を誰よりも把握しなければという責任感から、必死に頭に叩き込みました。エンジニアとして最もスキルが伸びたのは、このミニリーダーを初めて担当した頃だったと今でも感じています。
プロジェクトリーダー (PL)
新卒2年目の終わりから3年目の初めにかけて、初めてプロジェクトリーダーを経験しました。この役割を通じて身についたのは、「他のメンバーの手が止まらないように先回りする力」です。
これまでは自分のタスクをいかに効率良くこなすかばかり考えていましたが、「来週この実装に入るから、今週中にこの部分の仕様はFIXさせないと」といったように、視野が一段階広がったのを実感しました。
「自分のタスク完了は当たり前。加えて、周囲も円滑に進むための方法も考える」という、仕事への向き合い方の基準が大きく上がった貴重な経験です。
チームリーダー
新卒3年目の10月から、現在のチームリーダーを任されています。PLとの大きな違いは守備範囲の広さです。PLが担当プロジェクトに限定されるのに対し、チームリーダーはチーム全体が対象になります。
前述の「自分のタスク完了は当たり前。加えて、周囲も円滑に進むための方法も考える」の範囲が格段に広がります。誰をどのプロジェクトにアサインするか、各メンバーの強みや今後伸ばしたいスキルは何か、そして事業部や課の目標も考慮して判断しなければなりません。
日々頭がパンクしそうになりますが、「仕事楽しいっす!」「この仕事任せてもらえて、本当に良かったです!」「来月のこのPJ超楽しみじゃないですか?」といったメンバーからの声を聞くことができるのは、何よりのやりがいです。
6. 障害対応の旗振り
「エンジニアの真価が問われるのは障害対応時」とよく耳にしますが、まさにその通りだと実感しています。時間がない中で「現状理解、指揮、判断、適切な報連相」など、日々の業務で求められる能力がすべて集約され、特に旗振り役には高いレベルで要求されます。
胃がキリキリすることも多々ありますが、今の自分の能力を測る良い機会と捉え、冷静に対応できるよう努めています。
7. 今後頑張りたい分野を明確にし、公言する
私は一貫して「リーダー(マネジメント)」の道を極めたいと公言してきました。これは、自分がマネジメントに向いていると強く信じている(というより、思い込ませている)からです。その結果、年次としてはかなり早い段階からチームリーダーを任せていただき、自分が今後さらに伸ばしたい分野の経験とスキルを着実に身につけられています。
任せる側からしても、やりたいことが明確な人には、高い熱意でやり遂げてくれるだろうという期待が持てるものです。
年次の早い段階でキャリアパスを明確にすることには賛否両論あるかもしれませんが、私にとっては明確にして良かったと強く感じています。これからもマネジメントスキルを磨き、チームや組織に貢献していきたいと考えています。
おわりに
文系出身でプログラミング未経験からスタートした私ですが、様々な経験を通じて少しずつ成長し、今ではチームリーダーとして奮闘しています。
この記事が、今まさに頑張っている若手エンジニアの皆さん、そしてこれからエンジニアを目指す方のモチベーションに繋がれば幸いです。
これからも日々精進し、エンジニアとして、リーダーとして成長していきたいと思います!