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逆引き DataFrameのデータ抽出(選択)処理

Last updated at Posted at 2019-03-23

DataFrameのデータ抽出処理のまとめ。こういうのでいいんだよ的なものなので、細かい内容は他の方の記事を参考にしてください。データ入出力処理はこちら

逆引き用の分類

何(インデックスor列名or値)を対象にどうやって(抽出条件)データを抽出したいのかにマッチする方法が何かを整理しています。おすすめの選択方法をリンク付きにしました。

抽出条件 インデックス(ラベル) 列名 dfの値
= 値
isin 複数の値
df.loc
df.reindex
df.filter
df.query
df[bools]
df[]
df.loc
df.reindex
df.filter
(df.T.query.T)
df[bools]
df.query
df[bools]
!= 値
not isin 複数の値
df.drop
df.query
df[bools]
df.drop
(df.T.query.T)
df[bools]
df.query
df[bools]
スライス df.loc
<,≤,>,≥ 値 df.query
df[bools]
(df.T.query.T)
df[bools]
df.query
df[bools]
like 値 df.filter
df.query
df[bools]
df.filter
(df.T.query.T)
df[bools]
df.query
df[bools]
正規表現 df.filter
df.query
df[bools]
df.filter
(df.T.query.T)
df[bools]
df.query
df[bools]
関数 df.query
df[bools]
(df.T.query.T)
df[bools]
df.query
df[bools]
上記組み合わせ(and,or,not) df.query
df[bools]
(df.T.query.T)
df[bools]
df.query
df[bools]

正規表現については以下を参照。
https://qiita.com/luohao0404/items/7135b2b96f9b0b196bf3

以下のデータを対象に、次のセクション以降で具体的なデータ抽出方法を説明します。

df = pd.DataFrame({'都道府県':['千葉県','三重県','北海道','神奈川県'],
                   'まいわし':[10,20,100,np.nan],
                   'かたくちいわし':[20,30,60,60],
                   'あじ':[np.nan,np.nan,100,30]}
                 ).set_index('都道府県')
都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
千葉県 10 20 NaN
三重県 20.0 30 NaN
北海道 100.0 60 100.0
神奈川県 NaN 60 30.0

注)上の表の数字に意味はありません。神奈川でまいわしが獲れない訳でも、千葉・三重であじが獲れない訳でもありません。気分を悪くされた方がいたら申し訳ありません。私は神奈川のいわしも、千葉、三重のあじもおいしいと思っています。

DataFrame[]

https://pandas.pydata.org/pandas-docs/stable/user_guide/indexing.html#slicing-ranges
https://pandas.pydata.org/pandas-docs/stable/user_guide/indexing.html#attribute-access

列名 == 値、列名 isin 複数の値

df['まいわし'] # Seriesになる
# 都道府県
# 千葉県      10.0
# 三重県      20.0
# 北海道     100.0
# 神奈川県      NaN
# Name: まいわし, dtype: float64

df[['まいわし']] # DataFrameになる
# 都道府県 まいわし
# 千葉県    10.0 
# 三重県    20.0 
# 北海道    100.0
# 神奈川県   NaN 

df[['まいわし','かたくちいわし']]
# 都道府県 まいわし かたくちいわし
# 千葉県    10.0    20
# 三重県    20.0    30
# 北海道    100.0   60
# 神奈川県   NaN    60

DataFrame.loc

インデックス == 値 、インデックス isin 複数の値

df.loc['千葉県'] #Seriesになる
# まいわし      10.0
# かたくちいわし 20.0
# あじ           NaN
# Name: 千葉県, dtype: float64

df.loc[['千葉県']] #DataFrameになる
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
#  千葉県    10.0        20      NaN

df.loc[['三重県','神奈川県'],:]
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

列名 == 値、 列名 isin 複数の値

df.loc[:,'まいわし'] # Seriesになる
# 都道府県
# 千葉県      10.0
# 三重県      20.0
# 北海道     100.0
# 神奈川県      NaN
# Name: まいわし, dtype: float64

df.loc[:,['まいわし']] # DataFrameになる
# 都道府県 まいわし
# 千葉県    10.0 
# 三重県    20.0 
# 北海道    100.0
# 神奈川県   NaN 

df.loc[:,['まいわし','かたくちいわし']]
# 都道府県 まいわし かたくちいわし
# 千葉県    10.0    20
# 三重県    20.0    30
# 北海道    100.0   60
# 神奈川県   NaN    60

DataFrame.reindex

インデックス isin 複数の値

df.reindex(index=['三重県','神奈川県'])
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

列名 isin 複数の値

df.reindex(columns=['まいわし','かたくちいわし'])
# 都道府県 まいわし かたくちいわし
# 千葉県    10.0    20
# 三重県    20.0    30
# 北海道    100.0   60
# 神奈川県   NaN    60

DataFrame.drop

インデックス not isin 複数の値

df.drop(index=['千葉県','北海道'])
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

列名 not isin 複数の値

df.drop(columns=['あじ'])
# 都道府県 まいわし かたくちいわし
# 千葉県    10.0    20
# 三重県    20.0    30
# 北海道    100.0   60
# 神奈川県   NaN    60

DataFrame.filter

インデックス isin 複数の値

df.filter(items=['三重県','神奈川県'],axis=0) # df.loc[['三重県','神奈川県']]と同じ
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

列名 isin 複数の値

df.filter(items=['まいわし','かたくちいわし']) # df[['まいわし','かたくちいわし']]と同じ
# 都道府県 まいわし かたくちいわし
# 千葉県    10.0    20
# 三重県    20.0    30
# 北海道    100.0   60
# 神奈川県   NaN    60

インデックス like 値

df.filter(like='',axis=0)
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

列名 like 値

df.filter(like='いわし',axis=1)
# 都道府県 まいわし かたくちいわし
# 千葉県    10.0    20
# 三重県    20.0    30
# 北海道    100.0   60
# 神奈川県   NaN    60

正規表現 search インデックス

df.filter(regex='^..県',axis=0)
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN

正規表現 search 列名

df.filter(regex='.*いわ',axis=1)
# 都道府県 まいわし かたくちいわし
# 千葉県    10.0    20
# 三重県    20.0    30
# 北海道    100.0   60
# 神奈川県   NaN    60

DataFrame.query

インデックス(or dfの値) == 値、インデックス(or dfの値) isin 複数の値

df.query('都道府県=="千葉県"') # df.query('index=="千葉県")でもOK
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
#  千葉県    10.0        20      NaN

df.query('都道府県 in ["三重県","神奈川県"]') #df.query('都道府県==[...])でもOK
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

# NaNの場合は注意
df.query('まいわし.isna()', engine='python') #df.query('まいわし!=まいわし')でもOK(分かりにくいけど) 
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 神奈川県    NaN         60     30.0

インデックス(or dfの値) != 値、インデックス(or dfの値) not isin 複数の値

hokkaido = '北海道'
df.query('都道府県!=@hokkaido') #@で変数使用可
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

chi_hok = ['千葉県','北海道']
df.query('都道府県 not in @chi_hok')
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

# NaNの場合は注意
df.query('まいわし.notna()', engine='python') #df.query('まいわし==まいわし')でもOK(分かりにくいけど) 
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN
# 北海道    100.0        60     100.0 

インデックス(or dfの値) <,≤,>,≥ 値

df.query('まいわし>0')
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN
# 北海道    100.0        60     100.0 

インデックス(or dfの値) like 値

df.query('index.str.contains("")', engine='python')
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 北海道    100.0        60     100.0

正規表現 match インデックス(or dfの値)

df.query('index.str.match("^..県")', engine='python')
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN

関数(インデックス(or dfの値))

上の例で@を付けて変数を渡しましたが、関数を渡せば任意の関数を使って抽出できます。

def is_thirty(x):
    if type(x)==str:
        return x.find('三重')>-1
    elif str(x).isdigit():
        return x==30
    else:
        return False

df.query('index.apply(@is_thirty)', engine='python')
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN

df.query('かたくちいわし.apply(@is_thirty)', engine='python')
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN

インデックス(or dfの値) の条件組み合わせ

df.query('まいわし>0 and あじ > 0')
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 北海道    100.0        60     100.0 

df.query('not まいわし>0')
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 神奈川県    NaN         60     30.0

DataFrame[bools]

DataFrame[bools]は私の勝手な表現です。df[]やdf.loc[]にboolのリストを渡すと、Trueのものだけが抽出されるので、そのように書いています。詳しくは以下を参照してください。
Python pandas データ選択処理をちょっと詳しく <中編>

インデックス == 値

df[df.index=='千葉県'] # df.loc[df.index=='千葉県']でもOK
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
#  千葉県    10.0        20      NaN

インデックス isin 複数の値

df[df.index.isin(['三重県','神奈川県'])] #df.loc[df.index.isin(['三重県','神奈川県'])]でもOK
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

列名 == 値

df.loc[:,df.columns=='あじ'] #df[['あじ']]と同じ
# 都道府県 あじ
#  千葉県  NaN
#  三重県  NaN
#  北海道  100.0
#  神奈川県 30.0

列名 isin 複数の値

df.loc[:,df.columns.isin(['まいわし','かたくちいわし'])] #df[['まいわし','かたくちいわし']]と同じ
# 都道府県 まいわし かたくちいわし
# 千葉県    10.0    20
# 三重県    20.0    30
# 北海道    100.0   60
# 神奈川県   NaN    60

dfの値 == 値

df[df['あじ']==30] # df.loc[df['あじ']==30]でもOK
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
#  神奈川県   NaN       60       30.0

dfの値 isin 複数の値

df[df['かたくちいわし'].isin([20,30])] # df.loc[df['かたくちいわし'].isin([20,30])]でもOK
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN

インデックス != 値

df[df.index !='北海道'] # []内は、~(df.index='北海道')でもnp.logical_not(df.index='北海道')でもOK。というかdropを使おう。
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

インデックス not isin 複数の値

df[~(df.index.isin(['千葉県','北海道']))] # dropを使おう。
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN
# 神奈川県    NaN         60     30.0

列名 != 値

df.loc[:,df.columns !='あじ'] # []内は、~(df.clumns='あじ')でもnp.logical_not(df.index='あじ')でもOK。というかdropを使おう。
# 都道府県 まいわし かたくちいわし
# 千葉県    10.0    20
# 三重県    20.0    30
# 北海道    100.0   60
# 神奈川県   NaN    60

列名 not isin 複数の値

df.loc[:,~(df.columns.isin(['まいわし','かたくちいわし']))] # dropを使おう
# 都道府県 あじ
#  千葉県  NaN
#  三重県  NaN
#  北海道  100.0
#  神奈川県 30.0

dfの値 != 値

df[df['あじ'] != 30]
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN
# 北海道    100.0        60     100.0

dfの値 not isin 複数の値

df[~(df['あじ'].isin([30,100]))]
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN

インデックス(or 列名、dfの値) <,≤,>,≥ 値

df[df['まいわし']>0] #dfの値の場合。インデックスの場合はdf.index、列名の場合はdf.columnで条件判定。
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN
# 北海道    100.0        60     100.0 

インデックス(or 列名、dfの値) like 値

df[df.index.str.contains('')] #インデックスの場合。列名の場合はdf.column、dfの値の場合はdf[列名]に.str.containsをつなげる。
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 北海道    100.0        60     100.0

正規表現 match インデックス(or 列名、dfの値)

df[df.index.str.match('^..県')] #インデックスの場合。列名の場合はdf.column、dfの値の場合はdf[列名]に.str.matchをつなげる。
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 千葉県     10.0        20      NaN
# 三重県     20.0        30      NaN

関数(インデックス(or 列名、dfの値) )

def is_thirty(x):
    if type(x)==str:
        return x.find('三重')>-1
    elif str(x).isdigit():
        return x==30
    else:
        return False
    
df[df.index.map(is_thirty)] # applyは使えない
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN

df[df['かたくちいわし'].apply(is_thirty)]
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 三重県     20.0        30      NaN

インデックス(or 列名、dfの値) の条件組み合わせ

df[(df['まいわし']>0) & (df['あじ']>0)] # df.query('まいわし>0 and あじ > 0')と同じ
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 北海道    100.0        60     100.0 

df[~(df['まいわし']>0)]
# 都道府県 まいわし かたくちいわし あじ
# 神奈川県    NaN         60     30.0

df.loc[df['まいわし']>0,df.columns.str.contains('いわし')] #インデックスとdfの値のboolsは&や|でつなげても良いが、列名のboolsとその他はつなげられない。locの別の引数として設定する。
# 都道府県  まいわし かたくちいわし
#  千葉県    10.0       20
#  三重県    20.0       30
#  北海道   100.0       60

DataFrame.xs

参考

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